肝臓について①
肝臓って難しいですよね、役割も多いですし
それゆえに、ここを抑えると解剖・一般臨床などでも潰しがきく・・かも?
皆さんこんにちは、これじおです
そんな今回は肝臓について
肝臓の解剖
と言っても、場所の名前などはややこし過ぎるのでカット('Д')!!
他の分野と重なりそうなところを抜粋
栄養血管=固有肝動脈
肝臓を栄養する血管は固有肝動脈
肝臓も『臓器』なので、自身を栄養する血管がないと大変ですね
苦手な方が多いですが、血管って覚えにくいですよね
腹大動脈→腹腔動脈→総肝動脈→固有肝動脈
という分岐です
滅茶苦茶ざっくり言うと、国道→狭めの道→家の前の細い道・・・
みたいに、大きな道からどんどん細かくなっていくイメージですね
機能血管=門脈
こちらは、肝臓に処理してもらう血液を送る血管、ですね
門脈血が肝臓を栄養している(=肝臓に酸素を送ったりしている)訳ではないってことです
では門脈とは何者か?
腹腔の内臓(胃・腸・脾臓・膵臓・胆嚢など)の静脈血を集めて、肝臓に流す血管
では、門脈に集められている静脈って何?となりますよね
門脈はどこの血液を集めているのか?
いろいろありますが、何となくでも覚えて下さい
①脾静脈
脾臓・胃・膵臓の静脈を集めて、門脈へ流れる
②上腸間膜静脈
名前が長くて嫌ですね(´_ゝ`)
早い話、内臓の中でも上の方にある部分の静脈血を集める、
って感じですね
胃・膵臓・十二指腸・空腸・回腸・上行結腸・横行結腸 だそうです
ここでポイントは『消化管の静脈血=消化・吸収した栄養が流れている』
ということ
この栄養分などを、肝臓で処理するわけですね
③下腸間膜静脈
これも早い話、内臓の中でも下の方の静脈血を集める、ってこと
下行結腸・S状結腸・直腸上部 を集めています
④左胃静脈・右胃静脈
⑤臍傍静脈
腹壁の臍の周囲で、上・下腹壁静脈が吻合してできた小静脈
腹壁の臍の周囲、というのがポイントですね
教科書には、側副循環路というも書いてありましたね
早い話、『門脈が詰まったら、どこに血液を逃がせばいいの?』という時の
逃げ道=バイパスですね
1.食道下部と噴門部で、左胃静脈(門脈系)と食道静脈(奇静脈系)が吻合
2.直腸部で、上直腸静脈(門脈系)と中・下直腸静脈(内腸骨静脈の枝)が静脈叢を作り吻合
3.臍部で、臍傍静脈(門脈系)と前腹壁の静脈(上・下・浅腹壁静脈)が吻合
細かくて覚えられません
なので、最低でも以下の内容は覚えて下さい
①門脈には脾静脈が繋がっていて、脾臓からの血液を集めている
②門脈には小腸で吸収した栄養が流れている(上腸間膜静脈)
③門脈にトラブルがあった時、別な道を通れるようにしてある
例えば、臍の周囲の静脈とか
なぜこれが必要か?それはこの後明らかに・・・・なるかもしれない?
一度まとめ
今回は肝臓の解剖を少しまとめました
細かい部位の名前とか、そういうのよりも先に覚えた方がよさそうな内容をまとめたつもりです
このあたりが、病理学や一般臨床医学などにも絡むので、是非復習してください