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FSC認証(Forest Stewardship Council)

世界で最も信頼度の高い森林認証制度として知られる。環境保全の点から見ても適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を理念とし、森林が急速に破壊されている状況を背景に、1994年、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などが中心となって設立された団体である「Forest Stewardship Council(森林管理協議会)」が認証する仕組み。

責任ある森林管理から生産される木材とその製品を識別し、それを消費者に届けることで、責任ある森林管理を消費者が支える仕組みとなっている。
①FM(Forest Management、森林管理)認証と②CoC(Chain of Custody、加工・流通過程)認証の2種類の認証がある。

①FM認証
森林が責任をもって管理されているかを審査し、認証する。FSCの責任ある森林管理の規格を満たした認証林から生産されたものがFSCの認証木材となる。

②CoC認証
認証林から収穫された認証材が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証する。木材は最終製品となり、消費者の手に届くまでに長く複雑な加工・流通過程を経るため、CoC認証はその過程で不適格な木材と混ざってしまわないことを確認するためのもの。FSC製品が消費者の手に届くまでには、小売を除く、生産、加工、流通に関わるすべての組織が認証を受けなくてはならない。

※原則として、認証林から生産された木材でも、CoC認証を取得した組織でないとそれをFSC製品として販売してはいけない。


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北林 功(Isao Kitabayashi)
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