ドゥコ - duco - 永遠の生と涙の日 3 die. 落雷

エッセレ港。

古くに港湾構造物設計士であるバーラエナ・フォンスが築いた港である。


その男は、偉大なる海男〘マニョス・リルウィル〙と呼ばれていた。バーラエナは、幼少期に泉近くの町ももいろにて産まれる。小さい頃から船が好きで船のアークをよく作っていた。15になると、誰もやった事が無いことをしたいと海に出ようとするが当時、船も港もない。男は、造るとこを決意。何年も時を掛け、ある日挫けそうな時にと出会う。その鯨に力を貰い奮闘しながらも、歳40で願望であった船と港を造る。


彼だけの力では造る事は出来なかっただろう。あの時の鯨は一体なぜ彼の前に現れたのか。

男は調べ冒険にでると伝説の島に行き着きそこで鯨達の秘密を目の当たりする。













ー エッセレ港付近・メミニサイド ー


〈メミニ〉ハァハァ…… あいつ! どこ行ったのよ! しかもアドもいないし! てか一緒に走ってきたのに、なんではぐれるわけ!?


どうやら途中でアドはメミニたちとはぐれてしまったようだ。そもそもなぜ同じ道走っていたのに、なぜはぐれる事があるのか。


〈メル〉あの白服男も見当たらないね!


メルは翼〘アーラ〙を広げて飛びながら当たりを見渡していた。だが、あの白服の男は見当たらない。


すると、メミニが走ってる間に港のコンテナが置いてあるコンテナ場に着く。すると、人気ひとけのなそうな奥にある白いコンテナに白い服の男が入るのが見えた。


〈メミニ〉あ! 居た! メル、居たわよ!


〈メル〉いた!? いまいくー!


と、メルはメミニの声の方に向かう。


メミニは、先ほど白い服の男が入った白いコンテナをべつの赤っぽい感じのコンテナから密かに盗み見をしていた。この時はまだ後ろを見ていなかった。あの男に集中してしまっていた。そのため、ある最悪な事に気づかなかった。


一方でアドのほうではまだ男を見つけられずにいた。



ー エッセレ市場・アドサイド ー


エッセレ港近くには大きな市場がある。そこにはひとけのない細道なんてものもある。アドは走っている途中に違う白服の男を発見したので、市場の方に行ってしまった。そして結局はぐれて1人になってしまった。メミニを見失ったため、どこに向かったからいいのか、分からず焦っていた。


〈アド〉くっそ!! あの2人と1匹はどこいったんだよ!


〈アド〉あの白男は全く違うやつだったし! 似すぎなんだよ! いつの間にかメミニも居なくなるし!

アドは市場の当たりを見渡しながらメミニたちや白い服の男を探していた。すると、市場でなにやら男たち2人が話しているのが聴こえた。


〈男1〉おい、さっきな港のほうで女の子の悲鳴が聴こえてチラッとみたら、変なやつらが女の子を後ろから攻撃してコンテナに引きずりこまれちまったんだ!


〈男2〉な、なんだと!?


〈男1〉助けようとは思ったんだが、どうも怖くて逃げてきちまった! だって…… あいつは人間じゃない、恐ろしいやつだ!


それを聴いたアドは血相を変えてその男に話しかけた。


〈アド〉おい! その話ほんとか!?


〈男1〉な、なんだよいきなり! お前は!?


〈アド〉その話! 本当なのかよ!? 聴かせてくれ!


〈男1〉わかった! 話す!


男はアドの圧力に負け、港で起こった事を話した。


〈アド〉なんだと!? くそ!


と、アドは港の方へ急いで向かう。


その直後だった。港の方から、メルが飛んできた。


〈メル〉アド!! よかったよ!! メミニが、メミニがぁぁ!!


と、泣きじゃって心配するメルをみて、アドはさらに焦り始める。


〈アド〉ああ! わかってる! 急ぐぞ!


