Google Workspace(旧G Suite)「はじめまして」の練習帖
※この記事は、以前の記事のリライトです。(2020年10月→2021年4月)
情報が古くなっちゃったので書き換えました。
G Suiteがブランド名変わって Google Workspaceになったんですよね。
G Suiteのときに書いて放置していたのでそこを直したのと、2020年10月~2021年4月まで「GIGAスクール構想」のITCEをやらせていただいて、学んだこと、得たこと、思ったことをまとめたいと思います。
Google Workspace for Education とは何ぞや
Google Workspace(旧 G Suite) for Education は、2021年4月現在4プラン。
といっても、実質は以前の2エディションが名称変更しただけで稼働中。
Educationとついている通り、ビジネス用とは分けており
以前は「G Suite for Education」と呼ばれた基本無料のプラン(大半の教育機関はこれを使うと思われる)のことを、
現在は「Google Workspace for Education Fundamentals」と呼び
ちょいとグレードアップした版(有料)
「Google Workspace for Education Plus」と呼ぶようです。
G Suite時代は「 G Suite Enterprise for Education」と呼ばれていた有償版。
長くなってややこしいけれど、この記事では主に無料のほうを扱います。
「Google Workspace for Education Fundamentals」と書くのも面倒なので、単にGoogle Workspaceと書いたりするかもです。
エディションによって使用できる範囲は異なりますが、
無償版でもこれまでの G Suite同様、充分な機能を備えています。
どんなツールがあるんだろう(ざっくり)
1.Google Classroom
教師と生徒の連絡、共同作業、課題の提出などができるオンライン教室。
・教師からは課題を出したりお知らせを共有したりでき、どの生徒が課題を終えて、誰が作業中なのかも確認できる。
・採点もオンラインでできるし、生徒からの質問やコメントにもその場でフィードバックができるので紙のやり取りが減りそう。
・Zoomのミーティングもここから呼び出せる。
・一方の生徒は、課題の提出やお知らせ確認ができる(採点機能はない)。
・先生の許可次第で、コメント投稿やお知らせ機能が使えるようになる。
・生徒はClassroomで先生同様の課題作成はできないものの、Foamsが連携しているのでちょっとした小テストやアンケートを作成することは可能。
・基本的に自分がクラスを作成すると主担任となり、他の先生を副担任に招待できる。主担任の権限は他の先生に譲渡もできる。
2.Google ドライブ
Google Workspaceにあるアプリというわけではなく、Googleユーザならおなじみですが、オンラインのストレージ(倉庫、データ置き場)。
・文章でも絵でも、音楽でも動画でも色んなファイルが保存できる。
・G Suite for Education時代は無償でも容量制限がないのが最大の長所だったが、ついに制限がかってしまった。
とはいえ1機関100TBとのことで、実質問題を受ける機関は少ない(よほどマンモス校でない限り)と思うけれど、2022年7月から有効となるので頭の片隅に入れておくと良いかも。
・どの端末からでも同じアカウントでアクセスでき、変更したら自動保存される。
・オンライン学習でかつて課題だった共同学習の敷居を下げるし、 Wi-Fi 環境がなくても編集できるというのはすごい。
3.Google ドキュメント
文書作成アプリ。Microsoft Wordと互換性がある。
・文章の作成と編集ができ、リンクや画像も入れられ、表も入れられる。
・ただし、Wordと使い比べるとやはりWordの方が多機能でかゆいところに手が届く感じがする。
・目的の違いかもしれない。きれいな印刷物を仕上げるのはWordが優れているし、サクサクと共同編集したいならGoogleドキュメントは合っている。
4.Google スプレッドシート
表計算アプリ。Microsoft Excelと互換性がある。
・数式や計算を入れてデータ化、グラフ化でき、Excelにはない関数さえ備えている。
・基本的にExcelと差異はないように思われるが、ときどき予期せぬ動きをしたり、表示の幅がうまく変えられなかったり、まだ進化中なのかなと思う。
5.Google フォーム
テストやアンケートが作れるアプリ。
・採点、集計まで自動でしてくれる(採点するためには解答も事前に入力しておく必要あり)。
・集計結果は可視化され、Googleスプレッドシートでも取り出せる。
・まったく蛇足だけど、上司が初日私に送ってきたGoogleフォームは、市内の「ラーメン検定(初級)」だった。
「7割正解できなければ、会社の敷居は跨がせねーぜ」と言うので、がんばってカンニングし満点を取った。現在は「ラーメン検定(中級)」準備中。
6.Google スライド
スライド作成、プレゼンテーション資料提示のできるアプリ。
Microsoft PowerPointと互換性がある。
・図形描画、画像、テキスト、動画などが適宜配置できる。
・発表時、手元でメモを見ながら話すことができる。
7.Google 図形描画
その名の通り、図形描画ができるアプリ。
Microsoft製品と違って、単独で存在している。そのため図形だけ先に作ってマイドライブに保存しておくということも可能。
・フローチャートも作成できる。
8.Google Meet
以前は「ハングアウト」と呼ばれていたサービスで、オンライン会議ができるアプリ。
・GoogleカレンダーやGoogle Classroomとも連携しているので、アプリ起動しなくてもすぐに招待、呼び出せる。
・オンラインで音声と画像をやりとりしながらの会話ができ、画面共有でお互いの画面を見せ合ったり、Jamboardでリアルタイムに共同編集しながらの打合せもできる。
・この中でチャットもできるが、「チャット」という別のアプリもあるので少々ややこしい。
・1人が発表中、他の人は「挙手」機能を使って質問があることを知らせることができる。
・先生が基本的にMeetを開始し、開始するまで他の生徒は入れなかったり、生徒だけで使わせないように制限もできる。
9.Google Jamboard
・オンラインの電子黒板のようなもの。
・見た目はスライドと似ていて、20フレームまで増やすことができる。共有機能に特化しているので、その場で一緒に考えるツールとして打合せたり、共同編集したり、が可能。
他にもGoogleサイト、マップ、Gメール、カレンダーなどがあります。
コアサービスではないけれど、YouTubeやGoogle Earthも連携しているので学習教材としても使えそうです。