見出し画像

『お客様』より『自分様』

自由が丘にネイルサロンをオープンして20年目の、現役オーナーネイルアーティストcoralです。
本当に好きなことをして、本当に繋がりたいお客さまと繋がるヒントをお伝えします。


かつて、お客様第一主義、お客様は神様みたいな考え方があった。
そして、今もなお、日本においては、その傾向は強く残っていると思っている。

自分がお客様の立場に立った時、心地よく感じる人もいるかもしれないけど、私は過剰なお客様主義は好きではない。

ひとりサロンを始めた約20年前は、今よりもお客様の要望は聞ける限り聞く!みたいな感覚は、私の中にもあって、それが自分を苦しめることになった。

始めたばかりで、何も分からない頃、相談できる人もそんなにいないし、何でも一人で決めなければいけないことに、とてもストレスを感じていた。

AかBか、の選択を迫られた時、どっちがお客様が喜ぶか、お客様に支持されるかで選んでいた。

価格、営業時間、定休日、メニューなど、始めたばかりで、売上が安定しない頃は、とにかく一人でも多くの人に来て欲しくて、お客様が喜ぶ方を選択。ただひたすら、がむしゃらにやっていた。

そして、私は限界を超えて持病が悪化し、緊急入院することになる。
入院してもなお、お客様の電話に対応して、自分のネイルをオフする為に、サロンに行ったのに、結局お客様のネイルをやることになり、自分のネイルは、深夜に病院の洗面所ですごい時間を掛けて落とした。

今の私なら、絶対に考えられないけど、当時はブレブレで、どこまでお客さまの要望を聞くべきか分からずに、自分はいつも後回し。そんな状態なので、平気で自分勝手なことを要求するお客さんを引き寄せてしまうし、断ることもできない。

緊急手術をして退院したら、流石にもう二度とこんなことにはなりたくないから、少しは自分の身体を第一に考えようと思うも、本当の意味で、自信をもって自分様主義になれるようになるまでには、その後何年もかかった。

社会の常識や、業界の常識、地域の目など、知らず知らずのうちに、自分の中に刷り込まれて、自分の固定概念になってしまっていることに、なかなか気付けなかったりする。

無理は絶対に続かない。
続けたら心や体が壊れてしまう。そこで気づければ良いけど、それでもなお、無理をし続けてしまう人もたくさんいる。



そもそも、何のためにひとりサロンを経営しているのか?


なんかしんどいなぁと思ったら、無理を続けず、何がしんどいのか?続けるべきなのか?

なるべく早く、自分だけの時間を作って、自分に聞いてあげて欲しい。

目先の売上のために無理をしても、結局、体を壊したり、無駄にお金を浪費したら、消えてなくなる。
何のために無理をしていたのか分からなくなる。

社会に認められなくても、業界で評価されなくても、自分のサービスを本当にいいと思った人だけが、サービスを受けに来てくれて、そんなお客さまと長くお付き合いしながら、好きな仕事を続けられるのは本当に幸せなことです。

人と同じ選択をするのは楽だけど、せっかくひとりサロンを経営するのなら、自分だからできる自分らしいサロンを作ってみて欲しい。

サロンの成功の形は、オーナーの数だけあるのだから。

本当の自分がやりたい、自分だけのサロンを作ろう!


いいなと思ったら応援しよう!