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7317 松屋アールアンドディ  自動縫製機の技術で海外事業を拡大

縫製機械業界での40年以上の業歴の中で自動化・省力化における高い縫製機械技術と多くの特許を保有。現在はメディカルヘルスケア事業とセイフティシステム事業をベースに、オリジナル自動機の設計・開発と、それらを活用した受託生産というビジネスモデルを展開。両事業の売上高比率は2:1。メディカルヘルスケア事業の血圧計腕帯を中心に生産、セイフティシステム事業については、縫製自動機でのエアバッグ、シートを受託生産、さらにはレーザー裁断機も開発生産。特にシート及びエアバッグにおいては新規取引先の増加によりベトナムでの生産が好調、メキシコに支店も開設。なおベトナムでは、新工場において屋根置太陽光発電システムを導入し、GHG排出削減に取り組む。

今後の成長戦略
新規事業としては、リハビリ関連事業への進出、ウェアラブル機器の開発、裁断業務サービス、EC事業に加え、ドローン用エアバッグの開発・実用化に取り組む。生産開発面では3D縫製ロボット、AI画像検査装置を活用した自動化ラインの開発に注力。

新規上場:2020年4月

(参考URL)

https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?Method=topsearch&topSearchStr=7317

IR開示評価
決算説明資料のわかりやすさ:AAA
決算説明動画のわかりやすさ:AAA
ESG関連情報:AAA

【コラム】
縫製機械技術を強みにヘルスケア、エアバックの受託生産へと展開を進める福井の中堅企業。アールアンドディという社名が、開発力へのこだわりを示している。2021年度は売上高が前年比で半減したが黒字を維持するなどコスト対応力も強みと言える。縫製機械という設備産業であるため需要の振幅は大きいが、エアバックなど自社の機械を用いた縫製品の受注生産を手掛けることで売上の変動を緩やかにできる。海外の取引先からの要請もあって海外に拠点を進出させている。単体50名、連結1400名であり、今後は海外でのマネジメント力が一層重要になってこよう。


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