私の昭和歌謡24 バラが咲いた 1966
庭でなく心の中に咲くバラを歌い続けて傘寿の祝い
マイク真木は79歳だ。「バラが咲いた」を歌い続けた一生のように私には思える。これは嫌味ではない。
この曲は、ハマクラさん=浜口庫之助の作だ。カンタンな歌詞とメロディーで、つい口ずさんでしまうハマクラソング。
このハマクラさんの「みんな夢の中~ある偽ハマクラ伝~」の断片だけ見た。玉置浩二の「バラが咲いた」は、彼ってハモリも上手いんだーって感心した。
おっと。ハマクラさんは、この曲を、サンテクジュベリの「星の王子さま」の薔薇をテーマにしたモチーフから作ったという。
「かんじんなことは、目に見えないんだよ」
「きみのバラが、きみにとってかけがえのないものになったのは、きみがバラのために費やした時間のためなんだ」
キツネが王子に言った言葉。それをもとにしてハマクラさんは作った。
淋しかった僕の庭にバラが咲いた
淋しかった僕の庭が明るくなった
いつまでもそこに咲いてておくれ
1番はとっても静かで幸せな気持ちになる。
2番は・・・
バラが散った(えーーー!子供の私は思った)
バラが散った(せっかくハッピーだったのにひどい)
ぼくの庭は前のように寂しくなった
ぼくの庭のバラは散ってしまったけれど
淋しかった僕の心にバラが咲いた(見るから感じるになったんだね!)
いつまでもここで咲いてておくれ
バラが咲いた 僕の心に
いつまでも散らないまっかなバラが
(”いつまでも散らない”って、スゴイぜ。ハマクラ)
当時NHKの闇を知らない小学生は「みんなのうた」が楽しみだった。
こうして、しみじみ聴くと、西六郷少年少女合唱団のオブリガートの上手さに唸ってしまうw これ子供かい?
もちろん、無造作に歌っているマイク真木の声も好感度が高い。
ただ、この映像は残っていないらしく、資料保存は大事な役目だろう!お金はたくさんあるのに、とNHKに対する憎しみは増す。
まあ、いい。
この曲の良さは、🎵ここに咲いてておくれ🎵の「おーくーれー」でリタルダンド、いや、この部分だけ丁寧なテヌートがついていること。
だから、ものすごく優しい気持ちが伝わってくる。
ハマクラさんは自分で歌って聞かせたんだろうか?きっとそうだろうな。
本当に大切なものは目に見えないんだよ。感じることなんだ。
【参考資料】
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