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メタルコア名盤&キラーチューン100選 #4

76:Outline in Color - Jury of Wolves

アメリカ、オクラホマ州のバンドです。
キラキラシンセにツインボーカルスタイル。
Myka, Relocateに近いスタイルですが、こちらのクリーンボーカルはハイトーンでR&B的な歌い回しなのが特徴。
誰にも真似出来ないメロディセンスと独特な歌唱は流石“バークリー音楽大学”卒業といったところでしょう。
最新作はボーカルチェンジを経てまた違った仕上がりになっています。

77:Paledusk - Blue Rose

日本、福岡のバンドです。
日本メタルコアシーン、期待の若手エースです。
最近の作品は独創性豊かなヘビーミュージックといった感じになって来ています。
過去作はプログレッシヴなメタルコアという印象です。
このアルバムはプログレッシヴメタルコア期の完成形と言えるでしょう。
今も昔もギターのウワモノとヘヴィなリフのセンスが抜群です。
なおかつ使用するリズムパターンがグルーヴィーでノリやすいんですよね。プログレッシヴになり過ぎないのも彼らの強みだと思います。
最近のリリースはエクスペリメンタルで超次元な音楽性になりました。
きっと日本のシーンに更なる革命を起こしてくれることでしょう。キラーチューンは彼らの楽曲内でもかなりエモーショナルなアンセムです。

78:Parkway Drive - Horizons

オーストラリアのバンドです。
空と海、そしてフットボールをこよなく愛する若者たちは、メタルコア豪州代表からもはや世界レベルのメタルバンドになりました。当時から考えるとすごい。それも彼らが止まる事なく進んで来たからですね。
疾走感抜群のメタルリフと2beatの嵐から、極悪に落ちるブレイクダウンの代名詞的存在と言えるでしょう。正統派メタルコアの中で、ここまで落とすバンドも当時は珍しいかったです。
最近ではスタジアムクラスのビッグなバンドになってしまったので、いわゆるメタルコアらしさみたいなものは薄れてしまいましたが、逆に幅広い層のファンを獲得した成功例の一つでしょう。

79:Phinehas - The Last Word Is Yours to Speak

アメリカ、カリフォルニア州のバンドです。
彼らが時代に乗り遅れたのか…時代が彼らを愛さなかったのか…
初期から王道なメタルコアを永遠にやり続けているのですが、イマイチ正当な評価を受けていない気もしなくは無い、なんとも不遇なバンド。
それは彼らがふざけているのか真面目なのかわからないという点も一理あるでしょう。(MVを見ると尚更分からなくなります。)
見た目が“The Metal”なのも僕らは大好きなんですけどね笑

80:The Plot In You - Could You Watch Your Children Burn

アメリカ、オハイオ州のバンドです。
少しカオティックなギターフレーズ&リズムがクセになるグルーヴ感があります。
とにかく繰り返しが少ないです、かといってプログレッシヴというよりは普通にノリやすいんですよね。Threat Signal的なリフです。
アルバムによっても音楽性にかなり幅があるThe Plot In Youですが、このアルバムは是非チェックしてみて下さい。

81:Polaris - The Mortal Coil

オーストラリアのバンドです。
同郷のNorthlaneに続いて人気の高いバンドです。
音楽性はかなり幅広いです。
キラーチューンはThe Remedyを選びましたが、個人的にはRelapseのようなニュアンスの曲がすこぶる好きです。
ブチギレ系のスクリームと少しプログレッシヴだけどノリやすいグルーヴが最高です。
そして圧巻の超絶歌唱力のクリーンボーカル!!あとギターもたくさん泣きます。
今後Polarisのようなハイクオリティなバンドが続出すれば、オーストラリアがメタル、ヘビーミュージックの聖地になる日も近いと思います。

