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責任あるAIにむけて、私たちのはじめの一歩

著者:Eva Le Ray, Responsible AI researcher at Corpy&Co., Inc.(翻訳:斎藤明日美, AI Fairness Lead at Corpy&Co., Inc.)

はじめに

あらゆるところで人工知能 (AI) の開発が活発になるにつれ、AIは社会情勢に前例のない恩恵をもたらしています。 しかし、大きな力には大きな責任が伴います。 組織や企業が AI 開発への取り組みはますます拡大しており、それに伴いリスクを最小限に抑え、新たなコンプライアンスや規制を順守するための倫理的フレームワークを構築する上で重大な責任も生じています。 このように、技術的に先進的なだけでなく、倫理的、透明性、信頼性も備えた AI システムを設計するという取り組みが「責任あるAI」です。

コーピーにとっての「責任あるAI」

コーピーでは、AIが社会にポジティブな影響を与えることを常に大切にしています。私たちのプロダクト「CONFIDE」は製造業などで使われているため、倫理的な懸念がすぐには思いつかないように感じられるかもしれませんが、責任あるAIは業界を問わずすべての領域において重要だと考えています。例えば、製造業において、責任あるAIは、製品とプロセスの品質と効率を向上させるだけでなく、従業員の健康などの重要な事項を優先し、機密データの安全な取り扱いと管理を確保し、説明責任、透明性、持続可能性、およびアカウンタビリティのためにも重要です。

そこで、責任あるAの重要性を認識し、率先して組織な取り組みを行っているMicrosoftや Googleなどの業界リーダーからインスピレーションを得て、私たちコーピーは責任あるAIを実践すべく、スタートアップの規模に合わせたチーム「XAI4Fairnessチーム」を設立しました。倫理的なAIという複雑な領域を推進する人材が必要とされる分野において、私たちは ITと社会科学の両方の分野にわたる経験を持つ学際的なプロフェッショナルで構成されています。

私たちはなるだけ実践的なアプローチで倫理性を推進していこうと考えています。私たちの主な目的は、責任あるAIの開発における基礎的な洞察と、開発手法を探究することです。学術研究と業界研究によって確立されつつある責任あるAIに関する原則を遵守し、これらの原則をプロジェクトの開発および管理プロセス全体に実践的に適用することを目的としています。これには、意識的な偏見の軽減、倫理問題に関する従業員トレーニングの実施、顧客との透明性のあるコミュニケーションの確保、プライバシーおよびデータセキュリティ規制の遵守の保証などが含まれます。

最後に、XAIFairnessチームは品質保証チーム(QAチーム)と提携して、包括的な視点から責任あるAI開発を推進していきます。QAチームの目標は、弊社のすべてのチームが、クライアントのビジネスニーズに適したプロジェクトの方向性を定め、持続的な品質を保証する堅牢なデータとモデルの開発手順に従うために、ツールと知識とサポートを提供することです。
QAの取り組みについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://medium.com/@corpy.ai.lab/explainable-artificial-intelligence-or-how-to-confide-in-a-machine-134097cc2a98

次のブログでは

今後もXAI4Fairnessチームの最新の成功事例と成果をこのブログで発信する予定です。次のブログでは、当社のエンジニアに対する責任あるAIワークショップについてご紹介いたします。

**カバーイラストはAIによって生成され、弊社により編集したものです。


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