自作キーボードで利用する部品の名称
オリジナルのキーボードを設計する際に様々な部品を利用します。
日常的に使うものではないので、毎回名称を忘れて購入履歴から探してみたり、ふんわりした記憶を頼りに画像検索してみたりと無駄な時間を浪費しているので備忘録を兼ねてまとめました。今後も少しづつ追加していく予定です。
パーツに対するコメントは大いに私の主観が入っていますので間違った情報等ありましたらビシビシ突っ込んでくださるとありがたいです。
掲載しているいずれの商品リンクにもアフィリエイト等は設定しておりません。また掲載商品はサムネイル目的でリンクを埋め込んでいますので、設計に応じて適切なものを選定するようにしてください。
一部キーボードメーカー独自のパーツも掲載していますがご容赦ください。
参考サイト
ネジ類
皿ネジ
固定対象とネジの頭をフラットにしたい場合に利用します。ネジサイズに応じた座繰りが対象に必要です。キーボードでは真鍮ウェイトの固定などに使われることが多い印象です。
スリムヘッドネジ
ネジの頭の厚みを通常の物より薄くフラットにしてあるネジ。座繰りが最小限で済むので、私はトップとボトムに別れたケース同士を固定する際に利用しています。
タッピングネジ(プラスチック用)
3Dプリント品のような樹脂・プラスチック素材に直接ネジを固定するために使用します。木ネジと同様、タッピングネジ自身がネジ山を切りながら固定されます。
通常のネジ規格とは下穴径の仕様が異なりますので注意してください(穴の深さや穴周りの厚みによっても変化してくる)。
六角穴付~
六角レンチで締めるタイプのネジ。
止ネジ・イモネジ
頭のない形状で六角レンチを使用して締めます。キーボードで利用することは少ないかもしれませんが、以前に私は金属3Dプリントでケースを作った際に利用しました。
インサートナット
樹脂などの柔らかい素材に通常のネジを使用する場合にネジ山を作るための部品。圧入方式・形状がさまざまあるので用途によってきちんと選定・検討する必要があります。
イリサート®
有限会社廣杉精機が販売しているねじ込み式インサート。
アクリルなどの樹脂製品に強いネジ山を作るのに使用できる。母材には事前にタップを切る必要があるが、挿入時の失敗がしづらく完成度は抜群に上がりそう。専用の挿入ドライバーが高い。普通のネジとドライバーで代用したり、自分で作ることを考えても良いかも?? 引き抜き用工具(比較的安い)を利用して挿入している動画を発見しました。これは是非とも真似したい。
技術資料
ネジの下穴サイズなどの資料です。Fusion360では「穴コマンド」を利用すると自動で適切な数値が割り当てられますが、次のリンクの一覧表も便利です。
スペーサー
アクリルの積層ケースを作る際などに利用するあれです。素材としては真鍮・ステンレス・ジュラコンなど。形状は六角柱型のものや側面がギザギザのものなど。
必要な長さのものがない場合はオス-メス(例: 4.5mm)とメス-メス(例: 5.0mm)のものを組み合わせてメス-メス(例: 9.5mm)にすることもできます。
緩衝材・吸音材
EVAフォーム
厚み・サイズ共に比較的入手しやすいフォーム材です。ホームセンターや100円均一のDIYコーナーでも売っています。
PORON®フォーム
上記のような商品特性からガスケットマウントのクッション材として利用されることが多い製品です。
グロメット
サリチル酸さんが設計されたキーボードではグロメットを利用したマウント方式を採用しています。
私は最近グロメットの中でもドローン用のものが結構気になっています。はみ出す部分が長いのでPCBを支持する部材として利用できないかと考えています。
Oリング
Oリングマウントやバーガーマウントで利用するゴム材。
メーカー独自品
スタビライザーシム
一般的にPCBマウントのスタビライザーは1.6mm厚のものに対応しています。そのため、1.2mm厚のPCBにスタビライザーを取り付けたい場合に厚みの調整で利用するパーツです。
Tadpole Pin
GEONWORKSが販売しているシリコン製のピン。
ケースにPCBやスイッチプレートをネジ等でマウントするのではなく、この柔軟性のあるピンを利用して固定できます。
geekhackにこのピンを利用したキーボードが載っており、どうやらTadpoleマウントというらしいです。
その他
ポリウレタン銅線・エナメル線
基板を使用せず手配線でキーボードを作る際に利用すると便利な線材。銅線の表面にはんだこての熱で溶ける透明の皮膜がコーティングされています。線材同士が触れても皮膜が取り除かれていない限りはショートしない。綺麗に配線するととてもかっこいい。
フードコンテナ
スイッチを保管するための蓋付きのケース。同様の形状の製品がキースイッチ用として売られたりしますが、そちらは価格が何故か高い。
(以下編集中)
電子部品類
スルーホール部品
表面実装部品
マイコン
ProMicro
Raspberry Pi Pico W
ケーブル類
TRRSケーブル
パラコード
スリーブ
航空コネクタ
熱収縮チューブ
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