82:Sable Hills - Embers

日本、東京のバンドです。
近年の日本メタルコアシーンにおける一つの完成形とも言える神盤です。世界的なシーンから見ても神盤です。
正統派メタルコアの流れを組みながらもモダンなダウンチューニング感もあります。
リフが他のバンドと被りがちなメタルコアサウンドですが、Sable Hillsはリフにもオリジナリティーが詰まっています。
リフが何処となく和風なんですよね。
これから更なる活躍、良盤をリリースしてくれるでしょうから目が離せないバンドです。

83:Shadows Fall - Fear Will Drag You Down

アメリカ、マサチューセッツ州のバンドです。
かなり早い時期から活度しているバンドです。ほのかに純粋なヘヴィメタルのかほりも感じるのは、それが理由でしょうね。
Of One Bloodに関してはスクリームというよりか、歌唱法はスラッシュメタル的ですね。
Shadows Fallの名曲に関してはいろいろな意見があるかと思いますが、僕らはこの曲を推します。

84:Sienna Skies - Truest of Colours

オーストラリアのバンドです。
当時ピコリーモ全盛の時代に、疾走感溢れるスクリーモにデジタルなニュアンス(明るいUnderoathとも形容出来そう)を取り入れていたのが、とても斬新でした。
作品を重ねる毎に重さが増していくので、続けて聴くとちょっとした取っ付き辛さみたいなものは感じるかもしれません。
ただ全作品通してキャッチーなサビらしいサビが来るので、Blessthefall辺りが好きな人は是非聴いてほしいですね。

85:Structures - Divided By

カナダのバンドです。
曲構成がめちゃくちゃなんですけど、めちゃくちゃかっこいいバンドです。
高速刻みから疾走感あるメタルコアリフ、かと思えばいきなりポップパンクのようなクリーンボーカルパート…そのどれもがほんのワンフレーズしか使っていない…
無秩序が秩序になっています。目まぐるしい曲展開はさながらジェットコースター。
ArchitectsHollow Crownあたりが好きな方にはStructuresLife Through a Windowもかなりオススメです。

86:Tear Out The Heart - Dead, Everywhere

アメリカ、ミズーリ州のバンドです。
Adeptからメタリック要素を引いてラウド要素を強めたようなバンドですね。
このバンドも超絶ハイクオリティなのにイマイチ知名度が無いバンド。
エモ由来のキャッチーなサビが入るので、日本国内ではウケそうな気がするんですが…
2015年以来目立った活動をしてないのが本当に残念です…

87:Texas in July - Bloodwork

アメリカ、ペンシルベニア州のバンドです。
初期はAugust Burns Red直系のプログレッシヴなメタルコアサウンドでした。作品を重ねる毎にオリジナリティーが増して、より良いバンドに成長して行ったイメージがあります。
このアルバムに関してはスピード感とスリリングなブレイクダウンが最高です。あまりダレがないんですよね。
Adam Gray(ドラム)のプレイが驚愕の安定感なので是非動画でご確認ください。 

88:This Or The Apocalypse - Haunt What's Left

アメリカ、ペンシルベニア州のバンドです。
August Burns Redの亜種と言えるバンドです。あまりエスニックさがないAugust Burns Redといった感じでしょうか。
とはいえこのバンドなりのオリジナリティーはもちろんあります。
メロディックメタルコアらしい中音~高音リフが最高にあったまります。そしてタイトなユニゾンパート。洗練されたメロディックメタルコアサウンドですね。
リフに少しだけエモさがあるのもポイント高いです。ギターソロもアツいです。
特筆すべきはスピード感。何千回も言いますがメタルコアリフと2beatは正義です。

89:Trivium -Ascendancy

アメリカ、フロリダ州のバンドです。
このバンドも後期は純粋なヘヴィメタルへとスタイルを変更して行くバンドですが、初期はメタルコアでした。
メタルコア期もヘヴィメタル愛を感じる曲が多いです。
キラーチューンはRainにしましたが、Dying in Your Armsなんかも良いですよね。イントロが神。
このアルバムはまさに古き良きヘヴィメタルを現代風に翻訳したアルバムだったと思います。
お父さん!!メタルコアを聴いてくれ。

