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盛り上がる「シアトル発」のスタートアップ10企業

アメリカのスタートアップの聖地といえばサンフランシスコ・シリコンバレー。何度もドラマの舞台になるほど、スタートアップといえば、の代名詞になっている場所です。

一方、シアトルは「スターバックス」や「Amazon」、「マイクロソフト」、「コストコ」「エクスペディア」などすでに大きく育った企業が軒を連ねている印象が強いです。

しかし、ここ最近ではシリコンバレーとは一味違ったスタートアップが、シアトルから始まっています。

シアトルのスタートアップ事情

こちらのPitchbookの調査「Big tech and big checks: Seattle startups claim VC funding record」によると、

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2019年に投資を受けたスタートアップ企業数は374社で、総額35億1000万ドルにも上ります。2016年までは減少傾向だったものが、どんどん盛り返しています。

目新しいニュースでは、2019年の6月にセールスフォースが、シアトル発のデータ分析スタートアップ「Tableau」を157億ドル(約1.7兆円)で買収したのが世界に驚きを与えました。

ちなみに、シアトルでは「社会問題解決型スタートアップ」が多いという話もあり、将来的にソーシャルグッド 領域の仕事をしたい私にとってはとても気になる業界だったりします。

例えば、

①Miles:「排気ガスを出さない理由を作る」

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「排気ガスを出さない理由を作る」環境系スタートアップ。

Milesは徒歩、自転車、スクーターや自動車など様々な移動手段利用時にリワードとしてマイルを受け取れるサービスを展開している。移動ごとにポイントを獲得でき、一定数溜まるとマイルと交換できるという仕組み。

マイルの換算は、環境にやさしい交通手段ほど還元率が高くなる。例えば、徒歩であれば実際の距離の10倍、自転車であれば5倍、Uberであれば2倍となる。また、アプリを起動せずとも同社独自のアルゴリズムにて自動で移動方法を導き出してくれるため、余計な面倒もないことが特徴。

「移動に価値を付ける」というビジネスモデルを成立させるのが、いわゆる環境問題、温室効果ガス排出削減目標のトレンドになる。(BRIDGE

②Ridwell:「リサイクルを加速させる」

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リサイクル系スタートアップの「Ridwell」。

ごみ処理されるリサイクル可能製品を自宅でとりまとめ、リサイクルとして引き渡しできるサービスを展開。電池や包装に使われるバブルシートなど同社が対応するリサイクル製品は多岐に渡る。月に10ドルから14ドル支払うサブスクリプション型で、またプラットフォーム化することでユーザーの環境保全への貢献度合いを視覚化させているのが特徴。(BRIDGE

③Boundless:「移民のバランスを保つ」

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アメリカでの永住権申請の代行をしてくれるスタートアップ。

米国におけるいわゆる「移民」に向けてグリーンカード(永住権)の手続きサービスを安価で提供している。一般的にこの手続きは、煩雑かつ適切な知識が必要で弁護士を雇わなけれならなかったりと、コストの面でハードルが高かった。同社では申請が承認されるまで定額の750ドルでリーガルフィーやカスタマーサポートを利用できることが特徴だ。Boundlessによれば、今までに1500名ほどの顧客に利用してもらい、100%の申請通過率を誇っているという。(BRIDGE

これは海外移住、海外フリーランスを目指す人にとってはめちゃくちゃ助かります。本当に、ソーシャルセキュリティナンバーとか、税金とか、永住権申請とか・・・住んだことがない場所で、新しい仕組みを理解しながら、これらをやるのは大変なんです。

海外に住むからにはいつかは永住権を、と思っている人も多いと思うので、これくらいの出費であれば、費用対効果として全然アリだと思います。

国としても、こういう企業と連携すれば、国別、スキル別の移民のバランスをコントロールしやすくなるから、Win-Winかもしれないですね。

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もちろん「社会問題解決型」以外のスタートアップも数多くあります。

④Remitly

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Remitlyは、国際送金を提供するアメリカのオンラインおよびモバイル決済サービス会社。

⑤Polly

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「Polly」は私も使っています。

投票アプリケーションを開発している企業。ビジネス向けチャットツール内で簡単に投票を作成でき、現時点で、Slack、Microsoft Teams、またGoogle Hangouts Chatに対応している。(BRIDGE

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こんな感じで、Slack上で投票フォームを簡単に作れるので、「歓迎会いつがいい?」とか「デザイン4パターンどれがいいと思う?」とかみんなの意見を簡単に可視化できます。

⑥Showdigs

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「Showdigs」は内見版Uberと呼ばれ、オンデマンド内見エージェントを生み出しています。「内見希望者」と「内見エージェント」をマッチングするP2Pプラットフォームを運営しています。(BRIDGE

⑦Auth0

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Auth0は、2013年にマイクロソフトに在籍していたメンバーを中心に創業された会社で、認証・認可のサービスをクラウド上で提供しています。

企業がもつWebアプリケーションやAPI、アプリなどで、「ユーザー認証」や「セキュリティ」を組み込みたいというニーズに応えています。

⑧Outreach

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Outreachは、営業のエンゲージメントを向上するSaaSを提供するスタートアップ。

企業の営業チームに、時間の有効活用と営業活動の最適化のために必要な力を与えるサービスと、売り込みの過程を管理するための組織化ツールを提供している。

メールやCRMなど既存のデータソースが多大になり、そこから営業活動のための有意義な情報を得ることは難しく、営業にとっては情報収集/整理は労力がかかる。その仕事を自動化するのがOutreach。同社の製品を使うことで、営業は商談の時間を3倍に増やすことができている。

⑨Icertis

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Icertisは、企業に契約管理ソフトウェアを提供するソフトウェア会社。

日本でも契約マネジメントクラウド「Holmes」なんてのも出てきているので、契約簡素化&一元管理はこれから盛り上がりそうですね。

⑩Flyhomes

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こちらも不動産テック(レジテック)。

住宅購入者、販売者、および代理店がより良い選択、判断をすることをサポートする、エンドツーエンドの不動産仲介サービスを提供している。

買い手は地元の不動産アドバイザーと情報を共有し、好みの物件を探すだけ。後は、物件の査定から売り手との価格交渉、購入手続きまで代わりに行ってくれる。また、Flyhomesが買い手の代わりに現金で家を購入してくれるため、通常よりも安い価格で購入可能。買い手は後からローンを組んで支払う仕組み。

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こういう場所に住んでいると、自分もついつい、社会課題を解決するようなサービスで起業したくなっちゃいますね。がんばろっ

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YUKICHI|海外フリーランス
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