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すべての経験は、本物のスキに出会う瞬間のために。

先日、高校2年生向けに進路選択についての出前授業をしました。

勤務している高校とは別で、まったく予想していなかったところからのご依頼!
いやはや、いつの間にか蒔いた種に花が咲いたようだ。

当初ご依頼いただいた当初、
「先生の素晴らしい経験を…」と講演的なもので、いやもう、ほんと困った困った。

だって、私の経歴、世間的にすごい! と思われるもの、何もないですから!

でもね、結果的によかったのです。なんもない私で。
私は高校生の役に立ったと思う。

今回の高校は、私の出身高校と偏差値的には同じくらいのレベル(だと思う)

なんとなーく、世の中にある、入る高校によって、将来が決まってしまうような雰囲気がある中で、
「いやいや、そんなの関係ないから」って言える私であった、それが高校生たちに役に立っただろうと思う理由。

東大の人が、「出身高校なんて、出身大学なんて」と言っても説得力ないですからね。

とはいえ、そういう子たちに「偏差値なんて関係ない!成功できる!」と伝えられるほど、私が成功者であるか? というとそんなことはない。

たぶん、私のことを成功者!というのは10人中0人だ。

そもそも成功者とはなんだ。というお話で、それはおそらく、稼ぎが多いとか多くの人に支持されているとかで測られることが多いのかな、と思うんだけどね。

私が、子どもたちのためになった理由は、「成功者」ではなく「幸せ者」だからだ。

仕事って楽しいんだよ
恋に落ちるほどの仕事ってあるんだよ
そういう仕事に出会うとね、毎日幸せだよ

みんなにもあるんだよ、きっと出会えるんだよ、そういう仕事に。

と、経験値から伝えられる。

もちろん、授業ではそんなふわふわした経験だけ語るのではなく、キャリア理論とワークも交えましたよ。

若者よ、(若者じゃなくても!)
自分が喜ばない、周りからの「スゴイ」のためではなく、こうあるべきではなく、
いつか出会う本当に好きなことのために、心をオープンにして、今はたくさん経験して力を備えておくのだ。

そしていつか、本当の好きに出会ったとき、これまでの経験を振り返って思うのだ。

「あぁ、私はこのために、今までいろんな辛いこと、悲しいこと、大変なことを乗り越えて力を備えてきたんだ。ここで役に立つために。」とね。

今の私がそう思えているから。







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