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Quad Cortexを買いました
科学の進歩ってすごい
こんにちは。
暫定ギタボの瀬田コルネです。
いきなりですが、Quad Cortexを買ってから、2週間ぐらい経ちました。
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ので、今分かってる事を書いていこうと思います。
そもそもなんで買ったのかって話から始めます。
既にメインボードは持ってるんですけども、いかんせん、重いし大きいです。
運ぶのにカートが必須ですし、そのカートの取り回しもあまり良くないです。階段とか多いですからね。エレベーター・エスカレーターが欲しくなります。
また、理由の二つ目として、コピバンとサークルのどっちでも使いまわせるボードが欲しい、となりました。
現状のボードも、「汎用性が高いものを」と思って組んではいるのですが、いかんせん、ボードのサイズが固定になると、置けるエフェクターには限りがあります。
最適なものを用意出来ても、結局「使わないやつを抜いて置き直す」という修正作業が入るんですよね。
置き直して入ればまだいいのですが、「音が気に入ってるのにサイズの問題で入らない」という事もなくはないですし。
して。
それを解消すべく、以前からマルチエフェクターも候補には上がってたんですけど、どうしても操作性とか、音質とかに不安があって、基本はコンパクトエフェクターを集めて組みたい、という考えでいました。
あと、シンプルに単価が高くてちょっとお手軽には買えませんよね。高いですから。
しかし、まだ年2回のサークルだけだったら都度組み替える、でよかったのですが、「同じ音を使い続ける必要がある」コピバンも始めたので、それ用にも用意しないといけなくなりました。
用意しなきゃいけない音数が増えた、という事ですね。困った。
で、いよいよ真面目に買うか買わないかを検討しよう、って思って、お店でこれを試しました。
そして数ヶ月後に買いました。
性能面の話はあんまり詳しくないですが、
「プリセットでも充分良い音」
「歪んだ設定のアンプやエフェクターに対して、ギター側の強弱がかなり反映される」(実機みたいに、ボリュームを落として歪みを減らす、みたいな事ができる)
というところが決め手でした。
マルチは音は良くても、そういう「反応」について弱いのでは?と思っていたのですが、予想以上のクオリティの高さでした。
ハイゲインアンプも入っていて、普段使わない音がして楽しいです。
また、これは買ってから分かりましたが、上に加えて、
「キャプチャー機能がメチャクチャ優秀」というのも加点ポイントですね。
データとして取り込んでしまえば、今まで持っていた歪みエフェクターも使い放題です。
設定違いで複数読み込んでおけば、「同じエフェクターを2個並べて使う」という事も出来ます。
キャプチャー出来るのは歪みだけ(空間系は出来ない)のようですが、オーバードライブだけでなく、ファズもキャプチャー出来ました。
しかも、キャプチャーしたものでも、同じ設定の実機とほぼ変わらない音が出ます。音はもちろん、右手やボリュームへの追従性も限りなくそのままに近いです。
目を瞑って音だけ聞いてたら分かる気がしません。
ダイナミクスへの反応も取り込む、という事は、もしかしたらコンプとかは取り込めるかもですね。
そして、私が考えるこのキャプチャー機能の最大のメリットは、「何をどれだけ取り込んでもサイズは変わらない」という点です。
いや、当たり前なんですけどね。
でも、「歪みを3個使ってこの音にしてます!」みたいな場合でも、取り込んだデータを使っていれば「QC1台分」の大きさです。
CPUが許す限り配置出来るので、もっと多くも積めます。
先に言ったボードサイズ問題がこれで解決出来る、という事です。凄い。
エフェクターのみならず、アンプのキャプチャーもしましたが、結果は同じでした。
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目を瞑ってたら本物かどうか分かんないようなレベルの音が使えます。
「アンプもエフェクターも複数台持ち歩いてもこのサイズ」と考えると、破格ですよね。軽いですし。単体で2kg無い、ぐらいです。2Lのペットボトルより軽いって考えるとドン引きする程軽いですね。
もちろん、プリセットの音も良い音なので、最初から入っているデータだけでも使えます。
あとメリットとして、ベースも使えます。
これがかなり大きいですね。
ベース用のプリセットを組んでおけば、ギターもベースもどちらも使えます。
2本持って行ったとしてもボードはこれ1個で済みます。嬉しい。
高いですが、かなりオススメかもしれません。
ついで、欠点も書いておきましょう。
第一に、電源周りですね。
12V、センターマイナス、とここまではいいのですが、消費電流3Aという、かなり大量の電気を使います。
恐らくこれを出力出来るパワーサプライはないので、基本的には付属のアダプターで対応する必要があります。
これしか使わない!というのであれば問題ないのですが、ワイヤレスや、他のエフェクターなどを使う場合はそれらの電源も必要になります。
ワイヤレス1個しか使わないのにパワーサプライを置かなきゃいけない、みたいな状態が嫌だったので、私はUSB出力がある電源タップを使って、そこから専用のケーブルを使ってワイヤレスを繋ぐ事にしました。
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あとは、先程とは逆に、「これ以上は小さくならない」です。
破格のサイズ感、とは言えど、仮に「もっと小さく」となった場合はどうしようもないです。
そうなったら他の機種に買い替えるしかないので、そこはちょっとデメリット、でしょうか。
あとは…見て分かる事ですが、サイズの代償に、フットペダルは付いていません。つまみ兼用のフットスイッチだけ。
ワウとか使いたい、という場合には必ずエクスプレッションペダルが必要になりますね。
私の場合はワウもボリュームペダルもほぼ使わないので、「使う時だけ追加する」でいいかな、と思っています。
とは言え、個人的には「それらを補って余りあるメリット」だと感じています。
使っていくうちに問題が見つかるかもしれませんが、それはまあそれ。その時に考えましょう。
現状、個人的に最も不安なのはフットスイッチの耐久性ですかね。
つまみも兼用になっているのですが、耐久性はどうなんだろうか?という感じがします。そこがちょっと怖いですね。
まあ、長く付き合っていくうちに分かる事ですからね。今後どうなるかはその時の私に任せましょう。
と言ったところで、本日は以上です。
それでは、これを読んだ皆様がより良い機材に出会えますように。