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私の昭和歌謡89 山寺の和尚さん1937 東京ブギウギ1947
ジャズやブギ戦後流行ったもんじゃない服部良一ここにあり
ヒット曲はヒットしてからしばらくはテレビやラジオで流れる。
「東京ブギウギ」もその一つだった。戦後の暗い気持ちを吹き飛ばすような曲を提供したいという服部良一さんの思いを、歌手の笠置シズ子がのびのび歌う。ものすごいエネルギー量だ。
今あらたに動画で見てもほれぼれするほどの歌唱力だった。
今年のNHK連ドラ「ブギウギ」のモデルになっている、笠置シヅ子だが、動画のどれを見ても、彼女の歌声やダンスを半分も表現できてはいない。うん。
戦後米国に飼い慣らされた日本では、あんな爆発するような表現力を持つタレントはいないんだ。
さて、私がここで取り上げたい服部さんの曲は、戦後すぐの「東京ブギウギ」の他に、戦前の「山寺の和尚さん」だ。
これは、素晴らしく、うーんエグいww曲である。
これが手毬唄の部類の童謡に分類されているのが不思議でならない。蹴鞠だろうが。
山寺の和尚さんは、鞠がないので、猫を乾袋に押し込んで蹴る。ぎゃー、動物虐待だ。
で、2番は、入婿の旦那の話。これは酒好きで酒がないので、渋茶を飲んではペッと吐き出す。汚いって。
3番もあるのだ。これは色街のお酌さん。まだ一人前になっていない芸者さんが、太鼓の代わりに自分のお腹をぺろっと出して打つ。ロリコンかい。
このどこが童謡じゃーー??
歌詞もすごいのだが、このアレンジが素晴らしい。メロディーは男性コーラスで表現されている。最初っからハモる。しかもベースラインをボンボンボンと歌う。
木魚の音や、間奏のコーラスの歌う呪文?は、ユニークで世界中どこにもないだろう。
だがじぶ だがじぶ だがじぶ だがじぶ へいほほー
これはどういう意味だろう?今もわからないww
合唱曲にもなっている。私は中学校の音楽教師だが、定年までに一回だけ、この曲を合唱コンクールの曲に選んだ担任がいた。こういう曲は金賞がとれると思い込んでいるタイプだった。
朝昼夕と練習を重ねて、見事に金賞はとった。そこまではよかった。
ただ、その学校では、卒業式の証書授与のBGMに、そのクラスが歌った合唱を流すことになっていた。
ポンポンポポポン、だがじぶだがじぶ・・軽快なユーモアのあるBGMで、担任はハンドマイクで呼名した。
なぜか?その担任は、足を骨折して立てなかったからだ。
片足をまっすぐ伸ばして座ったまま、合唱「山寺の和尚さん」に合わせて、クラスの生徒の名前を呼ぶ姿が、30年も経っているのに、私の目に焼き付いて離れない(笑)
【参考資料】
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