【整形外科】骨端症

ついに冬がやってきました
最近は、暑い季節(夏)から寒い季節(冬)へ一気に切り替わりますね

少しは四季を感じたいものですね(´・ω・`)

皆さんこんにちは、これじおです
今回は比較的年少者に多い骨端症について


骨端症

骨端症とは、主に成長期の骨端部の阻血性壊死に由来する疾患群のこと
そもそも論、骨端とはどこでしょうか?

柔整理論の教科書にあったような気がしますが(今手元に無いですが)
要するに、骨の端っこの方です


ペルテス病

大腿骨頭の阻血性壊死
若年(5~6歳未満)では予後良好だが、年齢が上がる毎に不良となる

また、女性の方が骨の成長も早いので、不良となることが多いです

症状は、跛行と疼痛です
疼痛は、股関節の他、大腿前面・外側面・膝関節内側にも及ぶ
炎症反応はないが、必ず可動域制限がある

オスグッド・シュラッター病

脛骨粗面部の裂離損傷(・・・これだと『骨端症』になるのだろうか・・・

脛骨粗面には大腿四頭筋が付着するため、膝の伸展機構の使い過ぎが原因
13歳頃の男子に多い

結構いますよね、この症状だった人(・ω・)


ブラント病

脛骨近位骨端部内側の骨化障害

上記の通り、脛骨の近位の骨端部の内側の骨化障害のため、内側の成長が阻害され、O脚の様になることが多いです

3歳以下の幼児型では両側性
4歳以上の遅発型では片側性

うちわ歩行(=内旋歩行、内股歩行)などの歩容異常


セーバー病

踵骨隆起部のアキレス腱の牽引による骨端炎 or 無腐性壊死

7~10歳の男子(前者)または、太った男子(後者)に多い
踵骨骨端部に圧痛があり、スポーツ活動は制限することが多いです

このあたりから、「シーバーなのかセーバーなのかはっきりしてくれ!」っていう人が一定数いますよね
しょうがないです、英語なんで(Sever)

『D』を「デー」と発音しようが「ディー」と発音しようがしっくりこないのと同じです(そうか?


キーンベック病

月状骨の軟化と圧潰
手関節の使い過ぎや繰り返しの外傷による血流障害が原因

20歳代に多い、とされるが比較的年齢層は広い
手関節の自発痛や握力低下、背側の腫脹や圧痛などがみられる

病期が1~4に分かれている、というあたりで問題が出たことがあるような気もする・・・


ケーラー病

足の舟状骨の無腐性壊死

好発年齢は3~7歳で予後良好
舟状骨周囲に圧痛や腫脹がみられ、外接地をしながら歩く傾向

年齢は異なりますが、有痛性外脛骨との鑑別は必要になります


フライバーグ病(第2ケーラー病)

第2(3)中足骨骨頭の骨破壊変化

13歳前後の女子に好発する(骨端症の中で女性が多いのは珍しい

両側性発症が多く、歩行痛やつま先立ちになる時の痛み、圧痛や腫脹・可動域制限がみられる


まとめ

骨端症がテストに出るとしたら、好発年齢と性別が多いです
後は場所

基本的に横文字が多いので、「キーンベックってどこの病気??(;´Д`)」ってなりやすいです

実際の現場では、オスグットとセーバー病(っぽい)症状はよく見ます


国家試験まで、あと3ヶ月位でしょうか?
年末年始は少しゆっくりして、また新年から頑張りましょう!

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