キラキラした女の子が好きなので架空のオーディションを開催する vol.1 海野桜子
2023年1月20日、東京会場にて
肩くらいまでのつややかな黒髪に、派手さはないが整った顔立ち。華奢な体躯に、下がり気味の眉が若干弱気にも見える。白すぎない健康的な肌色で、ナチュラルなメイクがよく似合っている。
彼女は緊張した面持ちで、軽くお辞儀をして、挨拶をする。
「はじめまして。海野桜子と申します。16歳です。」
「小さい頃から人前で歌うことが好きでした。」
「家族が背中を押してくれて、最初で最後のチャンスと思い応募しました。」
それでは、歌のパフォーマンスからお願いいたします。
プロフィール
名前:海野桜子(うみの さくらこ)
出身:2006年3月19日 東京
年齢:16
身長:153cm
家族構成: 父、母、姉二人
趣味:読書
得意な教科:国語・英語
歌:中高ミュージカル部に所属
ダンス: 中学三年生までバレエを習っていた
「K-POPが好きで、韓国語も少しだけ勉強しています。」
一次審査の評価
クラスで一番かわいい子という印象。全体に優等生という感じで、字も読みやすかった。
二次審査の評価
歌は確かな声量と正確な音程で、ミュージカル部に対して真面目に取り組んでいたことがうかがえる。
ダンスは歌に比べるとよくはなかったが、時折見せる表情が色気があってよかった。
自己PRでは、モッパン動画として、家族と作った食べ物を食べる動画で、面白みなどは感じなかったが、いい家庭で育ったかわいらしい子、という印象を受けた。
三次審査
まずは歌のパフォーマンスだ。桜子の選んだのは、日本のアーティストMarch の「sunshine」は、桜子の柔らかな雰囲気とはかけ離れた、強い曲調の歌だ。しっかりと歌いきった桜子の表現力に舌を巻く。自信がなさそうに見えること、が桜子のウイークポイントであったが、曲の強さに負けず、存在感にあふれた立ち姿を見せてくれた。しっとりとした歌いだしのAメロ、サビは高音が続く。ここからさらに音程を安定させ、表現力を磨いていければ素晴らしい歌手に育つだろう。
ダンスでは、可愛らしいK-POPの、王道アイドルソングを選択した桜子。曲の中の女の子になり切り、くるくると表情を変える姿が愛らしく、こちらもつられて笑顔になった。
歌:March「sunshine」(歌詞)(2009)
♪~
遥かに霞む紺碧の頂(いただき)
僕が目指したのは
そのさらに先のそのまた向こう
かすかに仰ぐ曇天のその先
明日を信じてるけど
どのくらいもがいたらたどり着くのだろう
誰にも見えない彼方の景色を僕だけが信じてる
太陽が沈み 蝶が地に落ち 花が色あせても
僕が泥船の底から
鎌首もたげて咲く蓮のように
未来をつかんで君に見せてあげる
ダンス:N0T1me(ノータイム)「chocolate Rabbits(Japanese.ver)」(2017)
9人組人気K-POPアイドルグループのウィンターソング。恋する女の子のわくわくした感情を描いた歌詞に、可愛い曲調で、キャッチーなサビの振り付けで大人気の曲。
三次審査結果
海野桜子:合格(東京会場1人目)