人生と車生–2
愛車とのお別れ
昨日、25年間連れ添ってきた愛車とお別れをした。
もはや家の一部でいつも居るはずのぽっかりと空いた駐車スペースがとても寂しい。
走馬灯のように今までの思い出が蘇ってくる。
家族の一員である。
先日の2年に一度の車検日とき、修理が必要で工員の人から場所を一つ一つ説明を受けたが、見た時は満身創痍の症状でよくここまで、本当にこれ程までに頑張ってきてくれたと愕然とした。
手当、修理をすれば後数年は未だ保ってくれるだろうが、これはもう限界だろうと感じた。
もうそろそろゆっくり休ませてあげようと思ったんだ。
僕の会社員人生の終わりと共に、青春時代を一緒に駆け抜けてくれたホッパー君(愛車の名前)だ、そっと寄り添ってくれた時もあった。
元気付けてくれた時もあった。二人しか知らない思い出もある。
もっともっと一緒にいろんなとこへ旅に行きたかったという後悔もある。
何より、事故も起こさず守り抜いてくれた感謝の気持ちでいっぱいだ。
お別れの前日は、最後の洗車をし、隅々まできれいにしてあげた。色々話したね。
角を曲がる後ろ姿を見送ってからも、君は僕以外には運転させたことはないのだから無事に向こうにも着けたのか、これからちゃんとやっていけるか、今も心配だ。
お別れの当日は朝から雨が降ったりやんだり、まるで涙雨のようだったね。
でも今日は快晴だ。きっとこれからも君らしさで車生をゆっくり走っていってね。僕も僕らしく人生を歩んでいくよ。
本当に、本当に楽しいひと時をありがとう!(涙)