90:Unearth - The Oncoming Storm

アメリカ、マサチューセッツ州のバンドです。
As I Lay Dying、Killswitch Engageと来てUnearthです。
これで僕ら的〝メタルコア三幻神〟コンプリートです。
Unearthはやはり鉄クサいヒロイックなリードでしょう。F1感。
このアルバム収録のZombie Autopilotは、彼らの真骨頂です。
アルバムIII: In the Eyes of Fire収録のGiles、This Glorious Nightmareあたりはかなりスラッシーなので、メタルコアアレルギーな先輩メタルファンにも聴いて欲しいバンドではありますね。(この記事は読まないかもですが)

91:Upon This Dawning - We Are All Sinners

イタリアのバンドです。
元々ポストハードコア寄りの楽曲にHopes Die Lastにインスパイアされたクリーンボーカルといった音楽性でしたが、この作品はスクリーマーのボーカルチェンジを経て、更にブルータルな方面にシフトしました。
ゴシック要素も強まり、今存在していればブラッケンドみたいな形容をされていると思います。
Motionless In Whiteの世界観がより残虐になったらこんな感じでしょう。

92:Void of Vision - Hyperdaze

オーストラリアのバンドです。
もしかしたらニューメタルコアにカテゴライズされるバンドかもしれません。クリーンボーカルが入るのでメタルコアに入れました。
Wage Warが好きな人におすすめです。グルーヴィーなバウンスパート(ジャンプしたくなるやつ)がノリノリになれます。
Wage Warのスクリームは湿度高めで、Void of Visionはヒステリックで乾いたスクリームです。要所で入るサイバー感のあるエフェクトも良いです。

93:Wage War - Blueprints

アメリカ、フロリダ州のバンドです。
This Is New Metalcoreといったところでしょうか。
いわゆる新世代メタルコアですね。様々な音楽が見事にハイブリッドしています。時期的には2.5世代でしは。
Gideon的なDjentyさとハードコアさに変態的でグルーヴィーなニューメタルさ…そこにさらにエモいクリーンも入っちゃう。
新作ではボーカルがクリーンも歌っています。
たまーに地平線の向こう側に建築家の顔がチラついたりするんですけど、きっと僕らの気のせいだと思います。

94:Walking With Strangers - Hardships

スウェーデンのバンドです。
あえて言うなら叙情系プログレッシヴメタルコアでしょうか?
Erra、Misery Signalsあたりが好きな人にはドストライクだと思います。
泣きあり、メタルコア、急加速するプログレッシヴな刻みあり、ヘヴィなモッシュパート、カオティックな曲構成あり…
もうメタルコアファン歓喜!!欲張りセットです。
量産感も全然無いので本当に推せます。このアルバムは捨て曲もありません。
かなりマイナーめなバンドかとは思いますので、たくさんの人に聴いてもらいたいバンドです。

95:War Of Ages - Eternal

アメリカ、ペンシルベニア州のバンドです。
超王道メタルコアですね。ストレートしか投げれないピッチャーみたいなバンド。それが戦争の時代なんですよね。
近代戦車とかじゃなくてもっと原始的な。映画300とか思い出します。
CollapseのMVは全員ホコリまみれなのも最高ですね。
このアルバムはAs I Lay Dying×Killswitch Engageみたいな感じというとわかりやすいかもしれませんね。

96:We Came as Romans - Cold Like War

アメリカ、ミシガン州のバンドです。
初期はスクリーモ/ポストハードコア的なニュアンス強かったですが、このアルバムはからは、全体的にガッツリチューニングが下がってメタルコアさが増した印象があります。こちらも第2世代のメタルコアでしょう。
David Stephensのリズミカルなスクリームも最高です。
キラキラしたエモーショナルなギターフレーズ、ピコピコしたファミコンのような電子音をギターリフ的に使うのもグッときます。
そして世界が明るく開けるような最強のクリーンボーカルが来ます。全ての音がやりすぎなくらいエモいです。
曲中では常にキャッチーさがあるために気が付きにくいですが、サビ以外の繰り返しの少なさ、曲展開が目まぐるしく、転調しまくりです。
ある意味プログレッシヴと言えるかもしれません。
個人的にはドラムのフレーズの練られ具合がハンパないです。金物移動(シンバルを使ったフィルイン)とか。どの曲でもよくあるパターン化したリズムではないという…
さらにWe Came As RomansのクリーンボーカルのメロディーラインってWe Came As Romans内の楽曲で被ってないんですよね。
綿密に計算され尽くしています。それでいて曲全体がキャッチーにまとまっているのがすごい。超音楽エリート集団です。

