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売掛金の未回収が多いのは社員が遠慮していることが原因の場合もあり

あるクライアントさんに訪問すると、売掛金の未回収が結構たまっていました。

経理担当者に聞いても、「個別の詳細は各取引先の担当者に聞かないとよく分らない」との回答だったので、早速彼らにヒアリング。

すると、驚いたことにほとんどの人が売掛金の回収のトレースをきちんと実行していないことが判明したのです。

営業担当者が言うには、

「あまり、しつこく言うと(先方の)社長が怒り出す」
「あの先は、毎月遅れるから」
「先方には嫌われたくないし・・・」
 
などなど。

こんな状態では売掛金の回収など進むはずはなく、私の方では早速担当役員の方に報告して対策をうつことになりました。

クライアントさんの社員は皆さん素直なで素朴な人が多かったのですが、売掛金をきっちり回収することは、会社として当然なすべきことです。

きちんとした商品やサービスを提供し、その対価としてお金をいただく。自分の仕事に誇りを持って取組んでいる以上、この点に関してへんに遠慮があってはいけないし、契約や事前の約束で決まっていることをお互いにきちっと守ってこそのビジネスです。

逆に主張すべき事をきちんと主張して相手が怒り出したりするような時は、なんらかの異変や問題が起こっている場合が多いので、要注意な状況と言えます。

また、あまりやり過ぎてはいけませんが、どうしても支払が遅れ気味の先には入金の事前確認の頻度を上げるのも一つの手です。

人の心理からすれば、複数の支払先があった場合、どうしてもよりしつこくトレースしてくる方を先に支払う傾向にあるからです。一方、あまり事前のチェックがされていなかったり、多少入金が遅れても督促・確認の連絡をしたりしてこない先は、支払もついつい後回しにされてしまいます。

せっかく頑張って上げた売上も、しっかりお金を回収してこそ社員の給料や賞与にも反映できます。売掛金の回収は社員のちょっとした心がけ次第で大きく結果が異なってくるので、社員の行動基準の一つとして徹底させましょう。

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岩井徹朗@座組み作りの専門家
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。