阿吽の呼吸
前書き
帰り道で妻との会話
よく「主語がないからわからない」と怒られる
だが妻も同様
私には伝わらない
なぜこのようなことが起こるか
話を合わせながら考えていた
そこで気がついたことを記す
もしも職場で同僚や上司その他の人でもいい
会話で伝わらなかったり何を言っているのかわからない人に
教えてあげて欲しい
会話のすれ違い
組織にいると仕事（業務）をお願いされた際に仕事内容に迷ったり
終わって報告に行くと「いや違うんだよなぁ」と言われる経験をした人は
少なくはないと思う
けれど仕事の進め方の参考書や書籍は何ともしっくりこない
いくつか読んでみたもののわかっちゃいるけどという内容が多い気がする
どうして参考書や書籍の知識と現場での行動や取り組みに差異が生まれるのだろう
以前にいた職場で庭の剪定をお願いされた
最初は「丁度いい感じで切って」とお願いされた
はたして丁度いいとは？
ここで悩んだ
「丁度いいとはどのくらいですか？」と聞き返そうかと思ったのだが
待てよ
これを質問しても答えが返ってくるだろうか
そこで質問するのを躊躇った
新人職員や転勤など職場が変わった方はよく
「何でも聞いてね」と言われることが多いと思う
けれど最初は何を聞いたら良いかわからない
だけど時間が経つにつれて聞きにくくなる
（あれだけ教えたのに覚えてないの？）
（なんで聞いてくれなかったの？）
誰しも失敗はある
けれど１番の失敗は自分を出来ない人だと決めつけてしまうこと
出来なくていい
他人の評価よりも自分への期待を高める方がよほどいい
同じ作業をする
さて頼まれた仕事（業務）でのすれ違いはどうすれば良いか
聞けばいいとよく言われる（本に書いてあったりする）
だが、ことはそう都合よくはいかない
先ほどもあったが聞きたいけど聞けない
何を聞けば良いかわからない
理由があるのだ
けれど今の状況は何とかしたいと思っている
自信を無くした自分に何ができるだろう
まずはお願いをすることから始めたらどうだろうか
ちょっとしたお願いで良い
「すみません。紙をとってもらえますか」
「ペンを忘れてしまって貸してくれませんか」
簡単で繰り返せるものがいい
嫌味のひとつも言われるかもしれない
これは自分の練習であり
相手もお願いされたことで心理的な近さを感じやすくなる
慣れたら次は自分の仕事（業務）を手伝ってもらう
急にはNGだ
最初の段階を進めてから徐々に簡単なものからお願いをする
その時に大事なのが同じ作業である
後に説明するが
同じ空間で同じ作業をすることで連帯感と
作業を終了させた達成感を共感できる
ここまでくると質問することも聞き返すことも
それほど苦ではなくなるだろう
どうしてすれ違う
タイトルにもした阿吽ですが
意味は
あ‐うん【×阿×吽／×阿×呍】 の解説
１ 梵字の12字母の、初めにある阿と終わりにある吽。密教では、この2字を万物の初めと終わりを象徴するものとし、菩提心と涅槃 (ねはん) などに当てる。
２ 仁王 (におう) や狛犬 (こまいぬ) などにみられる、口を開いた阿形 (あぎょう) と、口を閉じた吽形 (うんぎょう) の一対の姿。
３ 吐く息と吸う息。呼吸。
４ 相対・対比など相対する二つのものにいう語。
辞典ではこう書いてあるが阿吽の呼吸という言葉を使うときには
「言わなくても分かり合えること」
「言葉にしなくても通じ合うこと」
として使うことが多いと思う
どうやら間違ってはいないようだけれど
はじめと終わりを意識する言葉のようです
では、どうして人はすれ違うのか
それは相手と同じことをした時間によるのだと思うのです
それはスポーツでもいいし趣味でもいい
保育園の装飾を作るでもいいし
どんなことでも構わないんです
同じことをした時間によって何が生まれるのか
これから説明していきます
明日から
あなたはとある保育園にいます
園長から春の装飾を作るように頼まれました
そこで1人では期限まで間に合わないので
主任の裁量でパートさんと一緒に作業をすることになりました
空いている時間でちょっと雑談を交えながら作業を進めます
「紙が足りなくなったので取ってきますね」とパートさん
「ありがとうございます」「ついでに花のパンチも持ってきてくれますか」
そんなやりとりがありました
気づいた方もいらっしゃるでしょうが
最初の庭の剪定を思い出してください
丁度いいとは？のところです
ここでは春の装飾を作る作業でした
しかし
ここであった紙とは画用紙なのか
柔らかいおはながみなのかわかりません
でも2人の中でも通じるんです
阿吽の呼吸です
そして花のパンチとは？
いろいろな形のパンチがあります
花のパンチだけでも数種類あります
ですが2人の中でも通じるんです
そう
同じことをした時間が阿吽の呼吸を生むのです
2人の中では
どんな紙を使ってどんな花のパンチが必要か
ちゃんと同じイメージでいるのです
それは同じことをした時間の中で
紙といえばこれ
花のパンチといえばこれちゃんと同じイメージなんです
わたしが妻との会話でイメージが通じないのは
同じことをした時間が少ないからだと気づきました
そのことで気づけたことを記します
新人職員の方や新しい職場へ行く方もそうですが
受け入れる側の方々も知ってほしい
同じことをした時間のない人にとって
通じると思って使っている言葉や行動が
人によっては初めて出会う言葉や行動であることを
伝えるのは言葉や行動ではなくイメージであることを
時間が必要なこともあるでしょう
言葉を尽くしてイメージを伝える必要もあるでしょう
それを意識しないと
せっかくの仲間が敵になることを意識する必要があるでしょう
そして
新人職員の方や新しい職場へ行く方は
何を汲み取る必要があるのか
自分がどうしたらやりやすいかに集中して
自分自身に期待し褒めることを意識してください
どうかこの気づきが
必要な方々に届きますように願います
読んでくださりありがとうございました
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