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【EDH】ゼロから作る統率者デッキ②【死体生まれのグリムグリン】
前回の記事では統率者およびデッキの方針を簡単に紹介した。
《死体生まれのグリムグリン》(以下グリムグリン)を統率者にした場合にできること・組み込める必殺コンボなどをざっくりと書いたが、まだまだどう運用していくか分からない読者も多いだろう(ちなみに私もその一人である)。
グリムグリンはアンタップステップにアンタップしないというデメリットを持つので、兎にも角にもアンタップする手段がないと話にならない。
コンボとかシナジーとかそれ以前の問題である。
手始めに、そんなとんでもなく使いづらいグリムグリンをアンタップするためのカード達を今回の記事では紹介していこうと思う。
(前回の記事を読んでない方は是非読んでみてね)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
概要
以下のカード群を紹介する。
生け贄に捧げても再利用できるカード
クリーチャートークンを継続的に生成できるカード
グリムグリンを直接アンタップできるカード
再利用しよう!
毎ターンクリーチャーを生け贄にしていては無駄にディスアドバンテージを負ってしまうことになるので、手札を消費せず複数回生け贄にできるクリーチャーを採用したい。
《墓所這い》
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ゾンビデッキにおける《太陽の指輪》のようなもの。
何よりも優先して入れるべきカード。べきって言うか、必須。
たった黒マナひとつでなんの追加コストも無しに墓地からも唱えられるというゾンビにふさわしい能力を持つ。唯一の制約は「戦場にゾンビがいること」。統率者であるグリムグリンがその条件を満たしているので無二の相棒と言える。
数多くの無限コンボの起点となるため、取り扱いには注意しよう。
うっかり追放されると非常に厳しい戦いとなる。
代用品として《ドラコリッチ・エボンデス》がある。
戦場が無人ゾンビでも墓地から唱えることが出来るが、代わりに他のクリーチャーが死亡することが条件となっている。タップインという点に注意。
また、《ネル・トースの災い魔》も生け贄を必要とするが代替コストで墓地から唱えることが出来る。これは自身の能力によって決められた代替コストであるため、《屋根の上の嵐》で軽減できない点は覚えておこう。
どちらにも言えるが、それなりに重いので生け贄要因というよりかは普通にアタッカーとして使い、除去に合わせて生け贄に捧げたほうが無駄がない。
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墓地から戦場にもどるもの
あらかじめ墓地に置いておくことで墓地から戦場に戻る能力をもつカード。
《ポクスウォーカー》《秘蔵の縫合体》《恐血鬼》などが該当。
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特に《ポクスウォーカー》は統率者を唱えたときにも戦場に戻ってくるのでおススメ。
マナコストが必要となるが《組み直しの骸骨》《見捨てられた鉱夫》などもここに分類。
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特に《見捨てられた鉱夫》はコストが軽く、誘発条件も簡単(グリムグリンの攻撃時の誘発効果でもよい)なので疑似的に《墓所這い》のように使える。
死亡時に戦場に戻る効果を持つもの
戦場で死亡した際に墓地から再び戦場に戻る効果が誘発するカード。
不死や頑強を持つクリーチャー(《ゲラルフの伝書使》《朽ちゆくゴブリン》など)、《無情な死者》などが該当。
自分以外に不死を付与する《不浄なる者、ミケウス》や、麻痺カウンターが乗って戦場に戻る《止められぬ斬鬼》も実用的だ。
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↓ ↓ ↓ ↓不死や頑強をつかった無限コンボが知りたい方はこちら↓ ↓ ↓ ↓
トークンを生成しよう!
