伝わる文章の法則
人にものを伝える時、どんな言葉を選ぶかよりも、何の話をするかの方がよほど大切だ。
話をしている相手が、家族や友人など、”親しい関係性”でない限り、「相手に興味を持ってもらえる話題」を選ばなければならない。
そもそも、相手の関心から外れていれば、話を聞いてもらえないということである。
僕らの仕事に置き換えると、このことをコンセプトやキャッチコピーとして、表現しているのだが、どんな言葉を選ぶかよりも、まずもって何の話をするのかを見極めることに本質が隠れている。
一方で、どんな言葉を選ぶかが、全く重要ではないことでもない。
どれだけ関心事やいい話を伝えていても、校長先生の話がいっさい頭の中には入ってこないように、何を伝えるかが決まった次は、伝え方を考える必要がある。
しかしながら、話がうまく伝わらない方のほとんどは、この順番を逆に考えている。
言葉の言い回しや例え話に表現など、技法に凝った言葉遊びは自分も嫌いではないが、その前にそもそも、その話がおもしろいのか?大勢の興味を引くだけの強烈なテーマなのか?そちらを先に考えなければならない。
多くの間違いというのは、興味がない人に興味がある前提で話をしてしまっていること。
さらに、その間違いに気づけたとしても、興味がない人に興味を持ってもらうためには、時間も労力も技術も必要だということだ。
出発点を間違っていなければ、あなたの話はグンとおもしろくなり、磨きがかかっていく。
どう伝えるかよりもまず、何を伝えるべきなのか。
そう考えてみると、また違った世界が拓けてくる。