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私の昭和歌謡17 君といつまでも
君がいて海とギターがあればいい幸せだなぁいつまでも
「若大将シリーズ」が始まった。
とにかく昭和は映画の時代だ。怪獣モノも好きだったけど、なんてったって、「みんなで歌える」挿入歌がある「若大将」は小学生にも人気だった。
「みんなで歌える」については以前書いた。
昭和の子どもにとって、流行歌はともだちと歌う喜びが1番だった。誰かが口ずさむと、それに合わせて次々に歌声が重なっていく。
歌い終えると、なんだかもっと親しくなれた気がした。
さて、「若大将」のストーリーだが、私はあまり興味が湧かなかった。ネタバレだからだ。ヒーローがいる勧善懲悪の時代劇のが、まだ納得する。だから、映画館へ通ったのは「エレキの若大将」だけだったかもしれない。
同級生の和田くんは、歌番組を一回聞いただけですぐに覚えて歌えると言うスグレモノだった。教室で和田くんが披露し始めると、みんなは「すごいな、和田」と、聞いて拍手したが、私はこっそりメモした。
作詞岩谷時子と、作曲家の加山雄三、弾厚作のヒットコンビ。
俳優以外の作曲家としてのペンネームをつけるってことなんかに、「オシャレだなぁ」と感動した。
私は毎夏、加山さんの歌を聴きながら過ごす。「夜空の星」「蒼い星くず」ちなみに小学生の私は、“蒼い”という”青い”をこの曲で知った。昭和の日本語教育は歌謡曲で行われていた!
「お嫁においで」「旅人よ」「君のために」「夕陽は赤く」この”夕陽”を小学生の私は“夕日”と書いていたから、漢字の幅が広がった。
「二人だけの海」「心の海」・・・そして「時を超えて」
シナトラ風の美声が加山雄三の魅力だ。私が同時代で好きな声が、植木等と布施明だから、きっと三人の声帯は似ているんだろう。よく響くし、曲を苦労しないで歌いこなせる。
「君といつまでも」の
🎵ゆうやみがーー🎵はオクターブまで上にのびる。
そして🎵きみのーひとみはーー🎵から、どんどん高くなり、
🎵もえているーーーー🎵で最高潮に達する。出る人いる??
「時を超えて」もそうだ。
🎵もうにどと かえらないー🎵は、オクターブと3度も上昇する。
これは、すごく気持ちいい。
この二曲は「マイ・ウエイ」と並ぶ日本語の男の人生の曲だと思う。
さて、加山さんは、大好きな母の死、そして20億円の負債、さらに愛船光進丸も炎上するという、散々な目に遭いながら苦難に立ち向かった人物だ。
最近は、脳梗塞、誤嚥のための小脳出血などを患い、治療に専念している。言語障害や歩行困難をリハビリし、現在85歳。夫婦円満ww
これは67歳の私を励ましてくれる生き方だ。
そして加山夫妻は、今年二人で高級ケアハウスへ入居。
これも自分の”終の住処”を考えるきっかけになりました。
昭和人の”永遠の若大将”は人生100年を生きている!
【参考資料】本当は映画の一場面がよかったけれど著作権で無理でした
【前回記事】