あなたはどちらを選ぶ?
今まで資産形成に取り組んでいる人にとっては「んなこた分かってる。」
ということを書いてきましたが、
今日も書きます。
トマ・ピケティというフランスの有名な経済学者が「世の中なんでこんなに格差が拡大するのか?」ということについて、過去200年以上の膨大な資料を調べ、「21世紀の資本」(トマ・ピケティ/みすず書房)という著書で結論を出しました。
それが、r>g(r大なりg)です。
rとは資本収益率のことで、株や不動産などの金融資産から得られるもの
を指します。
gとは経済成長率のことで、給与など働くことで得られるものを指します。
rは年5%成長するのに対して、gは年1〜2%しか成長しなかった。
過去から現在まで、株や不動産などの金融資産を持っている人は労働だけで収入を得ている人より常にお金持ちだった。
そして、それは時間の経過と共に圧倒的で埋めようのない格差につながっている。
というわけです。
日本は資本主義社会です。なので資本主義社会で生きていくことは、トマ・ピケティの結論からすれば格差は拡大するシステムになっているわけです。
残念ながら富は平等に分配されません。
お金持ちは更にお金持ちに、貧乏な人は更に貧乏になっていくのです。
これらを踏まえた上でどうしていけば良いか?
ほとんどの人にとって手っ取り早くrの方へ行けるのは、株式投資をすることだと思います。
巷では株式投資に関する情報が溢れ、スマホ一つあれば誰でも簡単に始めることが出来ます。
日本の労働人口は約6667万人いるのですが、
NISA口座の開設数が1179万(2022年時点)
DC(企業型確定拠出年金)口座数が782万(2022年時点)
ideco(個人型確定拠出年金)口座数が290万(2023年時点)
こうしてみると労働人口に対してどの口座数も割合が少なく感じます。
来年から現状の一般NISAとつみたてNISAが新NISAとなり、非課税期間の
無期限化と生涯限度額1800 万円までと今までのNISAよりパワーアップします。
2014年に始まったNISAは当時から金融庁が国民の資産形成の一助になればとずっと勧めてきたのですが、これは国からのメッセージだとも思います。
「国民一人一人の面倒は年金などで賄えないから、自分の将来は自分で備えてね。そういうシステムは用意したけど、あとは使うも使わないも自由。
でも、使ったほうが高確率で将来に備えることができると思うよ。」
こんな感じですかね。
来年から本腰を挙げて国はNISAを推奨してくると思います。
貯蓄から投資へみたいな。
あなたは、rとgどちらを選びますか?