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人に伝わる話し方のコツ

今日は、ライターとして、長年活動する中で培ってきた『伝える力』についてお届けします。


この世の中は、2種類の人間に分けられます。

俺か、俺以外か。

ではなく、話し上手と話し下手ですね。


つまらないジョークはさておき、『伝える』ことを理解する上で、まず知っておいていただきたいのが、話すと伝わるの違いです。


辞書の定義は、ここではおいておきますが、経験上、「話す」というのは、言いたいことを言うだけのこと。


一方で、伝えるというのは、自分の理解してもらいたい通りに、相手に解釈してもらうことだと思います。


つまり、話すことには、明確なゴールがありません。


近所の井戸端会議だったり、友人との他愛もない会話で、ただ話せたり、自分の言いたいことが言えれば十分です。


ですが、伝えるのには、明確なゴールがあります。解釈の一致です。共通言語を築く必要があります。


別にどっちがいいという話ではないのですが、ビジネスシーンで必要なのは、間違いなく後者の『伝える力』です。


ただ、残念ながら、「話すこと」と「伝えること」を区別して、相手とコミュニケーションをとっている人は少ないように思います。


プレゼン、商談、交渉、勧誘など、一様に自分の言いたいことだけを伝えている方も、少なくないのではないでしょうか?


街中のカフェなんかで、一方的なネットワークビジネスの勧誘を聞いていると、「大丈夫かなぁ」と、無駄な心配が出てきますよね(^^;)


あなたの話は分かったけど、相手はどうなの?という感じです。


今日の話で例えるなら、僕がどんなに、伝え上手にならないと意味がない!と声高らかに叫んでも、「なんで?」と思われたら、全く伝わらないんです。


そう考えていくと、伝えるって、実は結構、大変なんですよね。


話し方も考えないといけないし、どこまで情報を出すべきかも見定めないといけない。


分かりやすい例え話を用意したり、飽きさせない工夫も必要。


だからこそ、僕らのようなライターやスピーチライターの仕事ってあるんだと思いますが。


では、伝えるために、毎回、あれやこれや準備しないといけないかと言うと、そうでもありません。


僕ら職業人やひょっとすると、営業マンや経営者は当たり前にやっているかもしれませんが、いくつかポイントを押さえれば、グッと引き込む話ってできます。


今日はそのポイントをお伝えします。


まずはじめに意識することは、相手がどこまで背景を理解しているかを考えることです。


例えば、ビジネスを始めたての人に、財務三表とか、バックエンドとフロントエンドとか、KPIとか、ペルソナとか言っても、当然ながら伝わりません。


こう言うと、そのあたりの基礎くらい知っていてほしいとか、社会人なら知っていて当然とか、3流だとか言う人もいますが、僕はそういう人ほど、3流だと思います。


別に、知らない人に合わせて、話せばいいだけです。だから、あなたの話は伝わらないんです。という感じです。


さておき、まとめると、一つ基準としては、『知識レベル』です。


相手と自分との知識レベルにどれほどのギャップがあるのか、そこを見極めて、そもそも、KPIの説明が必要なのかとか、その話はカットしていいのか、自分で話の構成を編集する必要があります。


これだけでも、だいぶ、伝わり力は改善されます。話の最中で、相手がどこを理解していないかに注目すると、より良く話を展開することができます。


そして、次に意識すべきことが、「余計なことを言わない」です。


相手の知識レベルに合わせて、何をどこまで話すか、足し算をしたら、その次は引き算が必要ということです。


そもそも、話しをする場面は、基本的に時間の制約があります。プレゼンなら5分、商談なら30分、打ち合わせなら1時間など。


その制約の中で、十分に伝える必要があることを忘れてはいけません。


つまり、相手と知識の足並みが揃わないからといって、なんでもペラペラと話してはいては、時間が足りないということです。


マーケティングで、フロントエンドとバックエンドを知らない人に伝えようとすると、それだけでも2〜3時間、いや、場合によってはもっと時間がかかりますが、そんな暇はありません。


そういう時は、その概念は一切伝えず、どうすれば「この商品が売れるか?」という広い切り口から入った方が、スムーズに話が進む場合もあります。


KPIをイチから説明しなくても、「ゴール達成のためのマイルストーン」で十分です。とっとと本題に入りましょう。


この引き算を間違えてしまうと、話の長いオジサン化してしまうので、要注意です。僕は残念ながら、話の長いオジサン化しがちです。


ただここは結構、葛藤があると思います。というのも、自分の中に、「この話は伝えたい!」そんな気持ちがメラメラ湧いてくるんです。


ですが、そんな時こそ、ぐっと我慢を。経験上、自分が伝えたい!と思った時って、いざ話してみると、大体が相手に伝わりません。


きょとんとされて終わります。多分、タイミングが合ってないんだと思います。


一から十まで説明されてしまったら、お腹いっぱいになって訳が分からなくなってしまうように、本人の中でスッキリしている状態なので、あまり横槍は入れないでおきましょう。


〜のグラフで、山をイメージしていただきたいのですが、ピークに達したら、あとは下降です。


せっかく、相手は話を理解して、満足できている状態なのに、あなたの余計な一言で、波が下がります。時期を改めて、小出しにしていくと、いいです。


ということで、今日は人に伝わる話し方のコツをお届けしました。


正直言って、ボディランゲージとか、話し方とか心理学とか、テクニックを勉強するよりも、今日お伝えしたようなことをコツコツ実践していく方が、早いです。


相手への思いやりをもって、相手の立場に立って、目線を合わせようとしていれば、自然にできることばかりです。


もし、できていないなぁと思ったら、思いやりが足りていないということで、自分を反省してみてくださいw


では、今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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