Hall of Fame ft. Will.I.am【前編】
5回目は
The Script の Hall of Fame です
前回に続き、勇気や自信を与えてくれる曲です。
自分とはどんな存在なのか、自問自答する日々に答えを導いてくれる、そんな歌詞に注目です。
今回のMVでは2人の主人公が登場します。
男/女、異なる人種、異なる環境、で育った2人に共通するモノとは・・・
本来のMVでは交互に交差する運命で表現されてますが、今回は前後編に分けてご紹介します。
それでは見ていきましょう
リングの上でスポットライトを浴び、歓声を浴びる男
ジョシュ(Joseph)とでも名付けておこう。
シーンが変わるとジョシュはマットで寝ている。
母親が入って来て足で蹴り起こされる
吸いかけのタバコとコーヒーカップ
寝ている部屋などから見て労働者階級の家庭のように思える。
母親にキスをし、家を出るジョシュ。
「ゴミ出すの忘れないで!」と言われる始末。
ゴミを出し、ジムへ向かうジョシュ
男が歩いていると、途中地元のヤンキー達と鉢合わせる。
因縁をつけられ追いかけられる。
ジョシュは逃げる、家から歩いてきた道を猛然と走って帰る。
しかし角を曲がったところで追いつかれてしまい、ボコボコにされる。
ジョシュは傷だらけの姿でジムへ行く。
相手に手を出さなかった、しかしすぐにでもやり返したい気分だった。
悔しさをバネにひたすらサンドバックにパンチを打ち込んだ。
その悔しさが顔や動きに現れてトレーナーに見抜かれる。
「なんだこのキズは?」「誰にやられた?」
「やり返したのか?」「もうすぐプロテストなんだ、揉め事はよせ」
ジョシュは黙った。
次の試合でこの気持ちを晴らすんだ。
そして、テスト当日。
「いいか、お前は自分のことをするんだ」「相手に飲まれちゃいけない」
「自分のペースでいけ、お前なら勝てる」
コーチがそう鼓舞し、ゴングが鳴った。
(自分のペースで、自分のすることをするだけだ)
(この間の奴らに二度と近寄らせないくらい圧倒してビビらせるんだ)
思いとは裏腹に力が入り過ぎてしまい、思ったように動けない。
序盤から圧倒されるジョシュ、相手のペースに飲まれている。
相手の猛攻が続き、意識も飛びそうだった。
すると声が聞こえた。
「何をこだわってる?何が怖い?」
「ブレーキを踏んでるのはお前の足なんだ、それに気づくんだ」
誰の声かはわからないが次第に体が軽くなってきた。
相手にカウンターを合わせ、ダウンを取る。
立ち上がってきた相手にさらに右ストレートを浴びせる。
10カウント
ゴングが鳴り響きリングに立っていたジョシュ。
コーナーに戻るとセコンドのコーチが喜んでいた。
「序盤は劣勢だったけど、後半に盛り返したな!」
「よくやった!」
ジョシュはやり返すことに臆病だったが、どこからか聞こえた声を聞き
気付いた。
「アスリートなら素人に手を出してはいけない。
ただ、アスリート以前に一人の男なんだ」
「後のことを考えて踏みとどまるのは臆病者のすることだ」
「もう踏みとどまらない」
これがジョシュの物語です。おそらく。
男なら目の前の脅威に立ち向かえって言われてるように感じました。
後からじゃ遅いんだ、と。
後編はMVで交互に出てきていた女性の話です、お楽しみに。
ではまたっ!!
豊田カローラ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?