1年の育休が終わりフルタイムに復帰した
先月で育休が終わり、フルタイムで本業に復帰したので軽く振り返っておく。昨年の9月から約1年、正確には11ヶ月の間育休を取得した。
軽く自己紹介すると、岐阜に住むフルリモートワーカーでbosyuというサービスの開発周りを担当している。共働き。
なぜ育休を取った?
まずこの質問、理由をあげようと思えばあげられるのだけど、「国の便利な制度が使えるので使いました」が一番しっくりきた。当初は理由をあげていたが、理由を付けないと制度が使えないのは微妙なので、みんなも男性育休とるのに理由付けるのやめていきませんか?
インターネッツを見ると制度自体に文句がある人もたくさんいるようだけど、制度を利用している人ではなく、制度を作る側に意見しよう。
不安じゃなかった?
キャリアや社会と断絶するのが不安だった。私も妻も仕事大好きで、仕事が自己実現の手段や社会との接点になっている。この接点がなくなるストレスが半端じゃない。Twitterを見る毎日をしているだけだと確実に精神が死ぬ。
そこで、育休中も一定の制約下で働ける制度を利用し、夫婦共に働いていた。これがストレス対策になった。このような育休の取り方は、造語ではあるが、半育休と呼ばれている。ちなみに一番のストレス対策は十分な睡眠だった。
コロナ禍で理解してくれる人は増えたと思うけど、家の中に閉じ込められて子育てをしていると鬱々した気持ちになってくる。
健全な子育てのためには、健全な精神が大事。仕事にも同じことが言えそう。もともと自分がストレスに弱いというのを認識していたので、とにかく過剰なストレスを溜め込まないようにする戦略が成功した。
また、半育休のおかげで、シームレスに職場に復帰ができた。
同僚「一応聞いておくけど、復帰のサポート必要?」
私「別に必要ないんじゃないかな〜(鼻ホジ)」
という会話をカジュアルにしたのだけど、だいぶ異常な復帰の仕方だと思われるので、普通に育休とってた人に対しては、手厚く復帰をサポートしてあげてほしい。
育休中なにしてた?
なにと言われると育児をしていたのだけど、夫婦で育休をとったので、自分の時間はかなり確保できた。息子が19時に寝るので、就寝までの4〜5時間は自由な時間だし、昼寝の時間なども使える。
私は、本業のヘルプ、副業で開発の手伝い、リモートワークや育休関連の登壇、資格取得、育休に関する書籍の出版、家探しなどをしていた。色々やってたなぁ。たぶん一番のアウトプットは、イミー & ムラキと自費出版した育休の本。妻はゼルダ・あつ森・対馬をしこたまプレイしていた模様。
家は結果的に建てることになったので別途記事でも書こうと思うが、平日が有効的に使えるのでとても良かった。土日はショールームやハウスメーカーの打ち合わせスペースもめっちゃ混んでる。こんなに建てる人いるんだなぁと思った(みんな子供連れてた)
コロナの影響あった?
ほとんどなかった。夫婦ともインドア派でゲームと料理が趣味で、コロナ前から外出8割減ってました!みたいな状態だし、外出しても交通手段は車だし、影響は最小限だった。ちなみに半年で電車に乗ったのは1回だった。
ただ、買い物は気を使うようになったし、公園が使用禁止になったり、行く先は制限されたので、そこは若干ストレスだった。
リモートワーカーといっても常時家に籠もって仕事をしているわけではない。コワーキングに行きにくくなったが、まあいっか。ぐらいの感じだった。
本当に育休中でよかった。(まあ育休明けてもコロナ禍なんですけども)
保育園どうしてる?
妻の職場に託児所があるので、一旦そこで預かってもらう。キリのいいタイミングで保育園に入れようと思うが、岐阜は待機児童問題が大きくないので心配していない。内職扱いで希望のところは入れないかもしれないが。
また、私がリモートワーカーでsick leaveを包括したようなフレキシブルな勤務制度があるので、なんとかなるっしょ!という気持ち。
育休を通じてわかったこと
学びは色々あるが、長くなるので3つだけ書いておく。
1. 男性側が働き方を改めないと問題は何も解決していかない。
次の図に書いたフリーライド問題が、私の周りではよく発生している。
育児に関係する問題を改善していくのは、個人の意識改革では不可能。また問題が会社をまたぐので、会社単体でも改善が難しい。これを解決するには、国がテコ入れるしかない。左上のおっさんの意識改革しようってアプローチは無理だと思っている。
2. ストレス解消する術を見つけておくことが大事
産後うつの問題が顕著になっている。まずは睡眠時間を確保すること。パートナーの睡眠時間を確保してあげること。そのうえで、個人にあったストレス対策が必要。とくに私達夫婦の場合は半育休が有効的に働いた。
3. スタートダッシュを夫婦同時に切ったほうがいい
おむつ交換したり、離乳食あげたり、寝かしつけたり、お風呂いれたり、やることが多すぎてあとでキャッチアップしようとしても大変。
仮にパートナーが倒れても問題なく育児が周るようにしておけば、普段も仕事したり息抜きで遊びに行ったりが気軽にできるようになる。不安も少なくなる。
まとめ
有意義な育休だった。強力な制度を用意してくれてる国と、フレキシブルな働き方を認めてくれる会社に感謝したい。
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