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Hall of Fame ft. Will.I.am【後編】

記念すべき6回目は
前回の後編として
The Script の Hall of Fame です

前回はジョシュの物語でしたが、今回はMVで交互に描かれていたもう1人の物語です。

前回のを踏まえて、見ていきましょう。


朝、ダンディな男に起こされる女。
名前はエリー(Elizabeth)とでもしておこう。

エリーはバレエを習っている。


しかし彼女にはあるハンデが・・・


耳が聞こえないのだ。
会話には手話と唇を見ている。


起こしてくれた男にキスをしてレッスンへ向かう。


今日は街が騒がしい、音は聞こえないがそんな気がした


スタジオへ到着した。

エリーはいつも孤独だった。
同じレッスンを受けている人から陰湿な絡みをされていた。

耳が聞こえない、ただそれだけの理由で。

またアイツ来たよ
エリーには聞こえないので好き勝手言いたい放題な女達。


耳が聞こえないのはこの環境に於いては好都合だった。
自分だけの世界、自分の内側に秘めるモノを踊りに変えて表現できる。

エリーは黙々と練習するが三半規管が弱い彼女はすぐ倒れてしまう。
すぐに立ち上がるエリー。


視線を気にしながらももう一人の自分との会話で落ち着かせる。

みんなが帰った後、一人で居残り練習をする。
からかわれたり、省かれたり、床に唾を吐きながらも自分と会話を続ける。

あなたは誰よりも努力するの
その努力は誰かに見られるものじゃないの
私だけが見ているの、だから続けましょう


立派なダンサーになるために、エリーは足の爪を割りながらも
何度転ぼうと、再び立ち上がった


練習を終え、更衣室へ向かうと先ほどの女たちが着替えを終え
帰路に着こうとしていた。

まだいたんだ
あんたにはバレエなんか向いてないのに

声は聞こえないが、唇と表情で分かった。


見返す、そう誓ったエリーは再びスタジオへ戻った。
鏡に映った自分と会話する。

なんであんなこと言われなきゃいけないの?
私も音を聞いてみたいの、でも無理なの
じゃあどうするの?あなたにしかできないバレエをするの


オーディション当日。


審査員が見つめる中、自己紹介を求められる。
耳が聞こえないことを伝えると審査員の表情が曇った

この人たちもそうなの?
そう思ったが発表を始める。


スタジオでの女達と同じような視線を感じ、集中できないエリーは
ミスを繰り返す。

もう一度、とジェスチャーで伝える

ハンデを持っている彼女に同情するように審査員はうなずいた。

するとエリーはスピーカーの前へ向かう。
聞こえない音を感じようと手を当て、振動を感じた


振動を頼りに踊り始めたエリー。

次第に審査員の顔がこちらを向いてくる。
次は目が

そして終わる頃には全員のハートを掴んでいた


耳が聞こえないハンデを乗り越えて、彼女はプロとしてスタートを切った。


誰よりも自分を表現をするダンサーとして


とまぁ、これがエリーの物語です。
誰かに馬鹿にされようが、自分を信じて努力する姿に共感します。

実はジョシュとエリーは近くに住んでいて、エリーがスタジオへ向かうときに追いかけられて逃げるジョシュとすれ違っていたのも、また一つの物語ですね。

労働者階級のジョシュと裕福な家庭のエリー、異なる人種、様々なバックグラウンドがある中、二人に共通することは

自分への努力を怠らなかった

それが身を結び、結果として現れたのが2人だと思います。
また結果に繋がらなくとも継続して努力していたんじゃないでしょうか。

この曲はそんな人へ向けた曲です。
僕は1000回以上は聞いてますが、今でも勇気を貰いに聞きます。

あなたも是非聞いてみてください。
何か引っかかる部分が見えるかも。

今回は以上です。


それでは!
豊田カローラ

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