【#私のモノサシ】結婚、出産、育児……「女性の働き方」を改めて考えるトークイベントレポ
こんにちは! CORE広報の山口です。
COREは女性のキャリアを加速させるべく、コミュニティや各種イベントを開催しています。今回は「女性の働き方」をテーマに、現在結婚・出産・育児のライフステージに進みながらキャリア構築をしているお二人をゲストにご招待。弊社代表尾崎と共に、改めて「女性の働き方」を考えてみました。
今回はその模様の一部をお届けいたします!
<登壇者プロフィール>
なぜ起業?今のキャリアに?
尾崎:
私が森数さんを知ったのは、前職のキャスターで働いてらっしゃる時でした。そこから転職活動でミライフへ。キャスターでも執行役員を務める等、大活躍だったにも関わらず、なぜ転職を決意されたのでしょうか?
森数:
壮大な「Will」があるわけではないのですが、常に成長していたい、子どもたちに「かっこいい」と思っていて欲しいという想いは常にあるんです。エンジニアがよく用いる振り返り手法に「KPT(Keep・Problem・Try)」というものがあり、子どもたちと毎日やっているのですがふと「私、『T』が出てこないな」と思ったんです。子どもたちの話を聞いていると「今日はこんな楽しいことがあったよ」「明日はこんなことやりたい」とどんどんKやTが出てくるのに、私は成長していない。なにか起こさなきゃ!と思って転職を決めましたね。
前職では事業の責任者をやっていましたし、転職先が決まったから辞めます!というのは無責任な気がしたんです。。結局、すべての仕事を片付け、前職を退職してから転職活動をスタートさせました。
尾崎:
辞めてから転職活動、すごい……。ミライフへの転職の決めてはどんなところにあったのでしょうか?
森数:
自分自身のパーパスとして掲げている「子どもたちに『働くって面白い』と思ってもらえる未来を作りたい」が叶えられる会社だと思ったことですね。ミライフはミッションに「働く、生きる、をHAPPYに」、ビジョンに「子供達のためにワクワクする未来を創る」を掲げている会社で、私のパーパスとマッチしていると思いました。
尾崎:
なるほど、ありがとうございます! お次は石根さんのキャリアについて……。ちらっと伺ったのですが、娘さんを妊娠中、しかも臨月の時に会社を立ち上げられたとか……? 石根さんの起業のきっかけを教えていただけますか?
石根:
それまで、女性として、母としての自分とキャリアは必ず両立させたいと思っていたのですが、妊娠中に初めて「会社を辞めたい」と思ったんです。会社は辞めたいけどキャリアからは外れたくない。なら起業しよう、と(笑)。自分を追い込んで逃げないようにするために起業した感じです。
尾崎:
す、すごすぎる……。最初から現在のSEAMの「低アルコール飲料事業」というビジネスビジョンはあったのでしょうか?
石根:
いえいえまったくで! よくある、「起業したいけどなにすればいいのかわからない」状態でした。この先の人生かけて失敗してもいいと思えるような仕事って、どうやったら出会えるんだろうと考えていた時、私の父の体験をふと思い出して。
私の父は私が24歳の時に亡くなっているのですが、亡くなった原因がアルコール依存症でした。昔から人がアルコールに飲まれる姿を見ていた反面、私にとってお酒はストレスを解消できる癒しのツールでした。なら、お酒のいい部分を残しながらより身体と心を満たすにはどうすればいいんだろうと考えたのが始まりです。
これまでのキャリアのハードシングス、どう乗り越えた?
森数:
ハードシングスの定義や種類にもよりますが、私は結構根性論派ですね(笑)。直近だと、事業責任者をしているなかでコロナ禍というのはひとつ大きなハードシングスだったなと思います。採用代行事業だったため、毎日のように解約の連絡がくる、そのうち学校が休校になり、私がリモートワークをしている家に子どもたちもいるという生活でした。売り上げはガタ落ちだったけれど、誰の雇用も切りたくないと腹をくくり、自らが営業をかけていく毎日でしたね。
尾崎:
その原動力はどこからくるのでしょうか……?
森数:
私自身、リーマンショックの時に「人を切る側」にいました。その時に1000人の従業員を300人に減らすという体験をして、身も心も削られたというか。「自分がトップに立ったら絶対やらないようにしよう」と思っていましたね。石根さんはいかがですか?
