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私の昭和歌謡4 恋のバカンス
新しいハモりを聴いて感動しひとりデュエット恋のバカンス
昭和歌謡といえば、ザ・ピーナッツ。
日曜日の夕方6時半から30分。私の大好きな歌番組が始まる。
オープニング曲は、もちろんピーナッツ。
♪ シャボンだま ルルル・・ シャボンだま ラララ・・
そして、次の ♪ ロマンティックな夢ね ♪ からハモるんだ。そのデュエットはこのうえなくマイルド。一人の口から二つのメロディーが出ているかのよう。こんなに楽しげに、ごく自然に。小学生の私はうっとり。
このマイルドデュエットが、しばらくして大変化した。
マイルドなハモリが、この曲ではエネルギッシュに変わったの。しかも、ハモりのパートが、主旋律より高いんだから、幼い私は初めてのメロディーの重なりに感動したなんてものではない。子どもは、すぐに歌える。歌ってから、高いんだって気づくww いやぁ、オドロキ、モモノキの歌でした。
それが「恋のバカンス」
岩谷時子さんの作詞。歌うだけで映画の場面が浮かんできちゃいますw
宮川泰さんの作曲。これは編曲もそうですがピカイチだね。「宇宙戦艦ヤマト」作ったひとですよ。
レコードでは、ピーナッツの声中心に編曲されている。それが、テレビで生演奏になると、編曲もバンドに合わせて? いやいや編曲をバンドが適当にアレンジして? 何度も聴いた。
♪ 日に焼けた頬寄せて ♪ から、管のオブリガートが入るアレンジ。これがバンドによっては、ものすごくうるさくて下手な時もあった。でも、ピーナッツに不可能はない。どんなバンドだって、最後は成功に導くプロ歌唱。
この曲には、スラブっぽい雰囲気があって、もちろん短調–長調–短調ではっきりと展開しているところが、ロシアでもヒットした。
私は二人姉妹だったけれど、妹は音痴だった。というより、つい流行歌を口ずさむような性格じゃなかっただけかもしれない。だから、身近なきょうだいと、この曲を歌えない。仕方なく、一人二役で歌っていた。
えっ?!なにそれww
不思議なことに小学生は、遊ぶとき、自分だけの世界が広がることをごぞんじだろうか。
私は1番は上のパート。2回目は下の主旋律を歌って、ハモってると感じていたんだ。真実、デュエットを歌った気になっていた。
今でも夏になると、台所で口ずさむ。1番は上、2回目が主旋律で歌っている自分を懐かしむ。でも、もうただメロディーを歌ってるだけで、デュエットの体感は消えてしまった。
【参考資料】
シャボン玉ホリデーのテーマ。マイルドデュエット
レコード版は、二人の声がフューチャーされてる
ライブ版が、展開部の管オブリガートが入ったりアレンジが!
たまに下手なバンドの展開部を聞くとプーナッツのプロ歌唱が際立つ
【1960年代の昭和歌謡】