母乳バンクにドナー登録してみた
こんにちは。
現在やかましい三匹の愛すべき子猿(4歳、2歳、0歳)のママをしている者です。(ほんとの猿ではありません)
2015年の暮れから早5年。
常に妊娠してるか授乳してるかという状態を過ごしてきた私。
そろそろお酒飲みたい。
みなさん、このコロナ禍で、献血が激減しているのご存知ですか?
今まで企業のビル内や敷地内で受け入れていた献血バスも、リモートワークが増えて受け入れ数が減ったり、そもそも外出自粛する人が増えてなかなか厳しい状況のようです。
輸血は、他の代替手段がない治療法の一つです。
人間の血液に代わるものって今はまだないんですね。
文字通り、社会で循環させなければいけない人間生活の血液なんです。
かくいう私、献血したことありません。
先端恐怖症のところがあり、ちょっと苦手だったというか…。
でもそんなことも言ってられないよな。育休中で時間あるし行くか!と思いきや、調べてみると、授乳期間中・妊娠中は献血ができないルールになっていることを知りました。
あらー…
そんなとき、夕方のNHKのニュースで、『母乳バンク』なるものを知りました。
詳しくは、こちらのサイトをごらんください。
簡単に説明すると、
・早産児・低出生体重児には、母乳を与えたほうが、腸の壊死などを起こしにくいという『薬』としての効果が期待できる
・その他感染症にもかかりにくくなり、赤ちゃんの健康を守る。
・母乳が出にくい、何らかの事情で与えることができないお母さんの為に無償で母乳(ドナーミルク)を提供する
という目的の取り組みのようで、世界ではかなりの国で取り組まれていますが、日本ではまだ2箇所でしか行われていないようです。
2020年の8月末に、厚生労働省が母乳バンクを全国的に整備していく方針を発表しました。
母乳は血液からできています。
今、2ヶ月の娘を育てている私にとってできる期間限定の社会貢献です。献血ができないなら、こっちをやってみようかなぁというのが動機です。
といっても、そこまで私のおっぱい優秀じゃなくて、有り余るほど出ているわけではないんですが…。
なんなら一日1〜2回はミルクもあげています。
母乳は頻回であげればあげるほど刺激で出てくるようになる、というライフハックを利用し、最近夜にまとまって寝るようになったので、間が開いている時間で一日1〜2回分くらいは搾乳できるかなぁ、と思い、登録をしてみることにしました。
もらい乳は、乳母なんかにもあるとおり、人間の歴史上はけっこう普通に行われてた文化なんですよね。
昔は人間は群れで生活していたのもあり、母乳をあげあって集団で子育てしていたのです。
形は違えど、今の社会においてもわりと必要なシステムなんじゃないかなぁと思います。
一人目の時はいっぱいいっぱいだったけど、3人目の今はわりかし余裕がある、というのも実際のところあります。
どんな人がドナーになれるの?
母乳を提供するには、ドナーとして登録をする必要があります。
条件はこちらに詳しく記載されていますか、まとめると、
・自分の子に与える母乳が最優先。つまり、必要とする以上に母乳が出ることが必要。
・これまでに輸血や臓器移植を受けていないこと。
・血液検査の結果に異常がないこと(HIV1/2、HTLV-1、B型肝炎、C型肝炎、梅毒のスクリーニング検査がすべて陰性)。
・過去3年間に、白血病やリンパ腫など悪性腫瘍の治療歴がないこと。
・少なくとも3回以上(目安として計2リットル以上)母乳を提供できること
・産後6か月以上経過した方は登録できない
これが上記サイトに書かれていることですが、病院でのアンケートでは、
・喫煙していないこと
・アルコール摂取が一日50g以下であること
・1980年〜1993年に英国での滞在歴がないこと
・ワクチン接種後一定期間が経過していること
・菜食主義者でないこと
・極端にハーブやサプリを摂取していないこと
なども確認されました。
こちらについてはドナー登録の足切りになるのかはよくわからいので、気になる方は事前に確認したほうがいいかと思います。
また、血液検査は病院負担で受けられます。
結果を持っていなくてもOk。
また、研究・母乳バンクへの登録のため、説明を受けて同意書にサインをしなくてはならないので、以下の病院のどこかに実際に一度足を運ぶことができる、というのも条件になります(2020年9月現在)。
個人的には、これが一番ハードルが高いんじゃないかな…と思ってる。赤ちゃん連れで長距離移動はできないよね…。
このあたりがオンラインで(Zoomとかでもいいので)できるようになれば、育児中のママのハードルはぐっと下がるんじゃないのかなぁ。
まだ北海道、神奈川、東京、奈良にしかないです。
偶然ですが、私は家がこの病院の徒歩圏内にあり、行く気になったというのがかなり大きいです。らくちーん。
ドナー登録まで
①サイトのフォームから必要事項を記入して送信
②2日後くらいに担当者から病院の予約時間の調整のメール連絡あり
③予約した日に病院へ
(私が行った病院では、診察券や保険証は必要ありませんでした)
④先生から趣旨の説明などを受け、アンケートに回答して同意書にサインをする。
このとき、母乳の送付方法を聞き、母乳パック一式を受け取ります。費用は病院持ちですので財布はいりません。
⑤血液検査(半年以内に実施した検査結果があれば省略可)
(検査場で待っている患者さんたくさんいましたが、ついたらトップバッターで呼ばれました)
⑥血液検査の結果が1〜2週間後にメールで届き、登録完了。
私の場合ですが、病院滞在時間は15分ほどでしたのであっという間に終わりました。赤ちゃん連れでも、病院までの移動手段さえ確保できれば、当日はそこまで負担はないかなぁという印象です。
これ一回だけだしね。
どうやって母乳を送るの?
ドナー登録後(血液検査結果受領後)から搾乳した母乳が送れます。
①搾乳する
②母乳パックに入れて冷凍しておく
③1ヶ月に1回ほど(冷凍庫のスペックが厳しくなったら)、冷凍クール便で着払いで送付(アンケートも一緒に同封)
その他、
・アルコール摂取後12時間経過していることなど、一時的に母乳が使えないタイミングがある→こちら参照
・母乳パックが足りなくなったら、母乳送付時にメモを送ると新しいものを送ってくれる
・自分や家族が感染症にかかった期間4日間の母乳は送れない
・市販薬やサプリを飲んだ場合は、返送するアンケートに記載(成分の母乳移行量等の研究にも使用する可能性があるため)
なども説明をうけました。
また、ドナー登録は産後6ヶ月までですが、母乳の送付自体は子が何歳まででも送っていいし、いつでも辞めてもいいそうです。辞める際に連絡は不要とのことでした。
あと個人的には母乳を送るときの配送票の品名が面白かったです(笑)
気になる人、よかったらこっそりお教えします。
もしくはぜひドナー登録を。
送付された母乳は、低温殺菌され、厳重な冷凍管理のもと、赤ちゃんに届けられるようです。
というわけで、ドナー登録してみました、というお話でした。
場所さえ近ければそんなに手間でもありません。
興味ある方は、ぜひ期間限定の社会貢献、してみてください!
世の中の赤ちゃんがみんなすくすく育ちますように。
うちの子猿たちはもう少しおとなしくなりますように…
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これから少しずつアウトプットも増やしていきたいので、サポート等からモチベーションアップにご協力頂けると本当に嬉しいです。
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