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私の昭和歌謡135 女ひとり 1965
はじまりの「京都 大原 三千院」記憶に残る さすが六八
テレビでは、
美空ひばりが「柔」を熱唱し、
坂本九は「涙くんさよなら」を笑顔で歌い、
バーブ佐竹はいかつい顔で「女心の唄」をうなり、
菅原洋一は「知りたくないの」でグッとくる歌唱力を披露している。
そんな中。
どうした?
この清涼感は?
ドイツリート歌手たちが和風のコーラス曲をハモってるかのような。
小学生の私にはけっこう新鮮だった。
それが六八コンビのご当地ソング「女ひとり」だった。
しかし・・・当時の歌手には美男美女がいなかったなぁw
だから石原裕次郎が「二人の世界」なんか歌ってると、うっとりした。
で、なにこれ?男が四人突っ立ってるだけw
歌謡曲を何だと思ってるんだ。でも・・・
🎵きょうと〜おーはら、さん、ぜん、いーん
こいーにつかれたおんなが、ひとりー🎵
このフレーズはすぐに覚えて、その日は、何回も何回も口ずさんでいた。
68歳の今でも歌える。
聞き直すと発見は多い。
デュークエイセスの主旋律はものすごくいい。発音も発声も声質も抜群。
コーラス自体はビブラートが嫌いなのであんまり好きじゃない。
ハーモニーが微妙に汚くなるからだ。
では、曲の構成はどうか?
物足りないよ、中村八大さん。
私はこのCMソングをもっと発展させて完成させてくれていたら、もっとこの曲が好きになっただろうなと思う。
でも、当時の六八コンビは忙しかったんだろうし、一応の完成でOKとしたんだろう。残念だ。
桑田佳祐が「波乗りジョニー」をCM部分だけ作って発表した時、私はそんな作り方があるんだ!と驚いたけど、もっと前からあったんだな。
そういえば、私は最近、アニメ「チ。」にハマっている。
テーマ曲が、また大好きなサカナクションの「怪獣」なんだ。
オープニングのテーマをとばす私が、この時だけ一緒に歌う。
この曲は、まだ完成していない。えー!?
おっと、話が脱線。とにかく、CMソングだって、テーマソングだっていい。曲を完成させて頂戴よ!と言いたいのだ。
でも、ま、人々の記憶に、この始まりは濃厚に焼きついたってことは、成功なんだろう。
【参考資料】
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