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静岡県高校サッカー、藤枝東と静岡学園の試合から感じたこと

昨日11月11日、静岡県の高校サッカーの試合がありました。

私はサッカー関係者でも何でもありません。高校生の頃、サッカー部だったわけでもありません。そんな私が最初から最後まで食い入るように観戦しました。
これから独立しようとしている私が、高校生の試合から感じたことを普段のJリーグも交えて書いてみようと思います。

独立しようとしている私から見た、高校生の試合

来年2024年2月に独立しようとしている私。実は普段もテレビでサッカーの試合を放送しているとついつい見てしまいます。例えばジュビロ磐田や清水エスパルスがあります。今はJ2で戦っている2クラブですが、残念ながら彼らの試合を90分通して観戦することはできません。
決まって途中で飽きてくるからです。ほとんどの試合はぬる~っと90分過ぎていくだけで、こちらに伝わってくるものは特にありません。とても残念です。あるとすればJ2降格決定戦とか、J1昇格決定戦とか、あとは開幕戦とか、特別な試合だけです。それ以外はだら~っとしたように私は感じます。

彼らはサッカーのプロだから、「仕事」です。
つまり11人、ベンチも含めればそれ以上の人たちの「職場」なわけでです。ところが、その職場には覇気がなく、特に決まり事もなく、受け継がれてきた文化もないとなれば、それはそれは退屈以外の何物でもないです。もしかしたらあるのかもしれないですが、相手に伝わらなければそれは全く意味をなさないでしょう。たまになら見ることはできますが、私がサポーターにならないというか、なれない理由はここにあるのだと思います。

ここまで好き勝手書いてきましたが、決して批判しているわけではありません。とてもとても残念だが、私には全く伝わってこないという現実をそのまま書いただけです。思い返してみれば、私が子どもの頃は、静岡はまだサッカー王国と呼ばれていました。藤枝東高でも高卒プロになるような人は毎年のように出ていましたし、確かに彼らは凄かったです。例えば体育祭のリレーで翌年プロになる男の横を走ったとき、ただならぬオーラを感じました。彼はどっしりとした体つきで、まるで重戦車のように私の横を走り去っていきました。こういう人がプロになるんだと、全力疾走しながら感じたのを今でも覚えています。そういう環境に身を置いたことがあるからなのかは分かりませんが、サッカーとは無縁の私であっても今でも清水・磐田・藤枝の状況をチェックしますし、高校サッカーもチェックします。もしかしたら、静岡のサッカー文化なのかもしれないですね(笑)

少々話が脱線したが高校サッカーに話を戻すと、彼らの試合は90分通してみることができました。それもずっと熱い気持ちを持ったまま見ることができました。
静岡学園は個人技を磨いていて、そのドリブルには目を見張るものがありました。ドリブルに失敗してもまたトライして、なんとしてでも抜いてやるという気持ちが伝わってきました。そういった姿から、ずっと積み重ねてきたものがあることが感じられました。
藤枝東はゴールキーパーからのビルドアップとパスワーク、チームワークが凄かったです。過去2年決勝で負けているというのもあってか、この試合にかける気持ちが強く、1点決めたときもあきらめずに足を出してボールをつなぐ執念が伝わってきました。こちらも、ずっと積み重ねてきたものがあることが感じられました。
どちらのチームも自分たちのカラーがハッキリしていました。そのうえで全力で勝ちに行く気持ちがありました。決してラフプレーになることはなく、自分たちの目指すプレーでそれを表現できるのはある意味、プロより凄いなと感じました。

もう少しトップレベルに目を向けてみると、例えばプレミアリーグでもいいし、日本代表でもいいです。現代サッカーはフィジカル重視で速くたくさん走ることを求められています。そういった背景が従来のNo.10のファンタジスタの存在を消しました。フィジカル重視をディスっているわけではないが、人を惹きつけるにはそこにエッセンスが必要だと思います。そのエッセンスこそ、静岡学園や藤枝東から感じたものではないでしょうか。
そこで過ごして学んだものは、そこでしか得ることができない。それを得たいからそこに行く。そして文化となり、後世に受け継がれていく。
だから過去よりもレベルアップすることができるし、他と差別化が図れる。

色々な見方があると思いますが、昨日の高校サッカー決勝戦では、このプラスアルファがとても魅力的に感じたからこそ、熱中できたし魅了させられたのだと思います。静岡学園と藤枝東、どちらのチームも素晴らしかったです。私は彼らのようなチームが今後もあり続ける限り、静岡はサッカー王国であり続けると思います。

というわけで、タイトルは高校サッカーでしたが、Jリーグやら文化やら…私の勝手な考えを書かせていただきました。最後にまとめると、職場であってもどこであっても、今の時代は次から次へと新しいものをスピーディーに求めていくことは大切なことではありますが、それと同じくらい過去の積み重ねやその重みも、これからの時代は一層大切になると私は考えます。「過去」をいかにして未来につなげていくかに対するヒントを、昨日の静岡学園と藤枝東の選手たちは教えてくれたのだと思います。
これから新しいチャレンジをしようとする私にとって、とても大きな気づきになりました。

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