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悪魔でも悩む自由時間の使い方

最近の長男は、祖母が教えたのかテレビで見たのかわかりませんが郷ひろみにご執心で、事あるごとで「郷ひろみ見たい」と言ってくるので、youtubeでライブ映像を見せたりしています(ちょうど最近、sony musicが公式映像を何本も上げているので助かります)。

「おっくせんまん」と何回も言ったりするあたりまではとても可愛いかったのですが、最近「恋する女は綺麗さー」とさらっと歌ったりするので、2歳児が歌う歌じゃないでしょ、保育園の先生に歌うなよ、と少し保護者として焦り始めています。

さて、育児休暇は決して休息期間ではないとは思っていますが、とはいえ次子の誕生まではそこまでやることが増えるわけではないので、時間の使い方はしっかり考えていく必要があります。

先般、『真・聖魔伝』という、聖飢魔IIの創設者・ダミアン浜田陛下と、デーモン閣下の対談本を読んだのですが、その中で珍しく(?)閣下が弱音を吐いていました。

陛下は聖飢魔IIがメジャーデビューする直前に脱退後、ずっと世を忍ぶ仮の姿で高校の先生を務めていましたが、定年間際で退職した後、帯状疱疹という病気になってしまったことを語っています。

陛下:不規則な生活なせいだ。酒もすごく飲んだ。毎日日曜でいいなと思いながら過ごしていたから。
しかし、そういう生活は、さすがに一ヶ月くらい経つと飽きてしまった。自由過ぎる時間は、こんなに簡単に飽きるんだと思った。これはいかん、生産的なことを何かしないといけないと思い、筋トレや、ウォーキングを始めた。作曲もやってみようと、そこから始めたのだ。

それを受けた閣下のコメント。

閣下:はい。新型コロナウイルスのせいで、魔暦二十二年('20)の三月から外出自粛になり、吾輩も陛下の退職後の話と全く同じで、ほぼ何もしない状態が続きました。(中略)せっかく時間ができたから、今までいっぱい宿題になっていたことをやればいいじゃない? と思うけれども、何にもやる気が起きない。陛下と同じように自堕落な生活になり、酒の量も増えました。(中略)基本的に自主的に何かをやろうとは、ほぼ思いませんでした。

「今までいっぱい宿題になっていたこと」をやりたくてもやれない。この心持ちがとてもわかります。私もゴールデンウィークとか年末年始とか、長い休みの時は毎回これをやりたいとは考えるのですが、完全に達成できたことはほぼありませんでした。

せっかく自由時間ができてもやる気が起きないというのは、悪魔にとっても大きな課題のようです。ただ、陛下によると、大きな目標とか計画を立てるのでもなく、体を鍛えるとか、作曲活動を再開してみるとか、そういった「一日一日を大切にする過ごし方」から始めたようです。

その結果として、世界最高齢の10万59歳でのメジャーデビューを果たし、YouTubeのミュージックビデオはあっという間に10万再生を突破し、AmazonやApple Musicのメタル部門でBABY METALを傍目に上位チャートを席巻したことは、まさしく悪魔的な所業としか思えませんが、我々人間としても、陛下の「一日一日を大切にする過ごし方」は見習うべきところと思います。

https://spice.eplus.jp/articles/276894

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