97:While She Sleeps - This Is the Six

イギリスのバンドです。
結成当初はハードコアなバンドだなと思っていましたが、平たく言うとこれもやはりメタルコアなのでしょう。
While She Sleepsも現代メタルコアの一つの形と言えます。
今回選んだアルバムはThis Is the Sixですが、While She Sleepsは全てのアルバムのクオリティーが非常に高いです。全部名盤です。
随所で使用される不協和音、ディレイ掛かったギターのエモーショナルなウワモノ、全体的通してとにかくグルーヴィーでノリノリです。
シンガロング欲をそそられるアンセムが、数多く存在します。みんなで歌えるパートは強いですよね。
近年ではクリーンボーカルも導入しましたが、そのメロディーも全然良いですよね。Hurricaneとか。
少しマイナーめですがキラーチューンはHearts Aside Our Horsesにしました。エモーショナルなギターリフが輝くメタルコアナンバーです。

98:Woe, Is Me - Number[S] Delux Reissue

アメリカ、ジョージア州のバンドです。
今や伝説となってしまったバンド。
メンバーが変わりすぎて、1stアルバムNumbersと、2ndアルバムGenesisでは作風も違います。さらにメンバーも全然違うというめちゃめちゃさで当時は話題になりましたね。
それでもハイクオリティな作品を世に送り出し続け、「なんだかんだ言ってもWoe, Is Meだよね」というラインは守り抜いたまま、突如彗星の如く解散してしまいました。
そういう点も伝説たる所以でしょう。
細切れの電子音(スタッター)や弦楽器、ボーカルのサンプリング…それら全てが新しかったので、後続のバンドたちがみんな真似したのは言うまでもないです…

99:Wolves at the Gate - Captors

アメリカ、オハイオ州のバンドです。
オルタナティヴロックのよなシブいシャガレたクリーンボーカルが特徴的です。
サウンド自体もオルタナ寄りです。切ないメロディーが他には無いオリジナリティーを持っています。あとオルタナ独特のアルペジオが良いです。
Dead Manは超絶キラーチューンです。サビの爆発感が最高です。
そしてサビのメロディーの後を追いかけるように入ってくるメタルコアリフでもう泣きます。
シネマティックなMVも雰囲気が良いです。メタルはちょっと~という人もギリギリ行けると僕らは信じています(笑)

100:The Word Alive - Life Cycles

アメリカ、アリゾナ州のバンドです。
第2世代ポストハードコアの最前線で活躍していたバンドの1つですね。
初期は何処かマヌケなシンセサウンドが癖になるバンドでした。
中期辺りからボーカルの歌い方の幅も広がり、音楽性もただザカザカ刻むだけのバンドでは無くなった印象があります。
やや他のバンドの後追いというか、一歩前に行けないイメージはありますが、毎回安定感のある作品を作ってくれる事は間違いないでしょう。


まとめ

いかがだったでしょうか?
ジャンルの成立から20年程経つメタルコアですが、最近ではサウンド自体が本当に多種多様になって来ています。もうメタルっぽさがあれば何でもメタルコア‼︎という時代になったと思います。
2010年代には、他ジャンルを含めた中でもメジャーな存在のジャンルとなり、海外では絶大な人気があります。僕らとしては日本でも更に人気が出て欲しいと思っております。
これからも進化し続けるメタルコアから目が離せません!!メタルコア最高★

最後まで読んで下さってありがとうございました。

By CORE TUBE カラス先輩、96CHANG


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