株式会社コピーライターの社員を募集します。
ことし令和7年7月7日が来るのですが、平成27年7月7日に会社をつくっていたことに気づいたはせがわです。
株式会社コピーライターは、ことし7月に10周年をむかえますが、創業以来コピーを書きつづけてきました。
94%の会社は10年以内に廃業するので、100社のうち生き残れるのは6社。その6社に入ったというとすごい気がしますが、社長ぼくひとりだけのフリーランスみたいな会社ですし、原価や在庫がかかる仕事ではないので、少なくともぼくが死ぬまでは続きそうです。
株式会社コピーライターのキャッチコピーは、
「コピーライターでググると1ページ目に出てくる会社」です。
この社名のおかげで来る仕事もけっこうあります。コピーライターの人が独立してつくった会社名はユニークなものがたくさんありますが、「株式会社コピーライター」より仕事を呼ぶ社名をつくった人はいないと思ってます。
そんな商売っ気と言魂を込めて名づけた株式会社コピーライターですが、ぼくが死んだら終わりというのもモッタイナイので、だれかに継いでもらいたいなと考えるようになりました。それはひとりでなくても複数いてもいいですし、このネーミングのパワーを生かして、コピーライターとして生きていく人を増やしたいところです。
というわけで、創業10年目にして初めての社員募集をします。社員といっても、ふつうの社員とはちょっとちがいます。出社義務もノルマも、ありません。固定給も社会保険も、ありません。
毎月「こういう案件があるのでコピーや企画を考えてください」という募集をするので、時間がある人、気が乗った人は、提案し採用されたら報酬がもらえる業務委託契約の社員「委託社員」という働き方です。
いま企業に所属してる方でも、フリーランスの方でも、フリーターの方でも、無職の方でも、学生でも、会社をやってる方でも、入社できます。
ちなみに、副業禁止の会社にいる方にも支払う仕組みが考えてあります。
委託社員とは?
1万本コピーを書いても、
1円ももらえないかも。
「めっちゃブラックじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、コピーライターや広告制作業は、そういう仕事なのです。ChatGPTでかんたんにつくれるコピーをいくら提案されても、それにお金を払う人はいません。そして「採用されなかったら無報酬」という形の仕事やコンペはふつうにありますし、ランサーズとかでも成果報酬案件が大半です。
ぼくが仕事の相談をされて「提案費用やコンペ参加費が出ない場合は請けられません」と言うことはありますが、「これは絶対勝てるな」とか「これはやったほうがいい仕事だ」と思ったら、無報酬でも時間を使います。無報酬どころか、じぶんがお金を出して赤字で制作することもあります。そんなめずらしいことではありません。10万円赤字になるけど、この実績は100万円以上の仕事を連れてきてくれるなと思ったら、誰でもやると思います。
月100円かかります。
「無報酬どころか、お金かかるの?」と思う人もいるかもしれません。ふつう、会社はお金をくれる存在だと思いますが、委託社員は逆に会社にお金を払います。月100円の会費で、株式会社コピーライターと業務委託契約を自動で結び、委託社員になります。仕事や情報共有のやりとりの内容は誰でも覗ける場所にしたくはないので、Facebookメッセンジャーとnoteのメンバーシップを使います。100円はnoteメンバーシップの最低料金です。10万円の報酬を手に入れたら、83年間会費を払ってもおつりが来ます。
委託社員は、2種類に分かれる。
委託社員は「ふつうの委託社員」と「NDAを結ぶ委託社員」の2種類に分けられます。
通常の案件は、どちらにも同じ情報を共有しますが、ごくまれに取扱注意な情報を共有する必要がある案件は、NDAを結んだ社員のみに共有します。
どういう人とNDAを結ぶかというと、「この人、いい提案をするな」と思った方です。「やる気あるので結ばせてください!!!」と言っても結びません。熱意や努力や肩書などは完全無視。提案内容のみでしか評価できません。ぼくが仕事で困ったときに「この人に相談したいな」と思ったら、指名で仕事を依頼します。その場合、成果報酬ではなく、どんな提案内容であってもお金を払います。
委託社員のメリット
