フレームワークは”味わい”の後ろに控えている(コーチングにおける無意識の積極的活用)
先日、吉田勇佑さん(@hoichel)がnoteで公開されていた私のコーチング音声を聴いていただいた方は、私がかなり積極的に言葉を発していることに気づいたと思います。
特に吉田さんの言葉を構造化する意図が働いていたことに気づくでしょう。しかし、私が思うにこの運用には注意が必要です。うまく運用する方法を図示しますのでご参考ください。
■構造化的な応答がうまく行くケース
■構造化的な応答がうまく行かないケース
簡単に言えば、私の構造化は「思考の産物」ではありません。身体全体を感覚器として虚心坦懐に聴き、その結果として何の意図もなく、無意識に出てくる創造物なのです。
フレームワークはその創造物を発出させる素材であり、素材の組み合わせは明らかに無意識の領域で行われています。
よって、クライアントの言葉を身体感覚として鋭敏に味わうことができる経路(受信側)と、そこで味わったものを統合して、最後に言語表現として発出する経路(発信側)の両面を開拓することが、前提となります。
形だけ模倣しようとすると、うまくいかない事例になっちゃうのでご注意いただきたければと思います。
主に受信側をトレーニングするのがコーチングスクールが果たしている機能だと思っておりますが、それも本質的には”スキル(Doing)”ではなく”構え(Being)”が大事だと思っています。具体的にはこちらの記事を参照ください。
発信側をトレーニングするということ、これはもう”生きること”に尽きます。濃厚で多様で起伏に満ちた人生をコーチが歩み、それらの経験をうまく抽象化・結晶化していけば、すばらしいフレームワークを内在化させることができます。経験の抽象化・結晶化のために様々な書籍に触れることは効果的です。
ちなみに上記で言っていることは以下の記事とほぼ同じことですね。
ご参考まで。
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