【プロフェッショナルの探究#03】「業界の当たり前に縛られない」という考え方
挨拶
こんにちは。
フリーランスで活動しています、Webディレクターの奥村麻衣です。
私は大学卒業後、しばらくしてからウェブ業界に入りました。初めはデザインアシスタントをしていましたが、その後に転職と同時にディレクターに転身。2007年よりWebディレクターとして活動しています。
最近は中小企業とのお仕事が多く、ウェブリニューアルを手掛けたり、ウェブ解析士や上級SNSマネージャーの資格を活かしたサイト分析やSNS運用&アドバイスのようなことを行っています。また、「プロフェッショナルWebディレクター養成講座」など、これまでの経験を講師業としてお伝えする機会にも恵まれています。
そんな私もチームCORELILYの一員として、この4月からWeb制作会社の株式会社baigieさんが主宰する「戦略的Web制作集中講座」( #ベイジの集中講座 )を受講しています。
その講座で得たこと、自分なりに感じたことなどを、今後こちらのnoteで発信していきたいと思います。これからどうぞよろしくお願いいたします!(*^-^*)
原点回帰、当たり前を崩す作業
ふと気づけば業界歴も18年目に突入していて、周りからはベテランと言っていただけることも増えた私ですが、進化や移り変わりが早いこの業界。常に勉強の日々だと感じています。
私自身、20代のころはがむしゃらに働いて、いっぱい苦い思いもしてきました。その経験は無駄ではなかったですし、全て今に繋がっていることだなと感じています。
ただ、経験値が高いこと、業界歴が長いことは、全てが全て良いことばかりではないと考えています。というのも、長い間、業界にどっぷりつかってきた分、知らず知らずのうちに自分の中で「こうあるべき」といった固定概念が生まれているんだろなと感じるからです。
そして今回、まさにその固定概念に気づかせてくれたのが、ベイジさんの講座でした。
本講座が始まる今年2月末、私はベイジさん主催の無料ウェビナー「そのウェブサイトの常識、古くありませんか?」を拝聴しました。
その中で
「直帰率が高いかどうかは重要ではない。コンバージョンしていれば高くても問題ない。」
といった話がありました(だいぶ内容を端折って書いていますが…)。その言葉を聞いて、私は「ハッ!」としました。まさに直帰率にこだわっていた自分がいたからです。
業界で、これまでに当たり前のように言われてきたことを、いつしか自分も「それが正解だ」と思い込んでいることに、その瞬間気づきました。
というように、本講座でベイジさんのお話を聞いていると、ハッとさせられるようなことがしばしば。なので、いつも自分の考えをフラットな状態に戻してもらっている、そんな感覚を得られます。
また、ベイジさんが大切にされているのは、サイト制作の目的、そしてユーザー目線(サイトを実際に使うユーザー)を忘れないということ。
制作が始まると、つい目的を忘れて手段が目的化するというのもありがちなことです。クライアントにおいても、デザイン段階になると強いこだわりが出てきて、それゆえに目的を見失ってしまうというシーンを、私自身、何度か目の当たりにしてきました。
そのため、誰のための、何のためのサイトなのかということを常に頭の片隅に置いておかなければ、目的はどんどんブレ始めます。目的がぶれて目標を達成できなければ、そのサイトは単なるコストと化してしまいます。
なので、私も目的を見失いそうになったときには、必ずキックオフ前に作った企画書を見直します。そこでサイトの目的をよ~く思い出せたら、あとはおのずと進むべき道が見えてきます。そして、クライアントからの意見であっても、目的から逸れている場合には「それは違います」とハッキリお伝えするように意識しています。
原点に立ち返って考えるということ。
自分の中にある「当たり前」を疑うこと。
そして、誰よりもユーザー目線で考えること。
まさにこれが、案件を取りまとめて進行していく、目的に導いていくディレクターに必要なスキルだと感じます。
なので、これからも自分の中にはびこっている固定概念や当たり前に気づいていきたいと思います。そのためには、日々自分の意見を疑うこと。周りのスタッフの声に耳を傾けること。
そして、この固定概念が「正しくない」と感じたときには、勇気を出して当たり前を壊すことにも挑んでいきたいと思っています。