ぼくは新卒で有名な広告代理店に入ったわけでもなく、就活もせずに年収200万円のフリーターから、何度か無職になりながらここまで来ました。おなじような境遇で、なにも持たざるものが、コピーライターとして生きていけるようになるヒントを得られるのが最大のメリットです。
でも、そういう方でなくても、得られるメリットはたくさんあります。
月1で仕事の社内共有会
主に、ぼくがやっている仕事の振り返りを毎月第3水曜日20:00からzoomでします。 どこで知り合った人から依頼が来たのか?何を考え、どんな提案をしたのか? 10年間毎年コピーの仕事で2000万以上発注されているので、なにかしらヒントがあるはずです。反面教師にもなるかもしれません。振り返りzoomの時間の中であれば、キャリア相談などにも乗ります。このzoomとは別で、仕事で使えそうな情報やニュースも日々共有するので、案件の提案をしない方でも100円払う価値があると思います。
じぶんの仕事の炎上チェック/パクリチェックができます
ご自身の仕事で「炎上リスクがないか?」「なにかのパクリじゃないか?」という表現をメンバーで共有して問題点の洗い出したり、代案を考えたりします。必要であればNDAを結び、NDA締結済みのメンバーにのみ共有するという形もとれます。忖度しない人たちに聞くというのは有効な手段ですし、ぼく自身、仕事でいろんな問題と向き合ってきてるので知見はけっこうあると思ってます。
コピーの無断利用やパクリ騒動に巻き込まれたこともありますし、人よりも知っているコピーや事例が多いと思います。「面白い恋人はなぜ白い恋人から訴訟されたのか?」「AFURIはなぜ商標登録を守ってるのに炎上したのか?」「牛角の女性半額キャンペーンは差別なのか?」ぼくはすべて語れますし、仕事の打ち合わせ中に「これはここを変えないとヤバいですよ」「炎上はしないけど良くない表現ですよ」「これは多少言われますが、間違ってないですよ」と、口すっぱく言うのはじぶんの仕事だと思ってます。
委託社員の募集背景
5年前にはじめたコピーライターサークルのアップデート
委託社員制度の前身となるコミュニティがあります。5年前につくったコピーライターのサークル「コピサー」です。月1,111円で入れるのですが、累計で500人くらいの方が入ってくれました。それなりに時間を費やしたので、いろんなことができました。
メンバーの提案が採用されて形になったり、
みんなで書いたコピーで駅をジャックしたり、
メンバーの方が所属する会社のポスターのコピーを考えて競ったり、
メンバーの知り合いの美容師さんのお店の名前を考えたり、
メンバーでもあるプロダーツプレイヤーのダーツの羽を広告にしたり、
コピーライターとしての実績がないと転職もできないし、仕事も来ないという考えから、毎月1つ実績確定案件として、コピーを書いてもらいぼくが添削し実績をつくってもらったりしてました。
メンバーに個別で仕事の依頼が来たり、ぼくが個別で頼んだりするというのは少しはありましたが、「コピサーに仕事を頼みたい」という声をたくさんつくることはできませんでした。
月額1,111円は高いのに、運営は儲からない。
ぼく自身も、コピーの添削と実績確定案件のデザインなどに時間もとられてタイヘンでした。会費の収入しかなかったので、100人メンバーがいても1,111円×100人=111,100円から15%以上の手数料がかかって、手元に残るのは10万円以下です。デザインをデザイナーに頼んだりしたときは赤字でした。
そして、入る人の立場で考える月1,111円という金額です。宣伝会議のコピー講座は半年で209,000円なのですが、それに比べると安いうえ、実績もつくれるので、コスパいいし意義があると今でも思いますが、地味に高いよな〜というきもちがずっとありました。
サブスクで1,111円。NetflixやAmazonプライムと並べると、安くないですし地味にイヤだなという金額感です。累計で500人くらい入ってくれてますが、400人以上の人が退会しています。ぼくのことを知ってくれて何かを期待して入会を決断してくれたのに、とてもモッタイナイと思いました。ぼくよりもいいコピーを書くな〜という方で、退会してしまった方も何人かいました。
こういう人たちがずっといてくれるために、無料にしようかなと思って委託社員という仕組みを思いつきました。
株式会社コピーライターを
「日本一コピーライターがいる会社」にする。
