「英語0点からカイロドクターへ:夢を追い続けた挑戦の軌跡」①
「違和感を放っておかない」
実は私、4歳から大学生までずっと剣道一筋で生きてきました。
勉強というものにはほとんど縁がなく、まさに「剣道人生」でした。
4歳から剣道場に通い、体を痛めることも多く、そのたびに接骨院や鍼灸院に通ってメンテナンスを受けていました。
その影響で、将来は柔道整復師になりたいと漠然と思っていた時期もありました。
大学では、いよいよ就職活動が本格化。
同級生たちは警察官になるか、実業団に進むかで話が盛り上がっていました。
(ちなみに、私は体育学部の武道学科に所属していました。)
そんな中、私は一般企業を中心に就職活動を進めていましたが、どうしても胸の中に引っかかるものがありました。それは、会社説明会で”たまたま”対応してくれた方々の覇気のなさが気になったからです。どこの説明会に行っても、担当者が疲れ切っている印象を受けました。(あくまで当時の私の主観です。)
今振り返ると、説明会の準備などで相当お疲れだったのかもしれません。それでも、忙しい中説明会を開いていただいたことには感謝しています。
それでも、胸に残るその引っかかりを無視できず、先輩に相談してみたところ「普通にこだわりすぎなんじゃない?」と、素晴らしいアドバイスをもらいました。
「普通を疑え」
武道学科の「普通」といえば、卒業後に警察官、公務員や実業団に進むこと。大学生の「普通」は、就職活動をして職を得ること。そんな「普通」だと思っていた道筋が、実は誰かが作り上げた基準であり、時にはそれを疑うことが必要だということに気づかされました。
そのアドバイスをきっかけに、友人や先輩にお願いし、多くの業界の方々とお話する機会をいただきました。
(今振り返ると、あまり深く考えずにお願いしまくっていたので、失礼がなかったか少し心配ですが…)その多くの出会いの中で、私の人生を大きく変えたのがカイロプラクティックとの出会いでした。
お話を聞いているうちに興味を持ち、後日その先生に実際に施術していただくことに。当時の私はひどい腰痛持ちで、年に1度はぎっくり腰を経験していました。驚いたのは、一通りの検査をした後、痛みのある「腰」ではなく「首」の施術を受けたことです。
「腰が痛い=腰を治療する」
というのが私の固定観念でしたが、その考えは一瞬で覆されました。首の施術を受けた後、腰の痛みを確認してみると、痛みが消えていたのです。
正直、当時の私の頭では全く理解できませんでした。体育学部にいたので、解剖学や運動生理学はそれなりに学んでいましたが、首を施術することで腰痛が改善する理由がまったくわかりませんでした。
治療院では、患者さんが「ありがとう、楽になった!」と笑顔で帰る光景が広がっており、一日中「ありがとう」という言葉が飛び交う素敵な空間でした。
この空間の中でずっと仕事ができたらどんなに素敵なことだろうと感動を覚え、私は先生に「どこで学ばれたんですか?」と尋ねたところ、「アメリカだよ」との答えが返ってきました。私はさらに「私もアメリカに行ったら、先生みたいになれますか?」と尋ねると、「なれると思うよ」と言ってくださいました。
その瞬間、私は決めました。
「アメリカに行きます!!」
この文章では数行ですが、実際の会話は5秒ほどで私のアメリカ行きが決まったのです。
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