6年ぶりに南三陸町に行って感じた「復興が分からない」ということ #BuzzCamp

行ってきました、しおたんこと塩谷舞さん(@ciotan)が主宰となり、インフルエンサーやトップクリエイターたちを南三陸町に集めて一泊二日のキャンプを行う#BuzzCamp

しおたん本人の記事
モリ ジュンヤ (Junya Mori) くんが書いた記事
あと、南三陸ホテル観洋の村上さんが書いたブログ

勉強会やツアーを通して南三陸町の今を目で、耳で、肌で体感し、考えるとても貴重な時間を過ごすことができました。それはもう、帰ってきてしばらく知恵熱が出て仕事に力が入らなくなるくらいに。

今回参加されたインフルエンサーの方々やクリエイターの方のような実績もまだ作れてない僕が何も言えることはないかも、と思ったりもしたけども、数年ぶりに自分の目で見た南三陸町に思いを馳せると、自分の備忘録的にも残しておきたいと思ったので勢いで筆を執っています。あくまで個人の意見ですし正解はない(あれば教えてほしい)です。

今回参加しながら感じたことは、「被災地に対する想いや考えに個人差がありすぎる」ということでした。誤解を恐れずに言うと、被災地を思ってアウトプットを考えても、さまざまな(あるかどうかも分からない、見えない)障害が邪魔をしているのかなぁ、と思いました。

例えば主催してくれたしおたんは、「今まで被災地に対して何も貢献できなかった負い目を感じていて、millieuの記事や今回のキャンプを通してようやく目を向けられる」と思っていたし、アイデアソンをした時のチームメンバーも同じ感情を持っていた。チームメンバーの子は、しおたんのその感覚に共鳴して参加したほどだ。

翻って僕は、全然そうは思っていなかった。そのフェーズは個人的には「かなり前に過ぎたこと」だと素直に思っていたし、被災者の方々も僕と同じ感覚なんじゃないだろうか、なんて勝手に想像していたりもした。

もう一つ、強く感じたこととして、今回とても歓迎してくださったホテル観洋の女将さんやWeb担当・尾崎さんたちの「想いの強さ」。この方々と直にお話をさせていただいて、僕自身の「“被災地”というマイナス→ゼロフェーズからの脱皮を図っている」という考え方が間違っているような気がしました。女将さんも、どうしても被災当時の状況をちゃんと伝えたいという想いがあるし、一方でそれはそれとして、当時のことばかりを話すのではなく、前に進むための「南三陸町の新しい価値」を模索したいという想いがあるし、どちらも切り離して考えることはいつまでたっても絶対にできないのかなぁと改めて感じた次第です。

現地の方たちは、ずっと模索している。現地に赴くことで、その印象がよりくっきりとした輪郭を持って僕の前に現れた、と改めて思い知らされたのです。当然、ポッとでの僕らよりも考え抜いている。それを思えば思うほどに、僕のような外様は「どうしたらいいのかが分からい」と感じました。

どこまでいってもデリケートな問題だし、ちょっと足を運んだだけの人間に何が分かる、何ができる、と言われればその通りでもあるんだけど、それでは進まない。かと言って、被災者の方々をないがしろにするなんてもってのほか。もう本当に分からない。恥ずかしいけど。

でも、一つだけ分かったことは、「現実を自分の目で見る」ことの大切さ。それに、遅いも早いもない。想像することと現実があまりにも違い過ぎるなんて当たり前のように起こるし、想像することは悪いことではないと思うけど、「現実を見る、知る」ことを怠ってはいけない。だから、今後もこうした機会があれば積極的に参加したいし、継続したい。

この話にオチはありません。まとまりもありません。#BuzzCampには筆を取らせる何かがあった、だから書いた。それ以上でもそれ以下でもないです。

最後に、しおたんは友人として心配すること仕切り(余計なお世話)な人間ですが、人を動かす力はとてつもなく大きいなと改めて思い知らされました。前のめりで2,3回くらい転んでるんじゃないかと思いつつも、それでも確実に何かを推進する豪腕を持っている彼女を尊敬するし、負けてられないなと思いました。改めて、感謝を伝えたいです。

この旅のお陰で、自分の中の東日本大震災がアップデートされた。正解はない、だけど、悩んでいるプロセスも共有していったほうがいい。どこかの誰かが救われる、そんな気がするから。現場からは以上です。

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