サークルをはじめた途中で「サークル」という見せ方があまりよくないなと思うようになってきました。メンバーが「サークルで書いたコピーです」とポートフォリオに書いたり、SNSで投稿しても「サークルって何?趣味?」となってしまいます。メンバーの方たちには、サークルとかは一切説明しなくていいので、もし仕事のキッカケを聞かれたら「知り合いから依頼された案件です」と伝えましょうと言ってました。株式会社コピーライターの社員になれば、「所属してる会社の仕事です。」とシンプルに答えられるようになります。
ぼくがしゃべるときも「サークルをやってまして〜」と説明しても「サークルって何?」となって面倒な説明をしなければなりません。サークルメンバーではなく社員になってもらい、「株式会社コピーライターはコピーライターの社員が100人います」と言ったほうが、伝わりやすいですし、スゴそうに見えるし、案件も増やせる気がしました。日本一の広告代理店に何人コピーライターがいるのかわかりませんが、200人いれば「日本一コピーライターがいる会社」と言えそうな気がします。もしそうなれば、ぼくを含む株式会社コピーライターの社員たちにチャンスがもっと来るのではないかと思います。
コピーライターはだれでも名乗れる。
でも、コピーを書いてる人は少ない。
ぼくは、ひさしぶりに会った人に「さいきんどういう仕事してるの?」と聞かれると、「こういう会社の仕事でこういうコピーを書きました」と、必ずコピーで返すようにしています。
名刺交換で肩書きにコピーライターと書いてある人に「どういうコピー書いてるんですか?」と聞くと、コピーではなく、じぶんの会社名や担当しているクライアント名で返ってくることがとても多いです。「仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」という職人の求人誌のコピーが頭をよぎります。コピーライターという仕事は、仕事のアウトプットがわかりやすいことがいいところです。わかりやすい仕事は、頼まれやすい仕事だと考えてます。何をやってるのかわからない人には、何かを頼もうという発想にならないと思うので。
コピーライターなら、コピーを書け。
というのは、ずっとじぶんに言い聞かせてます。昔の会社の同僚や、コピーライター養成講座の同期などにひさしぶりに会ったときにも「あいかわらずコピーを書いてるね」「コピーで勝負してるよね」と言われますし、尊敬している大先輩に「お前はコピーだけで食っていける」と言われたのは、心の支えになってます。
「コピー1本の時代じゃない」と言われることもありますが、コピーが読んでもらいやすく、拡散されやすい時代だとも思います。
駅のポスターのボディコピーは、立ち止まって読む人を見たことありませんが、スマホの中では読んでもらえますし、広がってニュースにもなります。
もしコピーを書きたいけど、書く打席がないという方は、株式会社コピーライターに入社してください。
ポートフォリオやSNSに載せられる実績をつくれる機会もつくっていきますので、実績つくりたい方はぜひ入社してください。ただ、書いたからといって必ず実績になるとはかぎりません。サークル時代は、書いてくれたら必ず実績にしてましたが、それはやめにします。株式会社コピーライターの仕事として、世に出せるコピーのみにします(べつにハードルが高くて厳しいということはないです)。
あと、案件はコピーのほかにも、ネーミング、Xの投稿案、商品名企業のミッションの制作、広い意味での企画など、いろいろあります。「コピーライターならコピーを書け。」と言いつつ、「コピーを使って何をやるのか?」「どういう企画の中でそのコピーを使うのか?」がとても重要で、そこを考えられないと、仕事を頼まれる存在にはならないと思ってます。そのへんも入社したらわかってくると思うので、興味ある人は入ってください。
株式会社コピーライターをつくったときに、高校の同級生に会社の目標をつくりなよと言われて、「コピーライター輩出企業」という言葉をつくりました。ですが、それはまだまだ叶えられてません。株式会社コピーライターの仕事が増えれば、コピーライターとして生きていける人も増やせるはずです。1人でも社員を増やしたいです。ぼくのことを知ってる人も、はじめて知った人も歓迎します。
入社はコチラから!
https://note.com/copy/membership/
★いま入社した方には、株式会社コピーライターの名刺のデザインを無料でやってます〜