恩師の重い言葉
ちょっと前のことだが、7月1日に株主総会を開催した。5周年を4月1日になんとか迎えることができ、そして6期目に突入ということで10周年へ向けての想いや計画などをお話した。
株主総会といっても弊社は小さな所帯で、もちろん非公開会社だ。株主の方々も設立に当たってサポートしてくださった同志社ビジネススクールの恩師や先輩の方々。今回は、そのうち、同志社ビジネススクールの村山先生、浜先生、そして退官された大久保先生が集まってくださった。
始まる前に大久保先生と雑談していたとき、そして株主総会の終わりに頂いた言葉がずっと良い意味で頭に残っているので、文字にして残しておくことにした。
始まる前に「なんとか5周年迎えましたけど、世の中に無い新しいビジネスを創るって、すぐにはうまくいかないですね・・・だけど、儲かるって分かりきっているビジネスなら、誰か他の人がやれば良いと思っているので、うまくいかせるためにもがいています」と話したところ、大久保先生から頂いたのは
「そういったビジネスを創るのがビジネススクールの卒業生の役目だって、ビジネススクールで教えているわけだからね」
ずーん。と響いた。そう、使命と思って始めたんだ。
そして終わりのときには
「北林くんがいなくなったら無くなるようなビジネスではダメだよ。ちゃんと人を育てて、続いていく仕組みにするのが10周年へ向けて大事なこと」
まさに。ビジネスはお金儲けではなく、「持続・循環・自律する仕組み」と捉えて取り組んでいる。お金はあくまで持続させていく上での必要物であって、目的ではない。今はまだその仕組み作りで必死こいているわけだが、本当のビジネスの構築には、そこに命を吹き込み続ける人を育てることが欠けてはいけない。
今後の5年は、そういった人材育成に重点を置いていくということも経営計画に入れていたが、改めてその大事さについての覚悟を問われた重いアドバイスだった。
やはりこういう機会を持てるってありがたい。恩師や先輩の方々に感謝…。