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12月 ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ言っとくけど、素晴らしかったわ

万人におすすめできるものではありません!けど脳内物質がじゃばじゃば出てた感じがした。展示品の数が大量なわけじゃないけど、結構へとへとになった。一人で見るべき

わたしは、現代アートがあまりよくわからない。意味がわからないというより、存在意義がよくわからず、目の前の作品をどう見たらいいのかわからないのだ。

写真が発達する前の絵画、絵画にはしっかり意味があったように思う。例えば、宗教を伝えるために、その場の思い出を記録するために、家に飾る装飾のために。

印象派以降、キュビズムを経てその後は、芸術の存在意義がよくわからなくなってくる。作者の叫び、主張、この作品にどんな想いを込めたか。なんとなく予想する。けれどどこかで「で?何?」と言う気持ちがあることは否めない。「あなたの言いたいことはわかったけど、この作品はこの先なんのために?」

で。なのですけど。
この展覧会でそのぐるぐるとした思考がなんだか一つ開けたような気がしていて。


芸術は正気を保証する。

芸術は正気を保証する、か。

現代アートの存在意義のわからなさに対する明確な回答ではないが、この言葉がずっと心に留まっている。

この作品は一体何人の正気を保ってきたのだろう。過去から今まで、今まで展覧会を見た全員の正気が、これによって少し保たれていたのでは?と思う。

わたしは正気を保証するために、noteを書いたり日記を書きなぐったり、している。

ルイーズにとって、正気を保証するための「象徴的な行為」それがたまたま芸術だったのである。

変な話だな〜とも思っている。なんでこの言葉が存在意義の不明瞭さに対するアンサーになる、と私はなぜ思っているのか。
 

月曜朝からバタバタしていて私の正気はなくなってしまった。いま書くことで、考えることで、なんとか保っている。

あとさ、六本木ヒルズが開業した時に、ルイーズのママンをあそこに配置したのすごすぎるよ。
森ビルの底力??なんつーか感服だよ。本当に森ビルで働いてみたい。

ルイーズは蜘蛛が一つのアイコンだったようで、展覧会中にも二体あります

会期はまだあるから、一人でもう一度見に行きたあと思います!




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