アドとメルは、港にあるコンテナへ向かった。



ー コンテナターミナル・奥 ー


〈メミニ〉ん……


メミニはめを覚ますと、コンテナの中にいた。そして、後ろで手足を縛られていて、寝かされていて身動きがとれない状態だった。


メミニは、ハッとなにが起こったのか、少しづつ思い出した。例の白い服の男が白いコンテナに入るところをみて、そこを見張っていたメミニはそのコンテナに気を取られ、後ろに注意してなかった。そのため、彼女を見つけた白い服の男の仲間に見つかり、後ろから攻撃され、捕まってしまったのだ。

メルはその一部始終を見ていて、自分は弱いので助けられずどうにか助けられないかとアドを探していた。市場にいた男もその場面を丁度見てしまったのだろう。


〈メミニ〉え!? な、なにこれ? 縛られて動けない!あ、 思い出した! あの時、後ろからいきなり……


と、そこに先程の男たちがやって来る。


〈ピション〉やあ、起きたか? 雌豚ちゃん!


〈メミニ〉あんたら、何者よ! アドのネックレス盗んで、私を縛って何する気!?


〈ピション〉べつに〜! 教える事ねぇだろ!? だってお前ここで死ぬんだからな!!ハーッショショショ!!!


と、アドのネックレス盗んだ白い服の男が甲高く笑っていた。素顔は、変な三角の白ふちのサングラスを付けていて、顔はよく分からなかった。


するの、もう1人の男が話した。


〈モン〉お前さ、なんで追いかけてきた? あのクソガキとは会ったばかりだろ? あと、このネックレスなにかわかってる? あのネックレスは価値があるから盗んだまでだ


〈メミニ〉何いってんの? たしかに初めて会ったやつだけど、人を助けるのに理由なんて要らない!!

それに、アドはそのネックレスを大切な物って言ってた、だから取り返す! それだけよ!


〈モン〉ほう!! いい子ちゃんってわけか!? なるほどな! 悪いな、おれはそんなおままごとにつきあうほど暇じゃないんだ、お前もあのも、クソガキも殺してやるよ! 生きられると面倒だからな!


〈メミニ〉くっ!! なんてやつ!


〈モン〉しかし、えろい体してんな、殺す前に遊んでやるか!? え?おい!


〈モンタン〉おい! うるせぇぞ! やめろ!


すると、ピタっと男2人の動きが止まる。


〈ピション〉モ、モンタン兄貴……


〈モンタン〉さっさと、殺しちまえよ


〈モン〉そ、そっすね!


モンタン・ド・ボ、この男は他の白服の男とは違いもっと冷めた目をしている。毛皮のような服に黒いシャツに白いブーツ。髪は黒でツンツンしていて、まるで針金のような髪型をしている。明らかに、この2人のボスに違いない。


〈モン〉じゃあ死んでもらうぜ! へへへ!


と、モンは腰からナイフを取り出しメミニを刺そうと振りかかった。メミニはとっさに目を閉じた。その瞬間、その窮地にメミニがいる後ろの壁が大きな音と一緒に壊れた。粉々に壁が壊れてしまった。


それにびっくりして、モンは手を止めた。


〈モン〉な、なんだ?


〈メミニ〉え!?


その壊れた壁の中から粉塵とともにボサボサ頭のアドが歩いて向かってきた。アドが殴ってコンテナの壁を破壊したようだ。


アドはモンの所までくる。


〈メミニ〉アド……


〈モン〉なんだ、ピションが言ってたガキか! お前も……


と、言った瞬間アドはモンの顔をぶん殴り吹っ飛ばした。


〈モン〉モ゙モ゙ん゙が!!


〈アド〉邪魔だ!


アドは怖い顔をしていた。後ろになにやら百鬼夜行のようなオーラを発していて、見るのが怖いぐらいに。


〈モンタン〉ほう……


〈ピション〉あ、あにき! モンが!?


〈モンタン〉うるせえ! ごちゃごちゃするな、死んでねえよ


〈モンタン〉おい、お前なにしにきた? わざわざころされにきたのか?


