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ギタリスト的夏の自由研究 3 パワーサプライでどれぐらい音が変わるのか?

こんにちは。
機材オタク、瀬田コルネです。

今回は機材オタクの全員が最も使用頻度が高いであろう機材、パワーサプライについて深掘りしていきたいと思います。
皆様の機材選びの一助になれば幸いです。
それではさっそく行ってみましょう。


目的

「電源で音が変わる」って言うけどどれぐらい変わんねん、と思ったので調べたくなりました。
今回の対象は一般的に普及しているものとそうでないものを選びました。
嘘です、家にあったやつを並べました。

1.Vital Audio製 VA-05 ADJ

お馴染みのやつ。最近Ⅱが発売されましたね。


2.Strymon製 Ojai

これまたお馴染み。小さくて良い。オーハイ。


3.Strymon製 Zuma

正規代理店が輸入してないのに、何故か日本の機材オタクが持ってる事でお馴染み。


この3つを比較していきます。

ギター→アンプシミュレーター→GO:MIXER PRO-X→スマホで撮影
という順で接続しています。

シールドケーブル、パッチケーブル、DCケーブル、スマホとミキサーを繋ぐケーブルは変えずに録音しています。

今回は「ノイズの量も変わるのか?」という事でシングルコイルのギターを使っております。
「やっぱり出ちゃうよねー、ノイズ」みたいな結果になるのか、それとも電源にこだわれば消せるのか、どれぐらい消せるのか、これもやはり気になりますからね。ついでに調べちゃいましょう。

では、結果を貼ります。

…‥の前に、私の予想。
正直、「そんなに変わらなくね?」とか「いやこんな違いは一回聞いただけじゃ分からんやろwww」という結論になるだろうな、と思ってます。

して、結果は実際どうなのか。有意差は取れるのか。以下に貼ります。
あ、3つリンク貼ってますが、「結果1」のツリーに他の結果もくっつけてます。



結果はこんな感じでした。

あ、これを聞いてから以下を読む前に。
私の書き方に関わらず、「何番が好き!」って感じたのをポチってください。先入観は捨てて機材を選んでください。


では結果を。

結果1はVA-05
結果2はOjai
結果3はZuma
です。

コードをじゃらんと弾いた時の分離感に差が出るように感じました。
音の壁を作る時はVA-05を使うと良い感じかもしれません。
逆にスッキリさせたい時はZumaを使うと良いかと。
全体的に、「解像度が上がる」「レスポンスが出やすい」という点が、値段に比例して上がっていった印象です。
音質については正直、大差なくね?というのが本音です。
や、違いはするんですけどね。でもまあ、この差なら弾き方でカバー出来るようなレベルです。
ただ、こう…ハイのキラッとした感じは値段に伴って上がっていく印象です。
「比例している」とは言えない程度かと思いますけどね。

そして気になっていたノイズです。
実はこれらの映像は、ギターのボリュームを全開にした状態から撮影を開始しています。
つまり、最初の無音は「ノイズが乗るかどうか」を見ていた訳です。

で、改めて聞いてほしいんですが、Zuma(結果3)のノイズの無さ、凄くないですか。
弦に触ってればこんなに静か。リアのシングルコイルなのに、あの「ヒィーーー」みたいなノイズが全然出ません。「マジで!?」と動揺して若干その後ミスるぐらいに差が出ました。
他2つに関しては、「Ojaiの方がほんの少し小さい…?」くらいの差でした。
ただ、先述の音の分離感についても、Ojaiの方が良いと感じたので、その2点を踏まえてその値段を出せるか?みたいなところですね…ビミョーだな…VA-05で良くねえかな、と思ってしまいますね。

逆にZumaのノイズの無さは、「これは高いお金を払う価値があるかも!」と思うぐらいの違いでした。はっきり分かりますからね。「ノイズが気になる…」という方はやはり多いと思いますし、それを解消したい!という方はお金で解決するのもありかもしれません。
OjaiとZumaって実はアダプターを必要とするかどうかって違いがありまして、そこで差が出たのかもしれませんね。


まとめ

・値段に比例するのは「音の分離」「ハイの出方」「ノイズのなさ」
・一番大きい差はノイズのなさ、音質はそれほどの差は出なかった


というところでしょうかね。
前々から気になってた疑問を取り扱えて楽しかったですね。
そして「しょうがないかな…」と諦めていたノイズは電源を変えると変わるかも!という希望が持てる記事になったかと思います。自分もこの差は驚きました。ボードサイズが許すなら迷わずZumaを選んでます。
今度はZumaのちっちゃいやつ(Zuma R300)と大きいやつを比較してみたいですね。
それで差がなければ「Zumaのちっちゃいやつええやん!」となる訳ですし、そうなればそっちのが簡単に手に入りますからね。デカさの割に出力ポートの数が少ないのがネックですが。
…この沼、まだ掘れるわ。記事のネタになりますね。

と言ったところで、本日は以上です。
That's all for today!
これを読んだ皆様がより良い機材に出会えますように。


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