[創作論808] 特殊な視覚効果の新素材

プラチナコガネから着想を得た、図柄が浮かび上がったり消えたりする新素材が開発されました。

日本ゼオンは、透明でありながら裏表で異なる図柄が見えたり、図柄が浮き上がったり消えたりする特殊な視覚効果を持つ新素材を開発しました。
中南米に生息するプラチナコガネの生体構造から着想を得た素材で、新しいデザイン素材や偽造防止への応用が期待できます。
新素材は広帯域化コレステリック液晶で、光の反射を利用して、さまざまな視覚効果を実現できます。
同社が独自に設計した液晶材料や特殊な塗工プロセスによって、コレステリック構造のらせんピッチをナノオーダーレベルで制御し、フィルムに成形しました。
このフィルムや、これを粉砕しフレーク化して印刷したものを使って、特徴的な視覚効果を持つ3つのシートを開発しました。
1つ目は表裏反転タイプで、透明なシートでありながら、表面と裏面で別の図柄が見えます。
2つ目は潜像タイプで、スマートフォン画面の光を当てたり偏光機能を持つビューワーで見たりすると、図柄が浮かび上がります。
3つ目は消像タイプで、肉眼で見える図柄や色が、偏光機能を持つビューワーを通すと見えなくなります。
同社は、新材の活用方法として美術作品、服飾品、エンターテインメント用途を想定していますが、まだ実用化には至っていません。今後、市場開拓に向け、さらに開発を進めていくとのことです。


素晴らしい技術ですね。
創作活動にも応用できそうですね。

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