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スエード靴を丸洗いする方法

今回は、革靴のお手入れとして『スエード靴の丸洗い方法』について述べたいと思います。

革靴のお手入れでよく耳にするのが、ブラッシングやクリーナーで汚れを落とし、クリームで栄養を補給・乾燥を防ぎ、ワックスで光沢(表面の保護と防水性アップ)を出す、などだと思います。
そんなお手入れをしていても、革靴も道具ですから、思わぬところ・知らないところで汚れてしまい上記のお手入れでは対応できそうにない。。。
そのような経験があるかと思います。
そんな頑固な汚れなどがついてしまった時に思い切って革靴を洗うことができます。

革靴を洗うには、「サドルソープ」という商品を用います。

M .MOWBRAYのサドルソープ


これは、馬の鞍について汚れを落とすための石鹸で欧米では昔から使用されているそうです。
乳化性クリームと同様の成分が含まれていることから、洗いつつも栄養を補給してくれそうです。

基本的には、スムースレザーのような表革を使用している革靴を洗う際に使用するみたいですが、今回はスエード靴に使用します。
(本来、スエード靴には、「スエードシャンプー※1」という商品を用います)

スエード靴


【お手入れ方法】
1.まずはワイヤーブラシで取れる汚れなどを取りのぞきます。
ワイヤーブラシとは、ワイヤーを含んだスエードなどの起毛革専用のブラシです。

ワイヤーブラシ
金色部分がワイヤーです

2.水で濡らしたスポンジやタオルなどを使用し、満遍なく湿らせます。

3.スポンジでサドルソープをよく泡立て、汚れを浮かすようにスエードに押し当て、泡で包み込みます。(こするわけではありません!)
この時にライニングの汚れが気になるようであれば、スエード部分と同様の方法で洗います。

泡立てたサドルソープをスエードに押し当てる様子

4.ワイヤーブラシなどで浮き出た泡汚れをかき出します。

ワイヤーブラシで泡汚れをかき出す様子

かなりの汚れが落とせているのがわかると思います。

かき出せた泡汚れ

5.靴全体が十分に乾くまで陰干しするのですが、ある程度乾いたらシューツリーを入れます。
そうすることで型崩れを防いだり、履きシワを延ばしたりなどの効果があります。

丸洗いを終えた直後のスエード靴

6.完全に乾燥できたら、スエード専用のスプレー※2で水分と油分を補給します。
そうすることで乾燥を防いだり、汚れや雨の侵入を防ぐといった効果があります。

十分に乾燥させ、水分と油分を補給し終えたスエード靴

以上です。


note : 村上紀之

※1:スエードシャンプーについて
 出典:M .MOWBRAY公式オンラインショップ<https://shop.m-mowbray.com/SHOP/2038.html

スエードヌバックシャンプー

※2:スエード専用スプレーについて
 出典:SAPHIR公式オンラインショップ<http://saphir-jp.com/product/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BC%86%E3%83%8C%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC/


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