「対話×香水で新しい体験を」匂いの哲学対話〜BAR 文化祭① adams〜
11月23日(水)に迫ったコルクラボ文化祭。それぞれの好きが詰まったイベントが盛りだくさんです!!
もっと文化祭を知ってもらいたい……。
そう思い、「BAR文化祭」と題して、文化祭でイベントを主催するコルクラボのメンバーに話を聞いていくことにしました!!
BAR文化祭とは、イベントの主催者と広報チームがゆるーく対談する企画です。対談を通して、企画とイベント主催者の人となりを知っていこうと思っています。
1回目のゲストは、フレグランスデザイナーのadams。文化祭で行うイベントは、「匂いの哲学対話」です。そもそも哲学対話とは?匂いを組み合わせるとは?話を聞きました!
*コルクラボでは、「タメ語」で話す文化があります。このインタビュー本文でも「タメ語」トークをお楽しみください。
匂いの哲学対話とは、何か?「タブー×tabu」で新しい扉を開く
ーーイベント名が「匂いの哲学対話」ということだけど、どういったことをするのかな?まず、哲学対話について教えてほしい!
哲学対話は、問いについて考える対話の場なの。まず、ひとつのテーマに対して、どういう切り口で話し合いたいのか対話していく。例えば、青春だったら、「青春の痛み」みたいに、話す内容を決めます。それから、テーマに対して、思いつくことを話していく。
ファシリテーターは、出てきたアウトプットを付箋に書いて、グルーピングしていく。青春がテーマの場合、このエピソードだったら「苦い思い出」といった具合にね。落とし所を探りながら、テーマへの解を収斂させていく感じかな。
ーーなるほど。哲学対話は、大きな問いについて対話しながら、解を探っていく感じなんだね。今回は、「匂いの哲学対話」になっている。哲学対話の場に、どうやって匂いを組み合わせていくのかな?
ある場面になったら、香水を出そうと思っています。その出すタイミングも、ある程度イメージはしていて、議論が熟してひとつの解に向かいそうなタイミングを考えているの。今回は、「タブー」というテーマ設定なので、「tabu(タブー)」(dana社から1931年に発売)という香水を使います。香水の匂いを確かめてもらった後は、テーマについて思い出すこと、香りから感じたこと、について話し合う。テーマへの解がどう変化するのか、見られればと思っている。
ーー匂いって、自分の眠っていた記憶を思い起こさせることもあるよね。「タブー」という抽象的なテーマに、同じ名前の香水を合わせると、色んな方向性のイメージが出てきそうでおもしろそう……!
哲学も香りもとても概念的で抽象的なんだけど、キャッチした途端に、その人にとっては両方ともすごく具体的になると思う。自分にとっての期待でもあるんだけど、これまでにない哲学と匂いの組み合わせで、新しい体験を生み出せたらなと思っています。
adamsにとって、香りのワークショップの魅力とは。
ーーここからは、adamsのことを聞いていきたいと思うよ。コルクラボの内外問わず、香りを使ったワークショップをやっているけど、どういうことをやっているのかな?
ワークショップでは、一人ひとりが自分の好きな香りを作ることをやっています。バラの騎士とか窓とかワークショップごとにテーマの設定があって。事前に私がテーマと参加者のことを考えながらベースを作って、当日、参加者の方が香りを加えていきます。
ーーなるほど……!adamsが作ったベースに、参加者が調香していくんだね。参加者の個性が出て、予想しない方向に向かいそう。
そうそう。私の作ったものと全然別の形に変貌していく。新しい作品が出来上がるので、「そんなふうになるんだ」って驚くのね。
だから参加者のことを思いながらベースを作っている時はすごく楽しい。「調合したこのベースの香りが、ワークショップの場で全然違う姿になっていくんだろうな」と思いながら準備することは、自分にとってのワークショップの魅力かなと思う。
ーー音楽のセッションみたいだね。ワークショップをやっていて、他に魅力に思うことはある?
他はですね……。主観になるのだけど、ワークショップが始まる前より終わった後の方が来てくれた人の何か表情がよくなっているように思えるところかな。キラっとしてるとか、ちょっと楽しそうとか、そういう姿を見れると嬉しい。オンラインでも対面でも、初めて来た人同士が、香りという同じツールを使って、触れ合ったり繋がったりする。その瞬間を見ると楽しい気持ちになるよね。
ーーたしかに、場が自由に変化していく姿を見るのはとても楽しそう!!今日はありがとうございました。「匂いの哲学対話」、楽しみにしているよ。
ありがとうございました。「匂いの哲学対話」と言うと、ちょっと難しそうなイメージがあるけど、楽しい場になると思います。ぜひ気軽にお越しください。
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「匂いと哲学対話」(入場券のみで参加OK)
大会場:小伝馬町駅(日比谷線)徒歩4分
(聞き手:あんどぅー/4期、ゆいゆい/14期、かみちゃん/14期、たんぺい/14期、執筆:たんぺい/14期、編集:あんどぅー/4期)