クリーチャー・カードよりはトークンのほうが生け贄要因として補充しやすいうえ、損失が少ない。
インスタントやソーサリーのオマケでついてくることもあるが、それらは基本的に使い捨てであるため、継続的にトークンを生成できるパーマネントを紹介する。(なお、すべてを列挙すると膨大になってしまうため基本的にゾンビを生成するものを例に挙げる。)
自動でゾンビを生成
毎ターン自動的にゾンビトークンを生成するカード。
《ネファリアのグール呼び、ジャダー》《戦慄衆の侵略》《終わりなき死者の列》など。
生成されるトークンはゾンビサポートを受けられるのでグリムグリン無しでも無駄にならない点がポイント。
《終わりなき死者の列》はイニストラード関連であるし、何よりイラストが最高なのでぜひ使いたいのだが、単体運用できない点がネック。だが4マナとやや重めな分爆発力は凄まじく、うまく回れば大量のゾンビトークンを並べることが出来る。テクニックに自信のある方はぜひ。
また、トークンではないので厳密には違うが《死者の夜明け》の使用感はここに近い。
(《苦花》《蛇術師》なども自動的にトークンを生成してくれるカードだが、生成されるトークンはゾンビではないため各種サポートを受けられない。その分飛行や接死などのメリット能力を持つので一長一短といったところか。死亡誘発なら問題なく使用できるのでうまく使い分けよう。)
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死亡誘発でゾンビを生成
《グールの行進》《墓地解放》《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》《首無し騎手》《忌むべき者の監視者》《ゲトの裏切り者、カリタス》など。
自分や相手のクリーチャーが死亡することによってゾンビトークンが生成される。サクリ台かつ除去が得意なグリムグリンにピッタリだ。
これらのカードは無限ゾンビコンボのパーツになる事もある。
(実際のところ、ドローエンジンにもなる《腐敗の大鉈、ウィルヘルト》の方が強いのでは?という意見はここでは言わないように)
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その他誘発でゾンビを生成
何らかのアクションでゾンビトークンを生成するカード。
《墓所のタイタン》《厄介者、ギサ》《ワンド・オヴ・オルクス》《Gisa's Favorite Shovel》など。
《厄介者、ギサ》はグリムグリンの攻撃時誘発効果でもトークンを生成できるうえ、ゾンビロードなので相性も抜群。
他のプレイヤーにもゾンビトークンを提供してしまうが、《浅すぎる墓穴の呪い》《騒然の呪い》もこれに分類。
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起動効果でゾンビを生成
任意のタイミングでゾンビトークンを生成するカード。
《墓所破り》《墓地を刈り取るもの》《墓の収穫》《死者の氾濫※》など。
マナコストに加えてその他リソースが必要な点に注意。
《墓所破り》は墓地に落としたいカード・不要なカードをゾンビに変換したり、他のゾンビをタップしてドローエンジンにもなる器用な存在。
《墓の収穫》のトークン生成効果はコストも重く、自身の墓地リソースを削ってしまうためオマケくらいで考えておいた方が無難だ。
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※《死者の氾濫》はバトル・カード《イニストラードへの侵攻》の裏面。
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直接アンタップしよう!
生け贄が確保できない場合、他の呪文の能力で直接アンタップしてしまおう。流石にただアンタップするだけのカードを採用していてはそれらのカードだけでデッキを圧迫してしまうので、他に何らかのシナジーがあるものを選びたい。
装備品
《棘噛みの杖》《きらめく短剣、つらぬき丸》《突撃鎧》
戦闘をサポートしてくれるだけでなく、毎ターン自動的にアンタップしてくれるので使い勝手がいい。装備品なので場に残り続ける点もグッド。
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エンチャント
《過ぎ去りし表情》《侵入警報》
他のプレイヤーにも影響が及んでしまうが、こちらも自動的にアンタップしてくれる。戦闘をサポートしてくれる訳では無いが、無限コンボに発展させることもできるので狙ってみるのもいいだろう。
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エンチャント(オーラ)
《ペミンのオーラ》《新たな精力》
起動型能力でエンチャントされているクリーチャーをアンタップするオーラ。グリムグリンにつけなくても、タップをコストに含むクリーチャーの起動効果を複数回使う事も可能。
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その他パーマネント
《貴族の印章》《水辺の学舎、水面院》《千年霊薬》
なんらかの能力+アンタップ能力の組み合わせを持つパーマネント。
これらは汎用性がありデッキに投入しても困ることが無い。
シナジーというよりは、お守り代わりに。
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まとめ
今回は汎用的なものや比較的わかりやすいカードを例に挙げたが、これらの他にもアンタップさせる手段はまだまだ存在している。
だが、ゾンビ的でなかったり直感的に分かりづらかったりするので今回は省略させてもらった。また何かの機会があれば紹介したいと思う。
何にせよ、ここまでやってようやく通常のクリーチャーと同じように扱えるなったというだけなので、まだまだデッキ完成にはほど遠い。
ちなみに単純に生け贄ギミックを使うなら、色は増えるが単体運用できる《スラクジムンダール》がいる。こちらのデッキにグリムグリンを入れた方が良いのかもしれない。変態オタクコンボで気持ち良くなりたい方は次回以降もお付き合い頂こう。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回のテーマは「グリムグリンとシナジーの高いカードや、生け贄を共有できる強力なカード」の予定です。
お楽しみに!