〈アド〉てめぇが親分か? ぶっ飛ばす!


〈モンタン〉いいね!! こいよ!


と、アドはジャンプして蹴りを入れる。すると、モンタンは頭を振った。頭からは髪の毛の針がアドに向かって飛んできた。


〈アド〉あ! やべ!


アドはなるべく当たらないように避けた。


足を地に着くと、モンタンは話した。


〈モンタン〉不HAHAHA! 驚いたか!? これがおれの攻撃、魔法さ! この髪を針金として飛ばせる能力だ! 近づくことはできん! そして、おれはこの辺では有名な三角の盗賊〘トライアングル・シーフ〙のボス、モンタン・ド・ボだ!


敵の自己紹介の間にメルがメミニを縄から解放した。


〈メル〉メミニ! 無事でよかった!


〈メミニ〉メル! ありがとう! アド! 私も戦うわ!


〈アド〉お前らはそこにいろ!


〈メミニ〉え、ちょっと! 何言ってんの?


〈アド〉おい、針がきて近づけないならこうすればいい


アドは拳を光らせた。たちまちビリビリッと音がしてきた。すると、アドは拳を地に向けモンタンに攻撃した。


〈アド〉いくぞ! 電鬼流・落雷〘フルメン〙!!


すると、モンタンの頭上から大きな雷が光った後、ドカーン!! と花火のような音とともに雷はモンタンの体を攻撃した。


〈モンタン〉グワーッ!!!!!



と、モンタンは叫び気を失いパタリとその場で倒れてしまった。凄まじい雷の攻撃に耐えられ無かった。


〈アド〉近づけないなら、遠隔で攻撃すればいい


〈ピション〉そ、あ、あ、あ……


ピションはこの光景をみてするっと腰が抜け尻もちをついた。


〈メミニ・メル〉すごい……


〈アド〉おい! いいか、覚えとけ! おれの名前はアド・ラディウス! おれの友達を穢すな!


と、眉間にシワをよせて怖い顔でピションたちを睨めつけた。


〈ピション〉ひいいいいッ!!


ピションは怯えていた。


これはエッセレ港で起きた出来事。メミニはアドの戦いを見て、びっくりもしていた。こんなに強いとは考えてなかったようだ。


アドは、ネックレスも取り返した。まさか、こんな事になるとは思ってなかった。ただ、最後に目を醒ました白服のボスがなにかを言っていたようだった。



そして、これがメミニとメルとアドとの出会いだった。


❀ ある小説の一節 ✿


ー 町にある銅像、雨神テヌイスだ。町は雨止まず、人々は苦しんだ。


にて、ある男がその町にやって来る。すると、どういう訳か雨が自ずと止んできた。


町の人々は、その男を神と崇めるようになった ー



・リーク文字(ルーン文字)

ᚨᛗᚨᚷᚨᛗᛁᛏᛖᚾᚢᛁᛋᚢᛞᚨ ᛗᚨᛏᛁᚺᚨᚨᛗᛖᛃᚨᛗᚨᛉᚢ ᚺᛁᛏᛟᛒᛁᛏᛟᚺᚨᚲᚢᚱᚢᛋᛁᚾᛞᚨ


ᚨᚱᚢᛟᛏᛟᚲᛟᚷᚨᛋᛟᚾᛟᛗᚨᛏᛁᚾᛁᛃᚨᛏᚢᛏᛖᚲᚢᚱᚢ ᛋᚢᚱᚢᛏᛟ ᛞᛟᚢᛁᚢᚹᚨᚲᛖᚲᚨᚨᛗᛖᚷᚨᛟᚾᛟᛉᚢᛏᛟᛃᚨᚾᛞᛖᚲᛁᛏᚨ


ᛋᛟᚾᛟᛗᚨᛏᛁᚾᛟᚺᛁᛏᛟᛒᛁᛏᛟᚺᚨ

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