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私の昭和歌謡26 亜麻色の髪の乙女 1968
亜麻色の髪の乙女はほんとうは風吹く丘のハスキーヴォイス
ヴィレッジ・シンガース。
GS(グループサウンズ)時代、長髪・不良っぽいのが多い中、なんて爽やかな学生さん、というメンバー。好き嫌いを言えば、私はタイプじゃなかったな。
でも「亜麻色の髪の乙女」はよく歌った。歌いやすいし、童謡っぽい。グループには魅力を感じなかったけれど、ボーカルの声はよかった。
ヒット曲「バラ色の雲」はいい曲だった。追いかけるパートもあるし、みんなで歌うには最適。
次の「亜麻色の髪の乙女」も追いかけるパートはある。この追いかけるパートは、昭和では必須の編曲だった。誰かが🎵あまいろのー🎵と歌い始めると、「あっ知ってるよ」と🎵あまいろのー ながいかみをー🎵と追いかける。なんか、会話しなくても、これで通じ合えた。
この曲が最初、青山ミチが歌うことになっていたのは知っていた。でも、覚醒剤で逮捕。同じ曲を題名を変えて、ヴィレッジ・シンガースの曲になった。
何十年もたった今、YouTubeでその歌声を聴くことができた。
まぁ、なんて甘い声なんだろう。それにていねいに歌っている。好感度高い。でも、もしこれが最初のレコードだったらこれほど売れなかったかもしれない。
島谷ひとみも歌っているが、同じように青山ミチも、今聞くと、カバーのように聞こえる。
やはり正式に売り出した歌手には権利だけでなく、歌声の思い出の権利さえもあるのだ。うん。
あの頃の、清水道夫の歌声と、私たちが歌いあった情景は、私の人生の一部になっていますよ、すぎやまこういちさん。そして、歌謡曲としては高尚な題名「亜麻色の髪の乙女」をつけた、橋本淳さん。
これは偶然が重なったとはいえ、昭和人たちへの贈り物だと思う。
【参考資料】
「風吹く丘で」(亜麻色の髪の乙女)
「亜麻色の髪の乙女」
【前回の記事】