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7409 AeroEdge  航空機エンジン向けのチタンブレードで世界に羽ばたく匠

親会社の菊池歯車(出資18.7%)は、栃木県足利市で70年ほど営み自動車や油圧機器、建設機械、そして航空宇宙関連機器のギア製造を行う。航空宇宙事業のスピンアウトとして、2016年に創業。主力取引先であるフランスの航空機エンジン大手メーカーのサフランエアクラフトエンジン社と2013年に長期契約を締結し航空機の量産体制を確立。それまでエンジン部品として使われていたニッケルを、チタンアルミに変えることで軽量で燃費向上に資するタービンブレードの製造に成功。チタンアルミは加工が難しく工具や加工条件の選定がポイント。チタンアルミを安定して加工しタービンブレード製品にできる世界数社のうちの1社。 

新規上場:2023年7月

(参考URL)

IR開示評価
決算説明資料のわかりやすさ:AAA
決算説明動画のわかりやすさ:―
ESG関連情報:AAA

【コラム】
こんな話って本当にあるのか!
航空機エンジンといえば米国Pratt&Whitney(シェア2割)米GENERAL ELECTRIC(2割)、仏Safran S.A(1割)、英Rolls-Royce(1割)の独壇場。そんな業界に、スピンアウトとはいえ創業10年の栃木の中小企業が食い込んでいる。
親会社の一部門であった時から数えれば技術の蓄積は70年。世界に数社しかできないと言われるチタン加工技術、匠の技か。そういえば30年前に同じくタービンブレードを作り海外航空機エンジンメーカーに納めている日本の中小企業の工場を観たことがある。山間の澄んだ空気の中で「ブレード(羽)の微妙な曲りは最後に匠が調整する」という話を聞いた。
この会社の秘密は何なのだろうか。いつか、この会社を訪れてこの目で確かめてみたい。

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