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「私、『学園アイドルマスター』やってます」

はじめましてのご挨拶

皆様はじめまして。Coroと申します。普段はX(旧Twitter)でイラストを投稿したりゲームの話をしています。

そんな私が、今ここでせっせと慣れない文章を打ち込むことになったきっかけは、昨年にサービス開始し、今なお勢いが止まらない大人気アプリゲーム「学園アイドルマスター」通称「学マス」。

引用元→https://idolmaster-official.jp/about

アイドルマスターシリーズ作品は未経験であったこともあり、1か月ほど経ってから存在を知った私はその盛況ぶりを察知し、あわててインストール。その面白さに見事にハマってしまい、「なぜもっと早く気づけなかったのだ」と悔やみつつ、少し遅れてひよっこプロデューサーとなりました。

そう、私、『学園アイドルマスター』やってます。

タイトル画面 この後、アイドルたちの様子が映し出されます


それからはXで感想などを投稿するようになりましたが、作品を追うにつれて、140字では足りない想いや共有したいことを形に残せたらと考え、noteを開設しました。

あくまでXでのイラスト投稿がメインの活動ではありますが、書きたいことができ次第のんびり更新し、Xでお知らせします。

また、学マス以外の話をすることもあるかもしれません。

拙くはありますが、内容に関係なく楽しく読んで頂けるような文章にしたいと思っていますので、ご感想など頂ければ飛び上がって喜びます。収益化等の予定は一切ございません。

とりあえずは末尾から私のXアカウントへお越しいただき、フォローして頂くところからいかがでしょうか、という自然で完璧でスマートな誘導をもってご挨拶とさせていただきます。



さて、必要最低限のことは真面目な口調でお伝えした。しかしこれだけでは味気ないため、関連する話題として、最近のことを少し書こうと思う。先月のことである。

なにぶん不慣れなもので、文章量などは考慮せず思うままに綴ってみるが、それでもよければ先へ進んで欲しい。今後の記事の雰囲気を掴むのに役立てればといったところだ。
ちなみに今回、ゲーム本編の話は一切しない。


いつかどこかで

サービス開始当初に登場した「学園アイドルマスター ちびぐるみ」というグッズ商品。これが非常に愛らしいフォルムの、作品のキャラクターを模したぬいぐるみで手のひらサイズであり、グッズ入門にうってつけの素敵なアイテムだ。

引用元→https://bsp-prize.jp/item/2735704/

遅れてひよっこプロデューサーとなった私はこれを入手しそびれてしまったのだが、2024年12月20日から全国のアミューズメント施設「ナムコ」と「ナムコオンラインクレーン」で再度入手可能になった。

アイマス初心者である私は、グッズ収集にも興味津々。
これはチャンスだ。オンラインもいいけど、せっかくだからゲームセンターのクレーンで取りたいぞ。

よっしゃよっしゃと、意気揚々と専用サイトにアクセスし、鼻歌交じりに対応店舗を検索。するとなんと、私が住む県には1店舗しかないではないか。

しまった。いくら大人気の学マスといえど、景品を取り扱うのはあくまで専用コーナーがあるゲームセンター。
首都圏住まいではない私が鼻歌交じりに手に入れに赴くというのは、見通しが甘かったようだ。

しかし、いくらひよっこといえども、私もプロデューサーのはしくれ。休日の開店時間に合わせてゲットし、作品とキャラクターへの溢れんばかりの愛を証明してやろうではないか。
などといういささか大仰な決意のもと、片道2時間の雪道を爆走するという決して涙なしでは語れない壮大な道程があったのだが、脱線も甚だしいため不本意ながら割愛する。


結局、目的地にたどり着いたのは開店1時間後。なるほど最近のゲームセンターも様変わりしたなぁ、などとお年寄りのようなことを思いつつ店内を歩いていると、お目当てのコーナーを発見した。
幸いお客さんの数はまばらで、ぬいぐるみも残っているようだった。

順番待ちを経て、さあ自分の番だと意気込んで小銭に手をかけたとき、一人の女性から声をかけられた。
「前の人、両替ですよ」
背後からの声に、RPGのシンボルエネミーよろしく一瞬虚を突かれた私だが、すぐに状況を理解できた。たとえが分かりづらくて申し訳ない限りである。
先ほど私の前にいた人は、両替のために一時的にその場を離れただけらしい。つまり、まだぬいぐるみを獲得できていなかったのだ。

交代するのは景品を1個獲得してからである。いけないいけない、初めてのことで緊張していたようだ。女性にお礼と、前の人にすみませんと言って後ろに戻ると、女性が再び声をかけてきた。
「誰狙いですか?」
この子が欲しいんです、という話をすると、なんと少し離れた機体を指し示し「ここが空いてますよ」と人のいない場所を教えてくれたのだ。

なんと親切なのだろう。どうやらその女性も2人連れで来店しているようで、恐らくどちらもプロデューサーなのだろう。私はぺこぺこと頭を下げながら、暖かい界隈なのだなと、すでにある種の満足感を覚えていた。

その後、ゲームが下手な私は店員さんのサポートを受けながら奮闘し、親切な女性には、端に寄ってしまったぬいぐるみを見て「また店員さんに戻してもらった方が」と再び助言を頂き、2、3回ほどの両替を経てようやくお迎えしたのだった。


先ほどの女性もいつの間にかいなくなっており、周りにはまだプレイ中の人が数人。大きな目的を達成した私はというと、いまだに辺りをウロウロとしていたのである。

実は、私がオンラインではなくここまで足を運んだのにはもう一つ理由があった。端的に言うと、他のプロデューサーの人と交流がしてみたかったのだ。
「私、『学園アイドルマスター』やってるんですよ」と。ひと言ふた言でいいからと。初心者なりに、そういった出会いにいっちょまえに憧れていたのである。

結論から言うと、素敵な出会いは叶わなかった。そもそも先に述べたように人はまばらで、行列の待ち時間を共にするような相手もなく、プレイ中は皆真剣そのもの。
かといって人見知りな私が近くにいるだけの人に突然話しかける勇気もなく、肝心の第一声も「私、『学園アイドルマスター』やってるんですよ」しか用意していない。そもそもクレーンゲームをしに来ているのだから、そんなことは言わなくたって分かっているのである。

そんなわけで、ひよっこプロデューサーの小さな野望は人知れず潰えたのだった。帰り際、自分と同じキャラクターをお迎えしようと奮闘する背中を見つけ、やはり隣で応援する勇気はなく、心の中で「がんばれ」とエールを送った。


はじめてのプロデューサー同士の交流は叶わなかったが、私はどこか清々しい気持ちでいた。あの親切な女性のおかげで、界隈の暖かさを感じることができたこと、それもまた一つの出会いといえるかもしれないと思えたからだ。
それに、私がこれからも学マスを楽しんでいれば、いつかどこかで、また機会は訪れるだろう。

それはアニメイトの店内かもしれないし、即売会の会場かもしれないし、ライブ会場かもしれない。
いわゆる地方民で口下手な私には、だいぶ先のことかもしれないけれど。

とりあえずは、「私、『学園アイドルマスター』やってます」以外の切り口を考えなきゃな。そう思いながら、ぬいぐるみとはじめての写真撮影を済ませ、片道2時間の雪道を、今度はゆっくりと走って帰るのだった。


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