石根:
うちの会社はフル出社。ちょうどその時、資金調達をして会社をもっと大きくしなければというフェーズにもきていて、気持ち的にとても思いつめてしまう時がありました。
子どもも保育園を転園して、少しふさぎ気味になってしまって……。そんな時に私がふさぎこんでいたらダメだなと吹っ切れた瞬間がありました。とにかく笑って行動して、もうやり切ったらいいや!と(笑)。
尾崎:
お二人はこういったハードシングスに当たったとき、誰かに相談する派ですか? それとも自分で物事を決められますか……?
石根:
ジャンルによるのですが、私はサウナに行けばスッキリ考えられますね(笑)。
森数:
私も人に頼るというよりは、本を教科書代わりにしていますね。きっとこんな悩みは先人も乗り越えたに違いない! って。
女性が働きやすくなるための環境づくりとは
石根:
私は今お酒の業界にいますが、お酒の業界って圧倒的に男性社会ですし、こだわりも強いからこそ古風な考え方をされる人もいます。だから私が「お酒を作りたいです」と声を挙げたときも「小娘が何を言っているんだ」という声をかけられたこともありますよ。
そんななかで、やっぱり男女のキャリアも差が出てくる。お酒業界は進化がゆっくりだからこそ、私自身がしなやかになっていったり、納得していただいてパートナーシップを結んでいただいたりというのをかなり意識してやっていますね。歯向かうのではなく、しなやかに。
森数:
私はあまり女性男性は気にしていないのですが、誰しもが持っている「バイアス」って仕事のしにくさを助長してしまっているなとは思っています。だから「バイアス」はあるものとして仕事をしていこうと思っていますね。
石根:
なんか伝わってきます(笑)。森数さんは合理的でロジカルなんだろうなと。
森数:
ありがとうございます(笑)。女性ってやっぱりライフステージの変化に影響を受けやすかったり、妊娠・出産など物理的に働けない時期があったりしますよね。時短や在宅など、今は働き方がたくさんありますが、働き方を変えても「私は結局何がしたいのか」の軸をもってやることが自分のためになるのかなと思います。
子どもを持つタイミング、仕事にブレーキをかけるタイミング
森数:
私は結婚で移住することになり、転居先の名古屋にマネージャーとして転勤させていただいたんです。マネージャーとして異動してきた人がすぐ産休に入るのはよくないかなと思って、まずは大きな成果をあげてからと考えていました。「でも自分が責任者の立場になって思ったのは「そんなこと気にしなくていいのにな」ということ。自分のタイミングで子どもを授かればいいんだよな、って今は思っています。
私は2人子どもがいて、1人目の時は「キャリアもあきらめずバリバリ働きたい!」と思っていたのですが、それと同時に夫が育児ノイローゼに。おそらく夫の育児的負荷も大きかったと思いますし、「夫がノイローゼになってまで私が仕事をするものではないな」と思い、2人目妊娠と同時に当時働いていた会社は辞めました。
それでもまた働きたい気持ちはあったので、出産後8か月後には働き始めていましたが……(笑)
石根:
私も妊娠当初はすごく悩んだんですが、子どもがおなかの中で大きくなっていくにつれて「絶対に産む、この子を守る」という意思が芽生えてくるんですよね(笑)。私は当時フリーランスから経営者になる途中だったので、産休・育休という概念がほぼない。実際、出産後2週間で働いていました。
仕事と育児の両立ってよく聞きますが、私、両立できているのかな、って思うんです。どちらかというと「共存」。仕事中保育園から電話がかかってきて娘を迎えにいかなきゃなんて必ずあります。ビジネスと育児、どちらも100点でいることなんてできないから、もう「共存」と割り切るほうがいいかなって。
森数:
仕事と育児の「共存」。なんかわかります! 家事、大変ですよね(笑)。すべて100点にしなきゃではなく、二つ足して許容範囲まで頑張れればいいと私も思います!
まとめ
今回は現役子育て世代のお二人をお招きしてのトークイベントを一部お届けしました!
今後もCOREでは女性のキャリアを推し進めていくイベントを開催予定です。ぜひ気になった方はTwitterのフォローや、マッチングサービス「CORE」の登録をお願いいたします!
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