メッセージは「疑うこと」
先日「出張職場体験授業」という企画で中学校へお邪魔してきました。
今年はコロナ禍にあり生徒たちが事業所を訪れての職場体験ができなかったので、講師の先生を学校に招いて、プチ体験をするとなんとも素敵な企画。
キャリアコンサルタントとしてお邪魔しまして、傾聴のお話、ジョブ・カードを用いたキャリアカウンセリングの体験をしていただきました。(コンサルタント役も。)
話を聴くことの難しさを感じていた様です。
この講座の面白いところは1週間後にもう一度お邪魔し、振り返りをするところ。
1週間の間に私のところに来てくれた生徒たちは他の講師の先生の講座を受けた生徒に「キャリアコンサルタントとはこんな仕事」ということを伝えていてくれました。
ただ聞いて終わりではなく、インプットからのアウトプット!
なんて素晴らしい構成。
そして、2回目は「語り合い」を行いました。
質問だったり、「働くってどんなこと?」をテーマに対話を楽しみました。
中学生のイメージでは「働く=お金」という考えがほとんどだったそうですが、今回色々な講師の方のお話を聞いて「人のために働く」ということを理解したと多くの生徒が感想で発表してくれました。
私も聞かれて、「お金のため。人のため。自分のため。」と答えていました。
最後に「中学生へのメッセージを」とお願いされたので、
・チャレンジすること
・自己決定できる様になって欲しいこと
を伝えた後に、
・疑うこと
をお話してきました。
「疑うこと」というとなんだかいい感じがしませんが、生徒たちと話をしていて私自身が気づいたこと、伝えておきたいと最後に浮かんできた思いでした。
おそらく学校にくる講師の先生は「人のために働くことをやりがいに感じている人」が大多数の様な気がして、価値観も似ているのではないかなと思いました。
シャインのキャリアアンカーでいうと「奉仕・社会貢献」あたりが多くなるのかな、と。
以前高校での職業講話を頼んだ講師の起業家の方が「学校からのリクエストが言われてはないけど、見えたのでそれに合った話をしておきました。」と教えてくれたことがありました。
そんなことや、人によってキャリアアンカーが異なったりすることから、
「働くこと=〇〇でなければならない」みたいな固定観念を作って欲しくないなと思ったからです。
時代によっても変化してきた考え方もあります。
まだまだ若い中学生、色々な話や情報に触れる機会があると思うけど、鵜呑みにしないで欲しい。時には「本当にそうかな?」と自分で確かめに行ってほしい。
傾聴のお話をしたあとなので、こんがらがっているかもしれませんが、、、
目の前の人を受容する。
違いを認める。
自分を理解する。
自分を認める。
ことなのかなと今の時点での私の思いです。