歌舞伎座で泥棒と若殿を堪能した
二月歌舞伎座、一部を観てきた。
平日一部ですから、会社有給取りましたとも。
お目当ては『泥棒と若殿』。山本周五郎の短編が原作。
三部の中村屋を堪能してさあ三月に備えるか、というつもりだったけど、そうは問屋がおろさなかった。
観劇された方々の感想を見ていたら、ダメだこれは行くしかないでしょ。と。
結果、
あああ~~!!!(涙)
坂東巳之助ノブさん、なんと凛とした若殿ぶり、そして着流しの背中の色気に撃沈。
松緑伝九、あああ~~!!!(涙)
優しくて懐深くて、なんていいやつなの、ノブさんじゃなくても好きになっちゃうよ!ラストシーンなんか、あもうダメほんとに、精一杯の愛情だよ。
たったひとつの季節だけ、身分や立場関係なく、それぞれただの人として過ごしたふたりの、濃密な時間が、いとおしくてせつない。
言語能力が帰ってこない自分を歯がゆく思っていたら、あのお芝居のよさを見事に語ってくれてるお方を見つけましたので、貼らせていただきます。テンション高くて感動がすごく伝わります!
ちなみに、27日千穐楽ですが、まだお席はあります。3000円はさすがに売り切れてます。
開演時間もいつもより早いし、三部制でそれぞれ別料金とくれば仁左玉や十七世追善に比べて後回しにされがち(ヒトのこと言えない自分)なのだろう、悲しいほど空席だらけ。
でも芝居半ばすぎからあちこちでむせび泣く人続出、終演後には皆様、来てよかった!と満足されていること間違いなし。