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ヨハネス・フェルメール / メトロポリタン美術館
{Q} 他人の著作権を侵害した場合、刑事罰に問われるのですか?/著作権Q&A~罰則~
{Q} 他人の著作権を侵害した場合、刑事罰に問われるのですか?
A 著作権等の侵害には「罰則」(著作権法119条以下)が設けられていて、一定の要件の下で、刑事罰が科せられます。
著作権法上の罰則規定によれば、著作権を侵害した者は、「10年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」と規定されています(119条1項)。
著作権侵害罪も「犯罪」ですので、犯罪の一般的な成立要件として、行為者(侵害者)の「故意」(罪を犯す意思)が必要になります(刑法38条参照)。そのため、著作権侵害罪が成立するためには、行為者(侵害者)に故意の存することが要件となります。一方、法律(著作権法)を知らなかったとしても、「そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない」とされています(同条3項)。
なお、著作権侵害罪は、「告訴がなければ公訴を提起することができない」、つまり、親告罪です(123条1項)。ただし、例外があります(同条2項3項参照)。
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